ドッグショー



ドッグショーとは、血統書付きの犬がその犬種の美しさを競い合う「犬の品評会」のことです。
その目的は、ただ単に良い、悪い、綺麗、などを競い合うものでなく、本来の犬種らしさが消滅してしまうのを防ぐ、犬種の保存的要素と、繁殖における品質の向上を図る目的とがあります。

ドッグショーにおいて「ハンドラー」も重要な役割を果たしています。
その犬種がいかにスタンダード(犬種標準)に近づけて見えるか、いかに美しく見せるのか、犬種の特性を惹きだし、素晴らしく見せるようにどう表現するのか、などハンドラーには沢山のテクニックが求められます。

ドッグショーにおいて、犬種は1〜10のグループに、また月齢や年齢で、6つのクラスに分かれています。
審査は、トーナメント方式で行われます。






  

簡単に基本的な進行を記します。

ドッグショーの進行はトーナメント方式で行われます。

年齢によるクラスの分類があり、(ジュニア、ヤングアダルト、アダルト、チャピオンの4クラス)クラスごとに牡、牝を分けて審査を行い、それぞれ1席を選びます。

審査員は、スタンダード(犬種標準)をイメージしながら、6つの審査基準を基に審査します。
歯、骨格、体型、毛並み、バランスなど、欠点はないか、犬種の特徴が出ているか、また、犬の歩様はもちろんのこと、コントロールするハンドラーが犬の良さを最大限に引き出しているかなど。

各クラスで勝ち残った犬種同士で戦い、勝った方が、ウイナーになります。
牡は、ウィナーズ・ドッグ、牝はウィナーズ・ビッチと呼びます。

次に、チャンピオンクラスだけの審査が行われ、その後ウイナーを交えて対戦します。
勝ったほうが、ベスト・オブ・ブリード(BOB)として、総合戦に挑みます。

ここまで勝ち上がるだけでも相当なものです。
また、ギャラリーからは、拍手や歓声、どよめきなどが聞かれ、応援も頂点に達し、緊張感も高まり何ともいえない熱いものがあります。
もう、ショーはクライマックスです。

全てのクラスのベスト・オブ・ブリード(BOB)が審査されたら、いよいよエクセレント戦です。
先記のベスト・オブ・ブリード(BOB)の中から、エクセレント(13頭)が選ばれます。
そこから3頭を選出し、一席の犬がキング(牝ならクイーン)、他の2頭はリザーブ(リザーブキング、リザーブクイーン)となります。

最後に、牡(キング)と牝(クイーン)が対戦し、勝ったほうがその大会の一番、つまり、ベストインショー(BIS)となります。

このほか、連合展やFCI展では、総合戦の前にグループ内で対戦するグループ戦があります。

審査の基準





姿形がスタンダード(犬種標準)に近ければ必ず勝てるというものではなく、審査員は、タイプ、クオリティ、コンデション、サウンドネス、バランス、キャラクターの6つのポイントを基準に犬を審査しています。


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