南駒山頂に立つと、中ア北部の峰々が全容を現す。正面、凛とした風格の山、「あ、空木岳だ!」と合点。
展望に魅せられながら食事休憩したせいか南駒山頂で30分も経過。少し下ると、眼下に擂鉢窪避難小屋が見える。
テラス状地:百間ナギにある。紅葉はまだそれ程でもないが一帯の雰囲気は良さそう。本山への稜線も岩が多い。
眼下、なだらかな稜線に挟まれた広い窪地の紅葉の美しさと稜線上の山小屋に目が魅かれる。地図で確認すると、
NPO運営の好評の駒峰ヒュッテ(避難小屋扱い)。背景は、左側、八ヶ岳、中央、甲斐駒から鋸岳
ここまで誰にも会わなかったが山頂は数人のハイカー。池山方面から登って来る人が多い。山頂でしばし思案、
木曾殿山荘に泊まるか檜尾(ひのきお)避難小屋まで強行するか。楽観に反し、行程がはかどっていない。
正午前後に山荘に着けば小屋まで行くのだが無理そう。山荘への石ゴロゴロの悪路を下りながら疲労感も強く、
無理すまいと山荘泊を決める。と、足取りもダレ、眼下の山荘まで時間をロスる。ヘトヘトで山荘着。
都会人のような身奇麗なオジサン、「予約してないとダメ、知らなかったの」とにべもない。せめて水をと聞くと、
何と500ml、300円! 8分先にタダの水場があるよと言うが地図から往復30分はかかりそう。1リットル購入。
山荘内も綺麗だが心が...。ネット情報でも悪評。小屋まで行くしかない!アセル気持ちが気力、体力を呼び戻す。
眼前、東川岳の急斜面に取り付き、気力でクリア。山頂から望んだ檜尾岳への稜線の長さに焦りながら足を運ぶ。
山荘から熊沢岳まで1:40(地図2:10)、山頂から稜線上にちょこんと乗る小屋も見え、前途に希望。
景観を楽しむ余裕はないが、眼前、宝剣からの枝尾根、三ノ沢岳の威風と険しい稜線が印象的。
反対側から次々と人が来る。ロープウエイで登った人達が山荘を目指している。何人か案じて声を掛けてくれる。
空木〜檜尾間も良いコースだが、予想以上にシビアな岩稜のアップダウン、苦にする余裕もなく進む。
何とか明るいうちに檜尾山頂着。越百小屋から11時間以上経過。眼下の小屋に下るだけだが今度は満員の不安、
あさましさむき出しで先行グループを抜き、先に小屋に入る。案の定、満員!挨拶もせず、わずかな空間を貰う。
後着5人連れのうち2人は土間に寝る羽目に。皆で譲り合う雰囲気に心和む。そそくさと自炊、そのまま寝る。
狭い小屋一杯の人のせいか寒くない。備え付けマットまであり、昨夜より快適。⇒トップページ

空 木 岳

最高点は駒ヶ岳に譲るものの中央アルプス一番の風格の100名山 うつぎだけ 2863m 長野県大桑村

2008927日()快晴 9:55南駒ケ岳山頂→11:35山頂→13:25木曾殿山荘東川岳→15:10熊沢岳
→16:40檜尾岳→16:50檜尾避難小屋