それは、1匹の犬との出会いからでした。



我が家にはそれまでも数匹のダックスフンドがいたのですが、ひょんなことから何とも私好みのダックスと出会い、そのキャラクターのよさに魅かれ家族に迎えることになりました。


彼女の名前は「ラム」
彼女は期待どおりの性格で、いるだけで何か光輝くものがある子でした。
胸の張り具合もすばらしく、ダックスの特徴が出ていて、その性格は、物怖じせず、堂々としていて、また賢く、何でもすぐに覚えてしまう天才でした。


「ラム」の血統が良くないことは十分承知していたのですが、その様子を見ていると「チャンピオン犬を目指す」といった目的の出陳でなく、純粋に「ドッグショーを楽しむ・参加する」ことは出来るのではないか・・・と思ったことが始まりでした


ですが・・・、なんたって未知の世界。
興味はあったものの、まさか自分の犬をショーに出す、なんて無縁と思っていたので、申し込みの方法も、何をするのかも知らなかったのです。
また、「そんな仔をショーに出してもいいのか?」「そんな仔を引いてくれる人がいるのか?」といった不安もありました。
全くの素人です。
調べることから始まりました。
季節は春。                         

G・W間近の頃、ようやくプロハンドラーの方に出会い、お願いできることになりました。
「ラム」をはじめて見ていただいた時、前脚の右付根が微妙に開いていること、尾の着き位置があまり良くないこと、などいくつか指摘をうけましたが、私たちの話を聞いてくださり快く引き受けて下さったのです。
現状は、ハンドリングでカバーできる範囲だということと、まだベビーの終わり頃だったので、今後に期待できそうだが、今は良くてもその成長において欠点がでてくる場合もあること、期待はほどほどに・・・との説明を受け、とりあえずチャレンジすることになりました。
まだまだ小さい仔犬の「ラム」ちゃん ショーを目指して修行の旅です。
「強く、たくましく、びゅーてぃーにお成り!がんばるのよ。(*^_^*)」  ファイト〜!いっぱ〜つ!!


預けて1週間もせず、「ラム」はデビューとなりました。
結果は出ませんでしたが、長距離の移動でもコンディションを崩すことなく、初めてのリンクで顔をあげて歩き、台の上でちゃんと立て、ジャッジに歯を見られても嫌がらなかったことは、意義のあることだと褒めていただきました。
思ったとおり、キャラクターの良さはショーで発揮されました。

「すごいね。ラムちゃん」                        
ホッとする間もなく、2回目のショー・・・                       
なんと、エクセレントに選ばれたとの連絡が・・・
ビックリです。
その後の大会でもまたまたエクセレントを受賞・・・・
「これはとんでもなく良い子なのでは???」
私たちが舞い上がったのは言うまでもありませんでした。                            


喜んでリンクを歩くラムを見ているうちに、いつしか私も一緒に出たくなり、いよいよハンドラーデビュー。
彼女とショーを楽しむつもりでした。
「・・・んん?」
ラムは嫌がって暴れてしまい、歩いてくれません。
ただでさえ緊張していたのに、焦ります。頭は真っ白です。                                   
「どうしよう・・・(>_<)」
ジャッジの先生が、今にも泣きそうな私に見兼ねてアドバイスをしてくださいました。
私のハンドラーデビューは散々でした。
そしてこの苦い経験が、私をハンドリングへと導いていったのです。               


そんな折、プロハンドラーの先生から有名な犬舎の大変優秀なワンをご紹介いただき、迎え入れることになりました。
その仔の名前は「オッポ」です。(本当に良い仔をありがとうございました。)
「オッポ」は男の子ですがとても美男子で、全体的に綺麗にまとまっていて優秀でした。  
マナーがシッカリ入っていて、フリーステイも上手くでき、歩様も綺麗でした。
彼は、ショーに出れば何らかの賞を頂くことが多く、あっという間にチャンピオンになってしまいました。
しかも外人のジャッジや大きなショーで、「賞」を頂くことが多く、またそのほとんどがMCCカードでした。  
      
そうこうしている間に残念な知らせがとどきました。   
「ラム」が、成長において欠点がでてきたとの知らせでした。               
ジュニアの始めのころ、彼女は引退することになりました。


 久々に会うわが愛犬。彼女の性格はピカイチです。  
さてさて、どこかな?・・・・・・あれぇ、いない??
いいえ、あまりにもおそまつな姿に成長した彼女は、私たちの前で嬉しそうに一生懸命尻尾を振っていましたが、教えていただくまで誰一人、気付かなかったのです。
 「・・・・・・・・・・・・・・・・ありえない・・・」 
絶句でした。 (-_-;)

早期引退でしたが、その明るい性格は今でも私のお気に入りです。  
この現実は、「スタンダード(血統)」の重要さが身にしみた、ある面貴重な経験でした。


それから、先生にご指導を仰ぎながら猛勉強です。
一番相性の良い「レナ」ちゃん(女の子)をパートナーに、私のドタバタハンドリングが始まりました。
よろしくね。「レナ」ちゃん。  






季節は流れて・・・



先生に勧めていただき、ハンドラー講習会でハンドラーの試験をうけ、何とかC級ライセンスを取得しました。
知れば知るほど奥が深く、今度はグルーミングでつまずいて・・・ずっと勉強です。

 
最近、「ビート」くんというこれまた素晴らしい有名犬舎のカニーンヘンを迎えました。 
 「早く、大きくなぁ〜れ。」 (*^_^*)

今後の彼の活躍に期待です。(本当に良い仔をありがとうございました。)
チャンピオンの「オッポ」くんのベビーもそろそろ・・・・・



いつか、「FORM生まれのワン」とともに楽しいハンドリングとスタンダードを目指して・・・頑張っていきます。


宜しくお願いします。  






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