水田春雄
幼いころより父に気功を学ぶ。
高校時代、北戴河で李経梧氏と馮益健氏に出会い、太極拳をはじめる。
東京医療専門学校(呉竹学院)に入学。
日本国家試験に合格し、鍼灸師免許を取得。


彭先生の家にて
遼寧中医学院付属医院にて2年間研修
 
 
中国瀋陽市の遼寧中医大学院付属医院にて、彭静山氏の後継者の田維柱氏に師事し、大学病院の鍼灸・神経内科で2年間研修する。その間、推拿科でも推拿や整体・按摩など様々な手技を学ぶ遼寧中医学院附属院は、遼寧省で唯一の東・西洋医学総合の大学病院で、治療の中心は鍼灸や漢方薬・推拿(按摩)を用いて、西洋薬は補助で用いる。

 学校を卒業し、国家試験に合格し、鍼灸師免許を取得後、遼寧中医学院附属院にて、彭静山先生の後継者の田維柱先生に師事した。

教授・田維柱先生と
本当の鍼灸との出会い
 
 
遼寧中医大学院付属医院にいってまず驚いたことは、日本の治療院と全く患者の種類が違うことだった。半身不随や顔面神経麻痺、精神的な病気から婦人科の病気まで幅広く、しゃっくりが止まらない人や手足が勝手に動いて止まらない人など、さまざまな疾患を治療する機会を得ることができた。

 脳卒中などで立つこともできない患者さんが田先生の刺した数本の小さい針によって、その場で立って歩けるようになったこともしばしばで、そのときの患者さんやその付き添いの喜びと涙にとても胸をうたられて、一晩寝れないときもあった。「すばらしい」と心から思った。

 初めて本当の鍼灸と出会い、鍼灸の無限の可能性に魅せられた。
 田維柱先生は彭静山大師の一番弟子、彭先生引退後、後を引き継ぎ、多くの患者さんに追われている。今では全世界でも有名で、国家から中国名医と認定を受け「世界名人録」にも載っている。

治療の様子
麻布十番で鍼灸院をOPENし、院長を務める

 帰国後、劉勇先生に出会い、推拿や整体・鍼灸などを数年間学ぶ。
 日本ではただ病気が治ればいいのではなく、鍼灸の痛みを最小限にし、患者さんの負担を最小限にしなくてはいけないこと。また、日本人に合った治療法へと工夫し、気持ちの良い治療にしなければならないことなど、たくさんの貴重なものを学ぶことができた。

 麻布十番で院長を任され、多くの経験を積むことができた。麻布の場所がら様々な国の方や有名人もよく治療に来られ、人種の違いや有名度に関係なく、人間の体の中は同じであり、平等であることが実感できた。

 周りにもたくさんの治療院があり、その中を勝ち抜けたことも自信となった。

 
 医道の日本という雑誌に3か月連続で連載をする。

開院時の様子
中国北戴河「中国国家医学気功教育基地」にて太極拳を修行
 中国国家気功教育基地にて馮益健氏に師事し、1年半に渡り住み込みで修行をする。
本物の太極拳との出会い
 
 
出会いは高校生の頃、たまたま訪れた「中国国家医学気功教育基地」で李経悟先生の太極拳表演を拝見する機会があった。数十人が行う太極拳はとても迫力があり、明らかに今までテレビや公園などで見た太極拳とは異なった。

 その中で明らかに飛びぬけた人が一人いらっしゃった。後にそれが馮益建先生であることを知る。あんなにゆっくり動いて、リラックスしている動きの中でパワーがあり、気に満ちあふれている。「これが本当の太極拳か」とあっけにとられた。

 表演の中で80歳を超えた李経悟先生がパフォーマンスで若い十人程度の男性を次々と弾き飛ばす「推手」を見せてくれた。力を使って推しているようではなく、ちょっと動いただけで相手は遠く飛ばされる。推している李先生は前に押しているわけでもなく、ただ普通に立っているだけに見える。当時は、率直に仙人に出会ってしまった。この太極拳を学ばないわけにはいけない」と思った。

 その後、さまざまな本で調べてみると、太極拳業界のトップクラスの方々が口をそろえて、李経梧の右に出るものはいない」と言い、業界トップクラスの方が習いに来るようだ。有名な李徳印氏も習いに来るほどである。


李経悟先生の表演
厳しい修行
 長年秘めていた夢が叶い、泊まり込みで集中修行を始めた。李経梧氏の弟子の馮益建先生に習うことができた。太極拳の修行に土日はなく、毎日朝6時から始まり、週7日、毎日夜まで練習ができた。

 はじめは体がとても辛くて、くたくたでくじけそうだったが、よく考えると馮益建先生も同じく休みなく指導してくださっているので、頑張ろうと決心した。

 無口な先生も太極拳にはとても厳しいく、指一本に気を抜いても許さない。長い長い修行だったが、健康に良いだけでなく、思想や生き方までを変えてしまう、本当の太極拳のすばらしさを体で感じられた。

 またこの期間で、鍼灸の治療効果が遥かに良くなったことに驚いた。鍼灸も健康も太極拳も気が重要であると実感できるようになった。

 体から心までキレイに健康にしてくれた太極拳を日本で広めることを心に誓った。

 現在でも必ず毎年北戴河に行き、修行を続けている。


練習風景
2003年 気泉鍼灸治療院を開院。 太極養身会を設立。

浅草橋に独立開院し、太極養身会の本部を置く。

鍼灸治療を行いながら、各地で太極拳の指導を始める。

全国の新聞に紹介される。



気泉鍼灸治療院・当時の様子
2011年 国際太極拳導師学院、蘇麗太極拳スタジオ開設。

 
気泉躍進株式会社を設立し、国際太極拳導師学院と蘇麗太極拳スタジオを開設。より学びやすく、より深く学べる施設となる。

 ラジオに出演する。

 テレビでも紹介される。


 
雑誌 WEDGEで紹介される

蘇麗太極拳スタジオの様子
拝師儀式
 馮益建大師に潘麗娜と共に拝師をした。拝師とは同門の達人の前で弟子の決意表明をし、師匠との親子関係のきずなを結ぶ儀式です。門派の方々に見届けてもらって、はじめて弟子と認められ、伝人になることができます。
現在
気泉鍼灸治療院院長        
太極養身会会長  
国際太極拳導師学院学院長     
中國特種鍼法研究専業委員会理事 
気泉躍進株式会社代表取締社長 
読売・日本テレビ文化センター太極拳講師