下り坂の天気予報に行き先を迷う。先日、白髪岳からの姿の秀麗さに魅かれた本山へ。8時に家を出、神戸電鉄:
湊川8:17発の三田行きにきわどく乗れるが、三田駅でJRにタッチの差で乗れず、10時過ぎまでホームで待ちぼうけ。
次の新三田駅から先へ行く本数が少ない。藍本駅は田園の中、広い駐車場があるが開放されてない様子。
線路沿いに進むと、由緒ありげな酒垂神社。踏切前を通過後、登山道標に従い、山側へ右折。近畿自然歩道であり、
山頂まで道標が整備されている。田園の中、のどかに進み、舞鶴自動車道をくぐる。車の場合、この辺りに広い路肩
あり。この先から虚空蔵寺の表参道。薄暗い森閑の中、渓流沿い苔むした小岩の多い道を進む。いかにも由緒あり。
途中、舟形の滑床「石船」で、掲示に従い参拝者として手を洗う。渓流から離れ、急坂を仰ぐと、立派な寺。
再建されたものだが風格あり。山頂手前まで急登が続くが大した時間ではない。振り返ると南方の展望。夕方まで
天気は持つと思っていたが小雨となる。カメラの調子がおかしくなり、調べていたら傘を忘れる。山頂手前の好展望
の岩場で気付き、引き返す。人気の山か、登り下りの中高年数人。山頂に淡路、六甲方面を示す案内板、あいにく
遠望はきかない。この先、平坦な稜線歩き、潅木の趣が良い。山頂から少し進むと岩場から北側に先日の白髪山、
松尾山の双耳。立杭への分岐を見送り、急な下り。不安になり始めたころ鉄塔のある鞍部に降り立つ。
さらに下り続けるが次第に道が怪しくなる。道標は全くなくなり、道迷いしやすそう。この縦走路は初心者には
勧められない。「立杭陶の里」へ下る道が整備され安全そう。山渓「関西周辺の山」のガイドが実地とずれている!
稜線をたどり展望の良い八王子山を通過とあるが、稜線を巻くように心もとない道を下り続け、不安。結局、3本目の
鉄塔に出て、明瞭なテープと小道標が現れる。更に進む道と草野駅への下山路とに分かれる。位置が不確か、
雨もやみそうになく、切り上げ、草野駅へ。八王子池まですべりやすい急な下り。思いがけず笹ユリに
慰められる。池越しに見上げる稜線の連なりが少し絵になる。集落を抜け、無人駅へ。幸い程なく電車が来る。
帰宅後、確認すると、「関西日帰り山歩きベスト100」の地図、説明が正確。やはり稜線を巻いている。4本目の鉄塔
まで進むべきところ、早めに下山したようだ。複数のガイドブックを参照する必要を反省。⇒トップページ

森閑の表参道、趣の稜線、好展望の山 こくぞうさん 592m 兵庫県三田市

2006617日()曇→小雨 10:20JR藍本駅→11:45山頂→13:10JR草野駅