3.(1)2人の女の子のお話


 これ以降は、ある人の次の問いへの返信です。

【感情は、どこに向かうべきですか?】

1:01 AM Feb 5th webから Sさん宛

あなたが卒業した小学校の校舎だと思う。 突然、ごめんね。先週からずっと、あなたと同じ問いを、この題材で考えていたので...

1:07 AM Feb 6th mobile webから

さんフォローありがとう。仕組みがよく分かっていないんだけど、補足説明はここですればいいのかな? 53人もフォローしてるから読んでくれないかな?

7:20 AM Feb 6th webから

感情移入について考えています。「人に感情移入しても、涙は流せるけれど、前には進めないよ。人と人との関係。その関係自身に【感情移入】して、初めて一歩前へ踏み出せる。」と言いたくて... 思い出の中の校舎は、一つの例。知っている子、知らない子、みんなを結びつける「関係」の象徴。

7:36 AM Feb 6th webから

んー...  140字に収めるのすごく大変だった。けど、ここに書くなら140字じゃなくてもいいじゃん。分ければ。間抜けだ。...まいっか。

7:41 PM Feb 8th mobile webから

やっぱり、これじゃ伝わらないよね。抽象的な概念を弄んでいるようにしか見えないもんね。極めて具体的で切実な話なんだけど。

10:13 PM Feb 8th mobile webから

感情移入の能力が優れた二人の女の子の話。その能力が必ずしも二人を幸せにしてこなかったけれど、一人は救われつつあり、一人は救われる術が分からない。

12:45 AM Feb 10th mobile webから

感情移入の能力が高い子は、相手の考えていることだけでなく、無意識に思っていることまで見えてしまいます。同じ能力をもっている子とはすごく仲良くなれます。反面「言葉」と「論理」に頼って生きている人とは意志疎通できません。いわゆる「社会」では「言葉と論理の人」が評価されます。

11:13 PM Feb 10th mobile webから

一人の子は、そんな社会に傷つきながらも、あるきっかけで、今まで住んでいた世界とは別の世界に、片足を、踏み入れました。

11:08 AM Feb 11th mobile webから

その子には、自分を表現する能力があり、その能力で、他人を、自分に、感情移入させることができます。今、彼女の存在に気付いた多くの人と、危ういながら、共感の和を作りつつあります。

12:49 AM Feb 13th mobile webから

もう一人の子は、感情移入の能力が並外れています。私に感情移入するよう、彼女を誘導すると、私の過去のトラウマを指摘したり、一週間前に私が書いた、誰にも見せていない文章のフレーズを、口にしたりします。

11:47 AM Feb 13th mobile webから

こういうのを不思議なこと、と思う人もいるのかもしれないけれど、本当は誰でもできること、心理学的に説明できること、だと思っています。

12:26 AM Feb 14th mobile webから

他人の考えていることが、無意識のレベルまで、見えてしまう。本当は、素晴らしいことだと思います。でも、その能力を、どのように活かしていけば良いか、分からない子には、辛いことでもあります。

1:09 AM Feb 14th mobile webから

彼女には、自分の心の中で起こったことを、適切に表現する能力がありません(少なくとも今は)。自分には見えていることを、伝えたい人に、伝えることができない。「こんなに明らかなのに」、伝える術がない。

1:29 AM Feb 14th mobile webから

彼女は、明るくて、正直な子です。友達も多く、一見何の問題もないように見えます。ただ、こちらから近付こうとすると、ベールを被っていることが分かります。「あきらめ」というベールです。過去にいっぱい、辛いことがあったんだ、と思います。

3:39 PM Feb 14th mobile webから

彼女を救ってあげたい、などという、大袈裟なことを考えている訳では、ありません(そもそも、あまり困ってる風ではないし)。せっかく、素晴らしい能力を持っているのですから、ちょっとしたきっかけで、世界が大きく変わるはずです。であれば、そのきっかけ作りを応援したい。という気持ちです。

9:11 PM Feb 14th mobile webから

さあ、どうしましょう。

6:52 AM Feb 15th mobile webから

私にも、人並みには感情移入する力があります。先日も、うっかり、ある子に感情移入をしてしまいました。いつも、おどおどした子です。その子の置かれた状況と、優しい気質を通過して、「居場所がない...」という気持ちにたどり着き、涙がぼとぼと落ちました。

10:05 PM Feb 15th mobile webから

涙って「ぼとぼと」落ちるんだ。という発見はありましたが、泣いててもなにも始まらないことを確信しました。

1:26 AM Feb 16th mobile webから

他人の思考と感情を追体験することは、感動的な出来事です。でも、同時にその人の思考と行動の枠組みも、背負うことになります。それでは、その人の堕ちている罠から、抜け出すことはできません。前に進むことはできません。

5:59 PM Feb 16th mobile webから

私にも、人並み以上の能力が一つだけあります。商売が上手だ、ということです。あるいは交渉能力が高いともいえます。難しい交渉事や、トラブル対応は私のところに回ってきます。




 
私のツイッターはこのように始まりました。

このツイッターだけを読まれた方は、抽象的、という印象を持つかもしれません。

これまでのEメールでの授業を読んでいただければ、実在の人たちの、実際にあった話であることを理解していただけると思います。

(Eメールの授業には出てこない)一人目の女の子はネットだけで会話する人ですが、彼女も実在の人物で、共感、感情移入について教えてくれた人です。

(右上の日時はツイッターに投稿した時を指しています。日付は合っているのですが、時間はずれてしまっています。)




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アップロード日 2010.10.09