関八州

☆目次☆

一、関八州就任

二、仇討ち

三、遺恨


☆登場人物☆

松平忠左衛門長誠<ながよし>

武州西江藩主。
兄は武州大館藩主・松平元長で従兄に老中・松平定信がいる。
兄弟の確執等はなかったが思うところがあって役目を辞して出奔。
家斉が将軍となると老中に推挙された定信により、
関東一円を取り締まる関八州総裁に任じられた。
屋敷は江戸郊外にある。幾天神段流奥義継承者。


松平盛<せい>

長誠の妻で剣術に優れる。
父は旗本綾部玄部で長誠とは昵懇の仲である。
気丈な性格で男勝りの性格が祟ってか、縁談の話は一つもなく、
一生貰い手がないのかと思われていたが
長誠に仕合で負けたことで家名を傷つけたと親戚からなじられ、
家を追い出される事態となり、長誠が玄部と直談判をして妻に迎えた。


大熊与兵衛長景

長誠の守役。
長誠の父・家長の命により、守役に命じられた。
槍の名手で一時は大館藩槍術指南役を務めていたこともあった。
長誠の弟・長高の守役・新条太兵衛とは親友。


綾部玄部直家

二百石の旗本。長誠の義父。
家康の頃から続く家柄で父は傍系であったが
先代に子がなかった事から婿養子に迎えられた。
妻はお盛を産むとすぐに亡くなり、お盛も長誠に嫁いだことから、
今は家臣たちと隣村に屋敷を構えて暮らしている。


長谷川平蔵宣以

別名「鬼平」。四百石の旗本。
火付盗賊改方として就任以来数多くの盗賊を討った。
一刀流の使い手で長誠とは親友。


松平元長

武州大館藩主。長誠の兄。
実直で人望の熱い人物として知られる。
何かと長誠のために裏で助けている。


松平定信

老中。白河藩主で徳川吉宗の孫に当たる。
長誠を関八州総裁に推挙し、
関東一円の取り締まりに当てた張本人。
長誠の生涯の友人。


徳川家斉

徳川幕府第十三代将軍。
一橋家より将軍家に入り、
父・治斉と共に長きに渡る大御所時代を形成する。
若き頃、長誠とは親友同士であった。


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