2.(10)春はお別れの季節ですね


2010年4月1日。

毎年4月の頭には人事異動があります。

Aさんは別の部に異動になりました。

Bさんは、同じ部ではありますが、部内異動で別のチームへ行き、私とのペアは解消となりました。

Dさんは予定されていた出向期間が終わり、子会社へ帰ります。

生徒さんで同じチームに残るのはCさんだけです。

かっこいい最終回をずっと考えていたのですが、なかなか思い通りにはなりませんでした。

生徒さんにとっても、bccの皆さんにとっても中途半端な終わり方になってしまいました。

結局、共感も手ごたえも戻ってくることはありませんでした。
 
 



送信者: 山田  日付: 2010/04/1 09:21 AM
宛先:  Aさん Bさん Cさん Dさん
cc:  
bcc: E先輩 F先輩 G先輩 Qさん
件名:  当事者意識 Season2 season finale【最終定理】


 春はさよならの季節ですね。

 season3があるかどうかは分りませんが、さよならの人で引き続き受講したい人がいれば、なんか考えます。


 最終定理 


 案件に感情移入できますか?


 当事者意識を別の言葉で表現するとき、一番しっくりくるのは、「案件と自己同一化する」「問題と自己同一化する」という表現です。


 「自己同一化」という新しい表現を使うまでもなく、今となってはお馴染みの「感情移入」という概念で十分説明できます。


 それでは「案件」って何でしょう。


 相(あい)対する当事者各々の心の中にある気持ち(ニーズ)そのものではなく、そのニーズを繋ぐ関係です。


 関係=関数ですから、案件には、独自の論理というものもがあります。




 残念ながらこの授業はここまでです。




 実は今まで張りまくった伏線を全て回収した上で、当事者意識をどのように持つかの方法論まで示したかなり気合いの入った文章を書きました。

 ちょっと凝った見せ方をしようとしたため、諸般の事情から、みなさんにその文章を見てもらうことが当面できなくなってしまいました。

 いずれ、諸般の事情が解決したら、見てもらおうと思います。

 同じ内容の文章を書く気にはならないので、しばらくお預けです。

 いままでの授業の内容をヒントに自分で考えてみて下さい。



 おしまい。 







Season2が始まってしばらくして、ツイッターを始めました。

始めは、ある人が発した気になるつぶやきに返事を書くのが目的でしたが、ある時、ツイッターに最終定理を書こう、と思い立ちました。

ですから、上のEメールでの最後の授業は次のように終わるはずでした。

 「この続きはツイッターをご覧ください(最終回を映画に繋げるようなテレ朝仮面ライダーディケイド商法とお呼びください。涼宮ハルヒ商法とも呼びます。)」

ツイッターに書いた最終定理は、そのある人への返事も兼ねていた為、自分一人のものではないような気がしてきました。

その人が快く授業で利用することを認めてくれない限りみなさんに見てもらうのはどうか、と躊躇っていました。

直接その人の了解を得た訳ではありませんが、理解は得られたと思っています。

ですから、次の章からツイッターにおける最終定理の証明(当事者意識とは何かについて私が辿り着いた答えです)をアップします。




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アップロード日 2010.10.08