ティッシュテトラ

吸音材 吸音材は何がいいのか。今までグラスウール、フェルト、スポンジ、ウールといった類の吸音材を使ってきました。少し前に、吸音材にティッシュを使った記事を見ました。手頃なものにしては案外いいというレベルなのかな。よくないにしてもティッシュなら安いものです。ちょっと試してみようと思い、メインのスピーカーの吸音材(現在フェルト)を全部取り出して実験。
ティッシュを貼ってみる とりあえず、吸音材なしの音を聞いてみると、とても鮮烈です。耳につく音があることを気にしなければ、吸音材を入れた場合よりも明らかに生き生きとした音がします。吸音材は最小限に留めた方がよいことが分かります。
試しに2枚のティッシュ(ティッシュの箱から取り出すと2枚出てくるものをそのまま)をテープで吊るすようにユニット背面の背板に貼ってみました。音を聞いてビックリ。十分に吸音効果ありです。しかもなかなか聞ける音です。
次に上面と側面にも貼ってみました。合わせて計6枚(3組)です。音がたいへん落ち着いてきました。といってもフェルトの時と比べ、鮮度の高い音です。ティッシュでこれ程の効果があるとは・・・。
コストパフォーマンスは抜群です。こうなるとお金を出して吸音材を買うのはちょっとバカらしく思えてきます。
ティッシュでテトラ(三角錐)を作る 「戸澤式レゾネーター」という吸音材があります。三角錐の形をした吸音材。試したことはありませんが、ティッシュでテトラ(三角錐)を作ったらどうだろうと思い試してみました。
やったことは以下の通り。

  • 箱から取り出したティッシュ(2枚重なったもの・・・その後の調整で1枚で作り直すことになりました)を半分におって長方形にし、短い辺の一方に水のりをつけます。もう一方の短い辺と会わせます。合わせた部分を上から手のひらで押えてやるとのりがにじみ出してきていい感じです。スティックのりでは破れると思います。

  • 開くと筒状になります。


  • 筒の一方を水のりでふさぎます。筒のもう一方を90度ずらしてふさぐとテトラが出来上がり。ひとつ作るのに数分くらいのことです。


  • 左右のエンクロージャーに3つずつ計6個作りました。木綿糸でつないで完成。ティッシュはやぶれやすくて難しいかなと思いましたが意外と簡単にできました。これくらいの数なら30分もあればできると思います。


    ※鼻セレブだと強度もあって加工しやすいです。
  • ティッシュ テトラを使った音 さっそくエンクロージャーの天板に糸をテープで貼り付け、吊るしてみました。音はそのままのティッシュを貼っただけの時よりも安定感があります。フェルトの時に少し感じていた中低域のピークディップも感じられません。これはいいです。こうなると他の紙も試してみたくなります。新聞紙とか習字紙なんかもいいかも。和紙もいいかな。といっているとお金がかかりそう・・・。ティッシュで十分な効果があり、大満足です。新聞紙くらいならいくらでもあるので試してみようかな。

    ティッシュ テトラ改良 改良といっても枚数を半分にしただけです。箱からティッシュを取り出すと2枚1組で出てきます。これを2つ折りにしてテトラを作りましたが、1枚ずつにしてみました。ひらひらです。これを半分におって筒を作りテトラにします。上のテトラはティッシュ2枚を半分にしたので4枚分の厚みがありましたが、今度は2枚分です。とても頼りなさげな感じですが、取り付けて音を出してみると・・・。ティッシュを減らして吸音効果が適度に下がった感じです。フェルトの時にも十分な情報量があると思っていましたが、これを聞くと今までのは何だったんだろうと思ってしまいます。CDを次々に聞いてしまいました。左右のスピーカーの中に吸音材としてティシュがそれぞれ3枚しか入っていないと思うと妙な気もします。・・・その後4枚(テトラ4つ)にしました。
    フェルトなどの吸音材を貼っていた時と比べ情報量はとても多くなり、ピークディップも気にならなくなりました。
    何はともあれ、簡単な作業で、しかもものすごく安いのに、効果はとても大きい。おすすめです。
    だまされたと思って1度お試しあれ。

    吸音材の調整 よく聞くと帯域によって少しカサついた感じ(表現が正しくないかも)もします。これはティッシュによるところなのか、テトラという形式によるところなのか、あるいは量的なことなのか、他の原因によるものなのか分かりません。それ程気になりませんが、試しにユニットの後の背板に少しウールを付けてみました。箱のサイズの割にはとても少量です。味付け程度といったところです。これでカサついたところが取れ、柔らかい感じが出てきました。
    これはどういう働きによるのだろうか。
    ウールでなくフェルトやスポンジ系ではどうだろうか。

    習字紙テトラ製作 ティッシュで作ったテトラで良い吸音効果が得られたのでOKとしていましたが、他の材料ではどうだろう。少し時間ができたので試してみたくなり、まず考えたのが習字紙。ティッシュよりも当然丈夫。ティッシュでの経験から丈夫な方が吸音効果が高くなりそうなので、くしゃくしゃにして柔らかい感じにしてみました。ティッシュは正方形を2つに折り2枚分の厚さで作りましたが、1枚で十分工作可能な強度があるので、2つ折りにして長方形を作らなくても良いように、初めから長方形に切って作りました。

    習字紙テトラの音 ティッシュテトラ4つ分の音と習字紙テトラ4つ分の音で比べてみました。テトラの大きさはほとんど同じです。
    音の印象は、習字紙の方が繊細感がありクリアな音です。ティッシュの方が柔らかい感じがします。当たり前なのか偶然なのか、見た目の印象がそのままといった感じです。
    好みのレベルだと思います。僕としては暖かく柔らかい感じのティッシュの方いいかな。
    吸音材の調整2 ティッシュテトラは箱から取り出したティッシュを半分に折ってから張り合わせて作りました。現在、左右それぞれに4つずつ入っています。5つにすると落ち着いた感じになり聞きやすいんですがフルレンジの軽快さが薄れます。そこで調整用に取り出したティッシュをはさみで切って小さめのSサイズテトラを作ってみることにしました。小さいですが、Sサイズを入れると吸音効果が上がるのが感じられます。Sサイズテトラを2つ加えることでいい感じになりました。

    NVシリーズには合わない? FEの7シリーズには、うまく合った感じでしたが、FEのNVシリーズに換えた時に何となく違和感。…→

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