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すずきさん,みなさん,ご無沙汰しています.
地震,津波,原発事故と日本は大変なことになっています.
私共の住む,殆ど被災していない東京ですら,地震当日余震が続き,
予定されていた治療がキャンセルになり,数日治療が遅れたくらいです.
被災地の患者さんがどれほど困難な状況かと思うと居た堪れなくなります.
12月から始めたドキシル治療ですが,12月,1月はCA125が2000台だったものの,
2月から徐々に上がりはじめ,3月はじめには5000近くになりました.
同時に腹水が増え食欲も衰えました.いつものことですが,
冬場の免疫力低下はどうしようもありません.
前から考えていたように,脾臓への転移による脾臓の増大や腹水が
胃を圧迫しているようでした.
効き目が遅いドキシルを待っている猶予はないと判断.中長期的にどうかは?ですが,
6年前の手術以来の荒療治をすることにしました.
まず,放射線科の医師から提案された,脾臓への動脈塞栓術(カテーテルを脾臓に
転移している癌のそばまでもっていって,先から純度99%のエタノールを噴射,
癌に行っている血管を潰して癌を壊死させる治療)を行いました.
体にやさしい漢方の先生ですら,以前,脾臓だけ摘出してはどうか等と言っていましたので,
躊躇しませんでした.
#ある医師曰く,子供はいざしらず,大人は脾臓がなくても生存が
#脅かされることはないそうです.本当かな?...
また,その後IP療法も実施しました.
治療後は相当吐き気などの副作用に悩まされましたが,
先日検査したところ,脾臓転移はほぼ消滅,脾臓自体も小さくなり,
CA125も500ほどと約10分の1に下がりました.
腹水もだいぶ減りました.
マーカは,もうひとふんばり下がって欲しいところですし,
貧血ぎみではありますが,とりあえず,ひと安心です.
ようやく暖かくなってきました.免疫力も上がってくるでしょう.
みんなの治療がうまくいきますように
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