西鎌倉山
冬枯れの静かな里山逍遥を堪能 にしかまくらやま 460m 兵庫県三田市
2013年1月13日(日)曇 8:45JR藍本駅→9:55375m三角点→10:50焼山→11:25山頂→12:35国道176号
年明けから仕事が忙しく、休日出勤が続く。3連休、ようやく山行。遠出する程の元気はないが未知の山へ行きたい。
思案の末、積読状態の慶佐次盛一著「北摂の山」から行き先を選ぶ。JR福知山線沿の低山が多数紹介されている。
道がなく、地図と磁石で進めるベテラン向きのヤブ山が多い。小冒険にチャレンジ! 7:28湊川発の神戸電鉄乗車、
三田でJRに乗り換え。高齢ハイカー団体と同乗。車窓から見る凍てついた田園風景に仕事疲れの心が洗われる。
藍本駅で団体も下車、先を急ぐ。名峰:虚空蔵山へ向かったよう。由緒ある酒垂神社に寄る。石の鳥居は県下最古、
狛犬の様子も良い。郵便局前で踏切を渡り、国道に出る。一面霜が降り、凍てついて寒気が厳しい。大安橋を渡ると、
登山口の墓地が見える。容易に取り付けそう、一安心。農協の建物左脇から墓地へ。古い石仏が並び、お顔が良い。
墓地裏は茂み、右手から疎林帯に入る。道標も道もなく、枯落葉の積もった疎林帯、木枝を避けながら安気に登る。
所々テープがある。尾根上は総じて暖傾斜、シビアな登りはない。難渋する程の茂みもなく、ヤブ山入門に最適か。
主尾根にぶつかると、明瞭な踏み跡を左へ巻くようにたどるが、ガイド本にある「山五三」の赤ペンキ石柱を確認、
巻道をはずれ、主尾根に登る。少し登り切った所で左右進路に迷うが右へ。1/25000地理院地図等高線の微妙な
カーブから要注意個所を読み取る経験が必要。程なく、375m点着。疎林中、瓦片に囲われた四等三角点の姿が良い。
暖傾斜の気持ちよい疎林歩きが続く。景色は、疎林越し周辺の低山がチラチラ見える程度。動物調査中の
小型カメラが点々と設置され、道標代わりになる。主尾根中間で大きく鞍部へ下るが、尾根端で右へ進路を転じ、
急斜面を下る。要注意! 道中、所々現れるテープが見当たらなくなったらコースアウトしている。登り返し、暖傾斜の
尾根歩きが続く。右手に焼山が見える。程なく、本山と焼山を結ぶ尾根上に出る。小道標あり。焼山へ小ピークを
越えて気持ち良い尾根歩き。山頂は静かな灌木中、三等三角点と小表示あり、雰囲気が良い。引き返し、本山へ。
小鞍部から送電線鉄塔管理用の明瞭な切り開きになる。疎林の趣も良い。途中、初めて南面の展望が開け、
天神岳〜遠城寺山の連なり。次に行きたい山。鉄塔を見上げ、短時間で登頂。小表示板があるが、石柱も何もない。
鉄塔側は切り開かれ、風情がない。南東へ下る道があるが北へ急斜面を下る。小鞍部から左の谷へ急斜面を下る。
すぐに谷に降り立ち、水たまりの小沢沿い進路を拾いながら進む。狭い谷間、細流の左側を進み、途中で右へ移る。
わびた小渓流の風情も悪くない。山小屋風の建物が現れ、道も広く明瞭になる。ため池が二つ。冬枯れの木立に
囲まれ、静まり凍結した池の風情が良い。堰堤に座り、軽食休憩。久しく、こんな時間を持ってなかった。集落に出、
次の海見山を目指し、国道に出る。本山だけの場合は、短時間で出発点の藍本駅へ戻れる。⇒トップページへ