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▼すずきさん:
昨日、母が病院で使っていた荷物を整理しているときに、とんでもないものを見つけてしまいました。
母は生前、先立つ思いを伝えてくれていたものと思っていたのですが、母からの最期の手紙が出てきたのです。手紙といっても、入院中に使っていたノートなのですが…そこには父宛、私宛、孫宛に3通残っていました。
震える手で書いたのでしょうね、文字が読み取りにくいのですが、母の気持ちがそのまま伝わってきて、涙が止まりませんでした。
匿名だから言いますが、実は私は母の子ではないのです。
不妊症と診断された母が、私を養女として迎えてくれました。
私が生まれて数ヶ月で生みの母が養子縁組をしたようです。ですから、私は生みの母を知りません。
母は、私を実の子のように愛情たっぷり育ててくれました。優しく、ときには厳しい母でした。本当に本当に感謝しています。
そんな母の気持ちがドカーンと胸にぶつかってきて、子供たちの前でしたが思わず声を漏らして泣いてしまいました。
母が希望していたこと、叶えてあげられたでしょうか?
今になって遅すぎますが、後悔の念が募ります。
母のあとを追うようなことを言っていた父も、周りに同じような体験をした方々に励まされて、日々前を向こうとしています。
「3日前よりは落ち着いてきた」と言っていました。
でも、まだまだ時間はかかりますね。
「泣くことも必要。思い切り泣いた後は、涙を拭いて前を向こうね」と母の言葉を思い出しつつ…一歩踏み出せるように頑張ります。
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