B&W LM1を改造する

B&W LM1 以前映画のリアスピーカーに使っていたB&WのLM1。売り払おうかどうしようか。とりあえず、アンプにつないで音楽を聞きながら考えてみよう。
小さいけどB&Wらしいフラット感のある音です。ポピュラー、ロックなどはフルレンジ(FE167E)の音よりもこちらの方が聞きやすいです。でも、フルレンジの音に慣れた耳には少しつまった感じがします。

ネットワーク ちょっと中を除いてみようとネジを外してみました。
ネットワークの基盤を見ると電解コンデンサが3つと小さなコイルが2つ、あとセメント抵抗が2つ。回路を確認すると、ウーハーの方は6[dB/oct]にインピーダンス補正用のコンデンサと抵抗。ツイーターの方は18[dB/oct]にアッテネーター用の抵抗。といった感じ。
下の写真はLM1から取り出したネットワークの基盤です。

6[dB/oct]に変更 コンデンサを変えてみようかと思ったけど、数[MFD]クラスで結構大きめ、手元にあるのはその十分の一くらいのコンデンサばかりです。セメント抵抗も気になるし・・・。計算してみるとクロスが5[KHz]くらい。小さいコンデンサでも間に合うように思い切ってクロス周波数を上げてみようか。ウーハーは10[cm]程なのでかなり高域までいけるだろうと踏んで再計算。
コイルの手持ちはないのでLM1のネットワーク回路から1.6[mH]をウーハーのハイカット用に再利用。手持ちのフィルムコンデンサをいくつかパラって何とか2.5[MFD]にしてツイーターのローカット用に。クロス8[KHz]、両ユニット共6[dB/oct]に変更。
ちなみに[MFD]は電解コンデンサに表記されていました。メガファラッドではなくマイクロファラッドのこと。

もう少し手を加えて 少し高域が持ち上がるかもしれないけどセメント抵抗はなしに。とてもシンプルなネットワークになりました。ついでにキャビネットの内側にブチルゴムを貼り、配線コードも変更。
音を出してみると、さすがにフラット感はメーカーのネットワークに譲りますが、とても伸びやかで解像度の高い音になりました。これはなかなかいいです。
フルレンジとして使ってみる ちょっと思いつきでネットワークとツイーターの配線を外してみました。つまりウーハーをフルレンジとして使ってみるということです。これは意外と聞けます。高域もそれ程不足ない感じです。何となくフルレンジっぽい伸びやかな感じもあります。でも何となく中途半端。フルレンジ一発の音と比べるとつまった感じ。ツイーターを付けた2WAYと比べると重心が高い感じ。でもこの音の変化はとても興味深い。フルレンジでは得られ難い、2WAYならではの重心の低いゆったりとした感じの音は、ウーハーの音というよりもネットワークによる影響もかなり大きそうです。
それならフルレンジをウーハーとして使ってみたらどんな音になるのだろう。試しやってみると案の定軽快さは損なわれますが、きつさのない音になりました。ネットワーク回路は単にフィルターとしての働きだけではなく、音色に大きな影響を与えていることが分かります。
B&W LM1 改造 LM1に手を加え、いい感じになってきましたが、そうなると欲が出てきます。せっかくだからエンクロージャーも木材で作ろうと考えました。その前に、解決しなくてはいけないのが、LM1のツイータとウーハーの扱い方です。LM1のユニットはツイーターもウーハーもクラフト用ではないので、取り付け方が変わっています。特にツイーターは、ほぼキャビネットと一体になっており取り外すのが大変。本来取り外すようにできていないので仕方がないのですが・・・。かなり苦労した結果、いかにも強引に取りました、といった様相。このままでは使えないし使う気にもならない。ということでちょっと工作。キャビネットを製作しました。以前の工作で残った切れ端を使ってみました。ウーハーの方も問題です。ツイーターと同様にクラフト用ではないので、ネジの位置が特殊です。LM1オリジナルではキャビネットの内側からネジで固定してありましたが、普通の箱に取り付けるならスペーサーが必要。考えた末バッフル面外側に取り付けて、ユニットの段差を無くすようにもう一枚板を取り付けるという方法にします。

ユニット取り付け位置 写真のように加工しました。これならユニットがバッフルにきちんと収まります。
バッフル面のみ黒にしてみました。サランネットでも付けようかと、数mmバッフル面が引っ込んでいます。

ツイーターを乗せるとこんな感じ なかなかいいかなと自己満足しています。

視聴 まだ調整は何もしていませんが、取り合えず問題なく鳴ります。音は箱の容積が若干増えた分少しゆとりができた感じがします。
これから吸音材、ネットワーク、ダクト、配線材など調整しようと思います。
ネットワーク ネットワークは基板の方が扱いやすかろうということで一度LM1のネットワークに戻してみましたが、やっぱり音がつまった感じで重苦しい。シンプルなネットワークに変更しました。基板に付いていた部品を全部外して、1.6[mH]のコイルと計2.5[MFD]のフィルムコンデンサを取り付けました。こちらの方が断然生き生きした感じになります。
左が元のネットワークで右が現在のネットワークです。

ちょっと変えてみました 全体的に黒で塗装し直し、バッフルにはコルクの板をはめ込んでみました。僕が今までに作ったスピーカーの中では一番きれいに仕上がったと思います。

ミニシステムへ タンス上のミニシステムに使用。
音はたいへん聞きやすく低域から高域まで無理なく聞かせてくれます。もちろんサイズ相応ですが。どんな音楽でもいやな音を出さず聞きやすい音で鳴ってくれます。なかなかいい感じのサブシステムができました。
その後、娘の部屋へ引越ししました。

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