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▼すずきさん:
剣岳を見るたびに、すずきさんのことを思い出すようになりました。
毎朝、子供たちを保育所に送るとき、山の顔を見ながら車を飛ばしますが、晴れた日の剣岳には娘も大喜びです。「立山、キレイねぇ〜」と4歳の子供の口から出る言葉とは思えないです。
登山…美しくもあり厳しくもある山です。気をつけて登ってくださいね。
悲しいかな、母の容態は思わしくありません。
出血は量こそ減っているものの、微々たるもので、輸血から逃れることはできません。
この頃は顔を見に行くと眠っていることが多くなりました。
オムツにかぶれたお尻が痛いと困った表情を浮かべつつ、話の途中でふっと寝てしまうこともあります。
付きっきりの介護の父に当たったりすることもあるようで、母も思うような結果につながらなかったことに苛立ちを抱えているのでしょうね。
そんな母に反論するでもなく、「そうか…」と言い、母の手を握り体をさする父も疲れていると思います。
「もう帰るね」と病室を後にするとき、手を振る父の憔悴した顔が頭から離れず心配でなりません。
とうとうここまで来たんだな、と客観的に見ている自分に嫌気がさしたりして、私自身も気落ちすることがありますね。
今週は子供たちが順番に風邪をひいていたので、両親とは十分に話もできない状態でした。
食事も固形のものが食べづらいと言っていたので、明日は喉ごしの良いものや果物を持って行こうと思います。
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