10月27日(月曜日)     <終日ロンドン観光>

 <6日目>

4時起床。まずテレビで天気予報をチェック。今日のロンドンは晴れのようです。
しかし1日の内に四季があると言われているので重ね着できる衣類と傘は必需品です。
6時半からバイキング朝食。
8時、ガーリーさん運転のバスが出発。約3時間の<ロンドン市内観光>の始まりです。
まず<バッキンガム宮殿>に行きましたが、楽しみにしていた衛兵交代式は今日は
行われない日で残念でした。<バッキンガム宮殿>は現在も実際に使われている
世界でも数少ない王宮の一つです。外国元首や賓客を迎えて歓待する19室の公式諸間
(ステート・ルーム)は例年、女王がスコットランドに滞在している8月から9月にかけて
一般に公開されます。絵画や彫刻、セーヴル磁器や家具など王室コレクションからの
貴重な美術品の数々が飾られている豪華な部屋が見られます。
今回は宮殿の外観を眺めただけでしたが、門扉の威厳ある美しさに圧倒されました。

<バッキングガム宮殿> 
 
 金色に輝くビクトリア女王記念碑   英国旗が上がっているので女王は不在
 
 人形のような衛兵    美麗で品格のあるゲート

次に向かったのはロンドン北部の王立公園、<リージェントパーク>です。
9時50分頃到着。1838年に公園として一般公開されました。60万坪ある敷地内には野生の
リスが姿を見せる自然豊かな散歩道や水鳥などが戯れる池、そして動物園や野外劇場も
あって市民の憩いの場になっています。今回は40分間の観光なのでバラ園がメインでした。

<リージェントパーク> 
 
<リージェントパーク> の バラ園、「クィーン・メアリーーズ・ガーデン」  
 
5、6月のバラの季節には400種、約3万本の花が咲き誇る 
 
 ベンチで新聞を読んで過ごす男性    公園に面したツタのからまる家

 <リージェントパーク>を出て次は<大英博物館>に向かいました。10時40分に入館。
<大英博物館>は1753年に設立された世界最大級の博物館で、世界各地から収集や
略奪した美術品や書籍など、約800万点が収蔵されています。その内、常設展示されて
いるものは約15万点。全ての展示物を見るには数日かかると言われていますが、
入場料は無料です。また休館日がない為、いつ訪れても入館できるので観光客に
とってはありがたいことです。2013年の入館者は過去最高の670万人だったそうです。
 
まず最初に「ロゼッタストーンのレプリカ」の前に案内されました。1799年にエジプトの
ロゼッタで発見された石碑で、この碑文の解読により他のエジプト語の文書が次々と翻訳
されることになりました。レプリカは手で触れますが、本物は防弾ガラスのケースに大事に
収められています。今回は90分のごく限られた時間なので常設展示されているエジプトの
展示物を中心に見学しました。写真撮影は自由に出来ました。
 
最初に入った展示室には数千年前のミイラが何体も横たわっていて少し不気味な
雰囲気でしたが、このコーナーが日本人観光客に一番人気があるそうです。
古代エジプトでは死後の世界があると信じられ、死者の魂の住処としてミイラが
作られました。ミイラは71日間で作られ最後の15日間で包帯巻きにするとの説明でした。
「ジンジャー」の愛称で呼ばれているミイラはリアルな姿で展示されていますが、最新のCT
スキャンで分析した結果、5,400万年前に刃物のようなもので刺し殺されたことが
わかったそうです。死亡時は18歳〜20歳だったことも解明されて、ジンジャーが身近な
存在に感じられました。

<大英博物館> 
 
 大英博物館    グレートコート中央の建物
   

「ロゼッタストーン」のレプリカ
大英博物館の秘宝 「ロゼッタストーン」    
 
 ミイラの棺  赤い毛があるので「ジンジャー」と呼ばれるミイラ
 
 包帯で巻いてあるミイラ  
 
「パルテノン神殿」から持ってきた破風彫刻
 
「 ケンタウロスとラピタイ軍の戦い」の石版   「 大祭の騎馬行列」のローレリーフ
 
巨大像   ラマッソス( 人面有翼牡牛像)
 
 ラムセス2世の胸像   ネブアミンの墓に描かれていた壁画の一部

12時10分にライオン像の前に集合して、昼食レストランに向かいました。
バス駐車場から約10分歩いてレストランに到着。メニューはミックスサラダ、ローストビーフ、
アップルパイ。レストランへの往復の道でロンドンの町を垣間見ましたが、今回のツアーは
イギリスの田舎を観光することが目的なので、ロンドンの観光名所と言われるビッグベンや
ロンドン塔、タワーブリッジなどを見ることはありませんでした。

<ロンドン市内> 
 
 国会議事堂    シクラメンで飾られた窓辺
 
 市内で見られたシンプルな建物  
 
賑わう町 

昼食後はイギリス王室所有の<ウィンザー城>に向かいました。
<ウィンザー城>はエリザベス女王が週末に過ごす場所で、床面積が約45,000uあります。
敷地は10,5ha.という広大なもので、多くの人が従事する作業場や住居などもあります。
900年の歴史が凝縮されている<ウィンザー城>は、現在も王室の公式行事に使っていて
豪華絢爛なステートアパートメントが公開されています。 
 
15時に<ウィンザー城>に着きました。駐車場から10分ほど歩くと入場ゲートの前で手荷物
検査があり、通過後は日本語のオーディオガイドを耳に当てて説明を聞きながら各部屋を
見て回りました。素晴らしい王室コレクションの数々にため息が出ました。内部の写真撮影は
禁止です。ウィンザー城でも衛兵交代式が見られなかったのは心残りでした。
ヒースロー空港が近いために上空には頻繁に航空機の飛ぶ姿が見られました。

ウィンザー城観光 
 
 歩道橋から見たウィンザー城    入場ゲートに続く道の両側はショッピングセンター
 
 中世のお城の重厚な雰囲気が漂っていました  
 
  ジョージ八世門    ラウンドタワー 
 
 ステートアパートメンツの中庭    ノルマン門
 
  ノルマン門の正面   ゴシック様式建築の最高峰・ 聖ジョージ礼拝堂
 
テラスから見たイートンの町 
 
 ヴィクトリア女王像   以前使用されていた「お召し列車」

16時40分、駐車場集合で宿泊地のロンドンに向かいました。外は薄暗くなり始めていました。
ロンドン市内に着き、レストラン予約の時間までフリータイムになりました。目の前の「ピカデリー
サーカス」周辺は大勢の人が行き交っていて、2階建ての赤いバスが絶え間なくやってきます。
昨日までのんびりとした地方にいたので、都会の喧騒にちょっと戸惑いました。添乗員さんから
貴重品を狙われないように再三注意がありました。観光地で日本人が狙われやすいのは
統計が出ていて、歩くのが遅いことが原因だそうです。

 
 ピカデリーサーカス付近     2階建てバス

19時からレストランで食事になりましたが、イギリス旅行最後のメニューは中華料理でした。
野菜炒めやマーボ豆腐、チャーハンにスープなどお馴染の料理が運ばれてきました。
20時35分、ホテルに着いて明日帰国のための荷物の整理をしました。

 10月28日(火曜日)     <ロンドン〜成田空港へ>

 <7日目、8日目>

7時、ホテルを出発してヒースロー空港に向かいました。東の空が明るくなってきて車窓から
日の出を見ることができました。道の右側に牧草地と池があって池からモヤが立っているのが
見え、写真に撮りたいような美しい光景でした。
約40分後、空港に着きました。航空会社の受付でチェックインしてスーツケースを預けたあと
厳しいセキュリティ検査では靴も脱がされましたが、無事にパスして出国審査へ。
搭乗するまでの約1時間は買い物タイムになり、再集合は10時15分に搭乗ゲート表示板の
近くでした。私は残り少ないコインでチョコレートと水を買いました。
 
再集合してから37名全員でNO19の搭乗口まで歩きましたが、広いので約10分かかりました。
出発予定は11時30分でしたが、飛行機内の給水設備に不備が見つかって修理をするとの
ことで1時間遅れの離陸でした。しかし完全に直ったわけではなくて、トイレは中央部が使えず
後部のトイレだけ。それも2リットルのペットボトルが置いてあって、使用後はそれで水を流す
状況でした。座席の前に備え付けのテレビは途中で完全に放映しなくなりましたが、私はその
あと睡魔に襲われて、2回の食事の時以外はほとんど眠っていたので退屈しないですみました。
航空会社のヴァージンアトランティックから機内不備のお詫びとして空港内のレストランで
1,500円以内の食事ができるミールクーポンが渡されましたが使いませんでした。
 
午前9時に成田空港に着陸して所定の検査のあと入国審査、ターンテーブルから荷物を
受け取って税関検査を通過。荷物を宅急便で配送依頼後、電車で帰宅しました。
イギリスは日本に比べて気温が低いと思いましたが、帰国した日の朝は気温が低くて
イギリスの寒さと変わらない気がしました。
しばらくは遠い海外へは行かないつもりでしたが、急に湖水地方とコッツウォルズの風景が
見たくなって申し込んだ旅行でした。イギリス訪問のベストシーズンはバラの花が咲く頃ですが、
秋の黄葉風景も素晴らしいと思いました。観光客が少ない時期の静かな田舎町を歩いて、
その地域の特徴がある建築様式を見て、木々が黄色やオレンジに色づいた風景を写真に
撮って、心に刻んできました。素晴らしい異文化に触れて刺激を受けて帰ってきました。

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