10月26日(日曜日)     <カッスルクーム〜バース〜ロンドンへ>

 <5日目>

5時半起床。まずテレビで天気予報を見たところ今日行く観光地は曇りの予報でした。
7時半からバイキング朝食。ついでにスーツケースをロビーに持って行きました。
8時15分、コッツウォルズ地方の最南端に位置する<カッスルクーム>に向けてバスが
出発。走行予定距離約120km。車窓からは黄葉した木々と緑の牧草地が続きました。


10時半頃、<カッスルクーム>に到着。駐車場から町まで10分くらい緩い坂道を歩きました。
両側に林が続いて路肩に乗用車が何台も止まっていました。英国人は自然の中を歩くのが
好きで、休日はこのような田舎へ車でやって来て周辺をのんびり歩くそうです。
イギリスで発祥した「フットパス」は歩くことを楽しむための道で、農村部を中心に
網の目のように作られています。農場や個人の敷地内にまで道が続いていて、イギリスでは
「歩く」という文化が発達していることが分かります。
 
なお、<カッスルクーム>は「イングランドで最も美しい村」の一つになっています。
それぞれの家の壁は重厚な石造りで500年前の中世の頃と変わらない町並みが見られます。

 <カッスルクーム>
 
古い石造りの家が立ち並ぶ村 
 
 手作りパンの無人販売    赤いアジサイが印象的
 
外壁を這うツタの葉や赤い実
 
吊り下げたアレンジフラワーが美しい  
 
 バイブルック川が流れる町並み     教会の上空に気球
 
 石造りの家 萱葺き屋根の家

11時40分頃、駐車場からバスが出発して<バース>へ向かいました。
 
まず<ロイヤルクレセント>の観光。車を降りて戻るまでの10分間、遠くから眺めただけ。
イオニア式の列柱に飾られた半楕円形の建物。三日月形に湾曲した形の超高級集合
住宅は18世紀に建築家のジョン・ウッドによって設計されました。戸数は30戸で地上3階、
地下1階の住宅は現在も住人が暮らしているので入れませんが、博物館として一般
公開されている住戸がひとつあります。私たちは見に行く時間がありませんでしたが、
近くにある豪華な連続住宅「ザ・サーカス」は父親のジョン・ウッドの設計です。

 
 ロイヤルクレセント    入り口に咲く花々
 
すぐ近くにある公園の秋 

12時半に出発して15分後に昼食レストランに着きました。メニューはマッシュした野菜と
牛挽肉を混ぜたコテージパイでした。旅行社のアンケートでは評判の良い料理だそうです。
昼食後、<バース>市内の観光が始まりました。
 
<バース>は18〜19世紀のジョージ王朝様式の建造物が数多く残っているので、貴重な
歴史都市として、街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。
街で見られる建物はクリーム色の石造りでした。
最初の観光は<バース寺院>です。
<バース寺院>は修道院が始まりですが、廃墟同然になるという危機を何度も乗り越えて
現在の姿になったという長い歴史を持っています。

<バース寺院> 
 
 寺院周辺の広場は市民の憩いの場    寺院の正面の装飾
 
荘厳な中世の教会の姿を今に伝えている 
     
垂直様式の美しい天井 
 
 教会の内部  

次はバース寺院の隣にある<ローマ浴場跡>の観光です。
約2000年前にローマ人によって築かれ、今でも1日100万リットルの温泉が噴出しています。
もともと<バース(Bash)>はお風呂の「bath」という言葉の起源になった街で、1世紀ごろの
ローマ時代にローマ人のための浴場や神殿が造られて繁栄しました。
その遺跡が19世紀末に発見され、現在は博物館としてバースの観光スポットになっています。
火山のないイギリスでは珍しい温泉の街ですが、ここは入浴できません。ただし2006年に
別の場所に日帰りの入浴施設が出来たそうです。
 
日本語のオーディオガイドを受け取って、各自がそれを耳に当てて関心がある部屋の番号を
押して説明を聞きながら館内を見学しました。
温泉水が飲めるパンプルームで一口飲みましたが、美味しいものではありませんでした。

<ローマン・バス(ローマ浴場跡)>
 
 バース寺院と隣接している「ローマン・バス」  
 
ローマ時代の浴場は社交場やビジネスの場でもありました 
 
 今でも温泉が出ています    サウナや床暖房もあったローマ時代

浴場跡を出てから少し時間があったので近くにある<パルトニー橋>に行ってみました。
1774年に建造された<パルトニー橋>は3つのアーチに支えられていて、橋上の
両側には店が並んでいるそうですが、外から眺めただけで集合場所に戻りました。

<バース市内> 
 
 エイボン川に架かる<パルトニー橋>    川の美しい流れと遊覧船
 
川沿いの黄葉 

バース市内の観光が終わって16時前にバスは今夜の宿泊地・ロンドンに向かいました。 
17時50分、途中にあるスローの町で夕食で、メニューは小エビの前菜、ガーリックパン、
ポークシチュー、デザートにワッフルでした。
20時過ぎにホテルに到着。初日から専用バスのハンドルを握ってくれたアランさんはここで
お別れです。これからコッツウォルズにある会社に戻るそうです。お世話になりました。 
荷物を片付けてから9時半ころ就寝。

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