| 9月6日(金曜日)  <イエローストーン国立公園へ> <2 日 目 >  | 
    
| 5時30分に起床。スーツケースを整理して荷物出しの準備。今回の旅行は宿泊地が | 
| 毎日変わるので荷物出しが面倒です。 | 
| 6時30分、朝食に行く時にドアの外にスーツケースを出しておきました。 | 
| 8時10分にバスが出発。右の山裾に5,000人が暮らすという空軍基地が見えました。 | 
| ホテルからイエローストーン国立公園までは休憩時間を入れて約5時間半の長い | 
| バス移動でしたが、ガイドのブライアンさんが流暢な日本語でアメリカの歴史や地理の | 
| 話をしてくれたので退屈しませんでした。先住民のことや、氷河期に地殻変動があって | 
| 何百年前はどこの地域が海だったとか、ブライアンさんの記憶力の良さに驚きました。 | 
| アメリカには120種族、340万人の先住民がいるそうですが、ユタ州にある5ヶ所の | 
| 居留地に住むのはナバホ族ほか約20万人とか。 | 
| アメリカでの銃による青少年の大量殺人がニュースで伝えられるのも今は珍しく | 
| ありませんが、アメリカでは13歳(中学生)から希望すれば散弾銃とライフルを | 
| 使用してハンティングが出来るそうです。 | 
| ちなみにアメリカで人気NO1のスポーツはアメリカンフットボールで2番目はバスケット、 | 
| 3番目は野球だそうです。サッカーはスポーツではないというのはブライアンさん個人の | 
| 考えなのかアメリカ人全体の考えなのか分かりません。 | 
| 8時半頃、ソルトレイク湖(塩水湖)の一部が見えました。琵琶湖の6倍の大きさです。 | 
| そして車窓からは草を食む馬の姿が見られ、トウモロコシと玉ねぎの畑が続きます。 | 
| 農地の平均は2,000haという広大なもので3日で1回転する大きなスプリンクラーが | 
| あちらこちらに備えてあるのが見えました。 | 
| <車 窓 か ら> | ||
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| 馬や牛の姿に癒されます | 効率的な巨大スプリンクラー | |
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| 農村地帯 | ||
| 9時30分にコンビニでトイレタイムと買い物。気温が30度くらいあるので熱中症予防の | 
| ために水を買いました。バスが出発した30分後にアイダホ州境を過ぎて、左右には | 
| 溶岩の塊でできた玄武岩や過去の山火事跡が何ヶ所も見えました。森林地帯の多い | 
| アメリカでは落雷などの自然発火が原因の山火事の場合は積極的に消火しないそうです。 | 
| 両側にはジャガイモ、、アルファルファ、麦、トウモロコシ畑が延々と続いていました。 | 
| 11時過ぎ、アイダホの町のスーパーでトイレタイムと買い物。バスが停車している間に | 
| 今朝、立ち寄ったコンビニで積み込まれた和食弁当を食べましたが、ボリュームが | 
| あって食べきれませんでした。 | 
| その後バスが通過したアイランドパークはハコヤナギとロッジポール松の林で、敷地の | 
| 96パーセントが自然状態で保護されているそうです。枯れた松の木の上にハクトウワシの | 
| 巣があるというので目を凝らしましたが見つかりませんでした。ハクトウワシはアメリカに | 
| 現在7万羽いるそうです。両側の光景が松林から草原に変わりました。 | 
| 14時近く、ワイオミング州に入って昔は線路だったという真っ直ぐな道をバスは | 
| <イエローストーン国立公園>を目指して走りました。 | 
| 14時半頃、やっと公園の西口に近づいて左側にマディソン川が見えました。 | 
| 川沿いの草原に20頭くらいのエルクの群れが見えました。エルクは笛のような声で | 
| 鳴くそうですが旅行中に聞くことはありませんでした。 | 
| <イエローストーン国立公園>はワイオミング、モンタナ、アイダホの3州にまたがり | 
| 約8,980平方kmの面積を持つ、世界で初めての国立公園です。 | 
| 多くの間欠泉のほか美しい渓谷があり、公園内には約60種、およそ4万頭の野生動物が | 
| 生息していて、1878年には世界自然遺産に登録されました。 | 
| 公園内は間欠泉を中心とした「ガイザーカントリー」、マンモスホットスプリングスを中心に | 
| した「マンモスカントリー」、イエローストーン湖を中心にした「レイクカントリー」、大峡谷と | 
| 滝を中心にした「キャニオンカントリー」、草原を中心にした「ルーズベルトカントリー」の | 
| 5つのエリアに分けられています。 | 
| 今回のツアーで私たちは「ガイザーカントリー」と「マンモスカントリー」の2つのエリアを | 
| 回りますが、アメリカ人は通常5泊の日程でこの公園を観光するそうです。 | 
| 最初の目的の間欠泉、「オールド・フェイスフル」が噴きあがる時間に合わせて | 
| 入園したので間欠泉が見える場所へまっすぐ向かいました。間欠泉の周りに | 
| 設けられた観覧席にはすでに大勢の人が座っていて噴き上がる瞬間を待っていました。 | 
| 「オールド・フェイスフル」は現在80分ごとに約4万リットルの熱湯を40mの高さに | 
| 噴きあげて噴出時間は約3分間と聞きましたが、あっという間に終わった感じがしました。 | 
| <クリックすると拡大します.。上の←で戻ってください。> | ||||||
| 「オールド・フェイスフル」 | ||||||
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| あいにく空は雲が多く噴煙の色と溶け合っていてはっきりとは見えにくい状態でした。 | |
| ベンチに座っていた人たちが立ちあがったので「あ〜終わったんだな」と思いました。 | |
| 期待が大きすぎたのかもしれません。 | |
| イエローストーン公園にある世界最大級の間欠泉「スチームボート」は約1ヶ月前、 | |
| 8年ぶりに60〜90m吹き上げたばかりで次はいつになるのか分からないそうです。 | |
| ところで同公園には300もの間欠泉があり、世界にある間欠泉の約半数がこの公園に | |
| ありますそれぞれの間欠泉には熱センサーが設置されていて、いつ、どの間欠泉が | |
| 噴出したのか分かる仕組みになっているそうです。 | |
| 間欠泉の仕組みについてはいくつかの説がありますが、分かりやすい説明では | |
| 「熱しすぎたやかんの口から一気に泡や水蒸気が噴出するのと同じ」ということで | |
| 私にも納得できました。 | |
| <間欠泉の仕組みを説明した看板> | |
 
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| 間欠泉のすぐ横にあるホテル「オールドフェイスフルイン」は世界最大といわれる | |
| ログキャビンがあり、アメリカの歴史的建造物に指定されています。 | |
| 1904年に開業したホテルで使われているほとんどの部材は木でできていて、全て | |
| イエローストーン公園内で調達された木材だそうです。 | 
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| 自然木を使った重厚なホテル | ||
| ホテルのロビー内をぐるりと見回すと大きな吹き抜けを囲んで太い木の枝をそのまま | 
| 使っている柱などユニークな造りでした。ホテルの前を道に沿って5分ほど行くと | 
| あちらこちらの岩から湯気が噴き上がっていました。この公園は北米大陸最大の | 
| 火山地帯であり、世界一の熱水現象の集中地域なのです。 | 
| 無数に伸びるトレイルは木道で整備されていて、私たちは約1時間、ガイドさんの | 
| 説明を聞きながら大自然の素晴らしさを目の当たりにしました。 | 
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| <ガイザーカントリ> | ||||||
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| 川に沿った草原にバイソンが1頭寝そべっていましたが、人の気配を感じてか | 
| のっそりと起き上がりました。1頭で行動しているバイソンは年令が若いか | 
| 年老いているかのどちらかだそうです。寿命は18年〜22年で大きいバイソンは | 
| 体重が約1トンあって、北アメリカで最も体重の重い動物です。 | 
| また倒木をよく見かけますが、この辺は溶岩の土なので木の根が張らなくて | 
| 倒れやすいそうです。 | 
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| バイソン | 緑の木々の中に枯れて白くなった倒木 | 
| 集合場所のホテルに近づいた時、遠くで稲妻が光り雷鳴が聞こえてきました。 | 
| バスに乗る頃に雨がぽつぽつ降り出してきたので、ちょうど良いタイミングで観光を | 
| 終えました。 | 
| 17時40分にバスが出発して約1時間後にイエローストーン地区にあるホテルに | 
| 着きました。部屋をチェックしてすぐ2ブロック先のレストランで夕食でした。 | 
| 山盛りの生野菜が出てきて豚ロースのソテーとポテトサラダなど、デザートは | 
| アイスクリームでした。 | 
| レストランの入口に1941年まで走っていた寝台車が展示してあったので中に入って | 
| 見学しました。2段ベッドと個室があって質素な内装でした。 | 
| ホテルの部屋は広くてダブルベッドに枕が6つも置いてありました。バスタブに | 
| 浸かってからスーツケースの整理をして11時頃に就寝。 | 
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