スターリングエンジンの歴史



Robert Stirling Engine のJulian Wood's replica

 1815年:スターリングエンジンは,当時25歳だったイギリスの牧師ロバート・スターリングによって発明されました.
そして,その弟ジェームスにより改良されたのが Hot air Stirling engine です.

 その当時は,蒸気機関が隆盛期であり,1830年頃から製鋼業の発達によってボイラー圧力が次第に高められました.
 高圧用ボイラーが実用化されたのは1848年頃で,それ以前は事故が多発しました.
その時期に,R・スターリングは作動流体に蒸気を使わず,高圧ボイラーを設ける必要が無い空気を作動流体としたスターリングエンジンを考案しました.

 しかし,当時のS・Eは大気圧で動作のため出力が小さく、また高温でのシリンダーの焼き付きが多く発生しました.
そのため,再生熱交換器(RG)付きの複動機関導入により一時期に実用化がされました.

 しかし,低出力のスターリングエンジンは、蒸気機関の改良に相まって1876年のオットーエンジンの発明によって、次第に忘れ去られていきました.

 1973年におけるオイルショックによって、スターリングエンジンの高効率に目が向けられ,再び研究され高性能エンジンに甦りました.