3.(2)案件ってなんでしょう?

10:59 PM Feb 16th mobile webから

ここからは、ちょっと雰囲気を変えて、ビジネス講座を始めましょう。これを読んでいる人はラッキーです。きっとお金儲けが得意になります(でも、お金儲けには、倫理観が必要、ということを理解してから実践してね)。

1:01 AM Feb 17th mobile webから

私の仕事は、利害の対立するお客様の間に入って合意を形成することです。両当事者が「言葉」で語っていることに捕らわれていると、合意形成は無理です。ここでも感情移入の力が必要になります。彼らの表情、手の動き、視線をきっかけに彼らの感情と思考に同化します。

6:36 PM Feb 17th mobile webから

表面上、利害の対立が激しく、接点を見いだせないような状況であっても、少なくとも、「問題を解決したい」という、同じ方向を向いた気持ちは、両者共に、心のどこかにあるはずです。

12:04 AM Feb 18th mobile webから

その心の奥に隠れている、「解決したい」の気持ちを見つけられれば、(私の心に取り込むことができれば、)もう問題は解決したも同然です。

11:57 AM Feb 18th mobile webから

二人の微かだった気持ちの波は、私の中で共鳴して、少し大きな波になります。その状態で、再び、二人に会えば、それぞれ隠れていた「解決したい」の気持ちが黙っていません。二人の中でも共鳴が起こり、思考と感情の表面を占めている、それ以外の気持ちを押しのけて、前に出てこようとします。

8:35 PM Feb 18th mobile webから

それをすくい上げてあげれば、問題は自然に解決します。表面を占めていた思考と感情には、時に論理的に、時に情緒的に、稀に威圧的に、退場してもらえるよう誘導します。

1:04 AM Feb 19th mobile webから

(ちょっと分かりにくいかな?実際に行っていることを、別の言葉で簡単に言うと、本人も気付いていない気持ちに私が気付くこと、それを本人に気付かせること、更にその気持ちを鼓舞することです。その時は既に、私の気持ちでもあるので、具体的に何をすべきかは自然に湧いてきます。)

11:45 AM Feb 19th mobile webから

ビジネス講座はここまでです。仕組みは簡単でしょ。でも実際これを実行するのは、ものすごくパワーがいります(心の表面を占めていた思考と感情の抵抗は、とても強力です)。毎回、死ぬかな、と思う局面が訪れます(体弱いので)。

7:30 PM Feb 19th mobile webから

元々、お客様二人の心の中にあった「解決したい」の気持ちは、私を含む三人の間で、共鳴して、リアルな存在感を持ち始めます。この過程をビジネスの世界では「案件化」する、と呼び、「案件化」した後の状態を「案件」と呼びます。

11:48 PM Feb 19th mobile webから

リアルな存在感を持ち始めた案件は、徐々に独自の論理、法則で自立的に動き出すように見えます。川の流れのようなイメージで捉える人もいます。案件を進めるとき、「流れを止めるな」と先輩からよく言われました。私は生き物のようなイメージで捉えています。川だから龍かな。

8:52 AM Feb 20th mobile webから

もちろん、実際に動き回っているのは、私であり、重要な意志決定をするのはお客様です。けれども、各登場人物の動きは、あたかも誰かの意志に従って動いているように思えてきます。その意志に反するようなことをすれば、痛い目に遭います。流れを止めない、邪魔をしないという感覚も必要です。

2:34 PM Feb 20th mobile webから

ただ、一歩進んで、必ず目的を遂げようと思うのならば、流れを傍観するのではなく、流れに同化すべきです。目的に向かい飛翔している龍に乗っている感じです。順調なときは心地よいドライブ感に包まれます。歯車が狂いだすと、暴れる龍相手ですから、押さえ込むのは命がけです。

4:15 PM Feb 20th mobile webから

「案件」て何でしょう。元々は、二人の中にあった微かな気持ちの波です。でも、最終的な解決方法は、初めの気持ちからは想像もつかないものになっています。問題が解決したとき、喜びの伴った驚きを、二人に感じてもらうことになります。

7:28 AM Feb 21st mobile webから

「案件」は、三人の気持ちをつなぐ「関係」です。その「関係」は、また、私達の行動を左右する力を持った、リアルな存在でもあります。

11:29 AM Feb 21st mobile webから

二人の間の複雑に絡み合って、身動きの取れなくなった関係の外側で、ひっそりと放って置かれた、二人の共通項。そのときは、まだ可能性でしかなかった関係。私が橋渡しすることで可能性が、現実になり、自立した流れを作りだすような、大きな波に変わった、三人の間にある関係。

7:58 PM Feb 21st mobile webから

人や物のように、目に見えるものに対して、目に見えないもの。感情移入により、直接感じることができる他人の気持ちや自分の気持ちに対して、それらの気持ちを通じて、間接的にしか捉えることのできないもの。それでいてリアルな力をもった存在。

8:41 PM Feb 21st mobile webから

関係を感じ、捉え、理解することは、慣れていないと、難しいことです。とても不安になります。

9:40 PM Feb 21st mobile webから

関係の存在を理解し、不安を感じないように、関係には、名前がついています。「案件」がその一つ、「恋愛」もそうですね。たぶん親子関係は、確かなもの、不安にならないものなので、親子関係を表す言葉は不要なんだと思います。

10:38 PM Feb 21st mobile webから

もう一つ、不安にならないために、物に託すという方法があります。プレゼントの本質はここにあるのかもしれませんね(あまり考えて言ってません)。プレゼントは意図的に関係を物に託す例です。意図的ではなく、自然に、物が関係を象徴している例もあります。

11:09 PM Feb 21st mobile webから

やっと小学校の校舎の話ができます。長かった。




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アップロード日 2010.10.09