以下は、スタイルシートをHTML文書から獨立させて使用した場合の利點です。
以下は、Cascading Style Sheetsを用ゐた時の利點です。
Cascading Style Sheetsの規格自體は、強制力のある規範ではありません。單に「望ましい規格」「理想的な規格」であるだけです。その爲、プログラムによつてサポートされない限り、閲覽者も制作者も恩恵に與れません。それがデメリットと言へばデメリットです。但し、それはプログラム側の問題であつて、Cascading Style Sheetと云ふ規格の問題ではありません。
一般に言はれる「スタイルシートのデメリット」は、殆どの場合、「ブラウザの不具合」以外の何物でもありません。スタイルシートに對する批判の殆どは「實裝の問題を仕樣に責任轉嫁した結果」です。
Netscape Navigator 4.xはCSS關係の機能に不具合を抱へてゐます。その爲、この不具合のあるプログラムは「アンチCSS」派の人々に、CSSを攻撃する根據として利用されてきました。しかし、ブラウザのバグをCSSの仕樣の責任とするのは、責任轉嫁以外の何物でもありません。そもそもNetscape社は、Netscape 6でCSSの仕樣に完全に準據すると云ふ姿勢を示してゐます。バグの多い過渡期のブラウザであるNetscape Navigator 4.xの問題と、CSSの問題とを取違へないやうにしませう。
もつとも、既にInternet Explorer(ヴァージョン5.0以上)が市場シェアの九割を越え、CSSに準據したNetscape 6/Mozilla 1.0や、高機能なOperaの日本語版がリリースされてゐる現在、「ブラウザのバグ」を以て「スタイルシートの非」を鳴らす論法は、説得力に乏しいと言はざるを得ません。
今の時代、HTMLやCSSに關する正確な知識を習得し、CSSを適切に利用する事、少くとも利用を檢討する事は、Webサイト制作者の義務であると言へます。