気泉鍼灸治療院       太極養身会・蘇麗太極拳スタジオ


日本の鍼灸
 鍼灸の歴史は3000年とも4000年ともいわれていますが、中国では東洋医学が、いまだに西洋医学と肩を並べて、治療の主流となっています。日本でも鍼灸・漢方が主流だったのですが今では、西洋医学におされ、鍼灸は保険もききません。
 
患者が医療を選ぶ時代です
 中国の患者は東洋医学・鍼灸をとてもよく理解しています。この病気は東洋医学が良いとか、こういう症状は針灸が良いと常識的に知っています。たとえば顔面神経麻痺にかかったら、すぐに鍼灸科に飛んできます。日本では、まず病院へ行き、2週間入院して、治らないのでそれから鍼灸院などを探します。顔面神経麻痺は罹って15日以内が勝負なので、対処が遅れてしまいます。
 このように、患者も普段より医者任せでなく、自身から情報を調べて、勉強する必要があります。もちろん東洋医学も西洋医学もです。これからは患者も医療の幅広い知識が必要だと思います。
事故で腕が挙がらなくなってしまった患者 顔面神経麻痺の患者
(治療は横になって行います)
医者も鍼灸に理解がある
 中国では医者も学生時代、学校で鍼灸を学んでいますので、東洋医学に理解があり、よく効くのを知っています。西洋の医者でも全身のツボを知っているし、鍼灸の治療も経験しています。ですから、西洋医学の医者も鍼灸が良い時は、鍼灸をすすめます。
 日本では医者は、なぜ鍼灸が効くのかも東洋医学の意味も分からない方も多くいます。
 これからは医学生の時から鍼灸や東洋医学を勉強してもらい、東洋医学と西洋医学が共存できる社会になれば患者にとってとてもいいことではないかと思います。
中国と日本の鍼灸の違い
 中国の鍼灸と日本の鍼灸は考え方が違うため、治療法がまったく違います。日本では時代の流れ、必要に応じて、鍼灸は肩こり、腰痛の治療がメインになってきました。そのため、鍼灸はコリや痛い場所やその周りのツボに行うという単純的なものが多くなってきました。
 
 中国が鍼灸レベルを保ってこれたのは、昔の治療の伝統を守りながら発展してきたことにあると思います。古代から代々師匠より弟子に技術を厳しく大切に伝えてきました。数千年も続いてきた治療法が衰退しない理由はそこにあると思います。たくさんの人が鍼灸治療によって、助けられてきました。そのため、患者側も代々針灸の良さを伝えてきたので、今の中国の中医があるのだと思います。
院長プロフィール よく効く症状 名医彭静山 なぜ効くのか