スタイルシートの利點を最大限に利用する爲には、或HTML文書の整形方法を定めた「プロパティシート」を、HTML文書自體とは別に用意します。
この「プロパティシート」は擴張子.cssのテキストファイル(PC Tipsでは「外部スタイルシート」と呼んでゐますが、必ずしも一般的な言ひ方ではありません)です。その外部スタイルシートには、Cascading Style Sheetsの規則に基いてプロパティを記述します。(後述)
HTML文書に外部スタイルシートと連携する事が明示されてゐる時、User Agentはこの外部スタイルシートに記述されたスタイルを利用してHTML文書を整形します。この外部スタイルシートは複數のHTML文書で共用出來ます。それにより、複數のHTML文書で見榮え・整形方式を統一出來ます。
連携方式にもレヴェルがあります。
persistentのスタイルシートは、いかなる場合にも使用されます。preferredスタイルシートは閲覽者が使用を拒絶した場合を除き、有效になります。alternateスタイルシートは、基本的には無效になつてゐて、閲覽者が選擇する事により有效になるスタイルシートです。
もつとも、Internet Explorer(5.5以前)やNavigator(4.x以前)は、これらをきちんと區別しません。
外部スタイルシートとの連携を明示してゐるHTML文書を整形する際、レンダラはその外部スタイルシートに記述されたプロパティを參照します。
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../../kotoba.css">
連携を明示するには、HTML文書のhead要素内でlink要素を用ゐます。
rel屬性でその外部の連携文書がスタイルシートである事を示し、type屬性でmimeタイプを指定し、href屬性で外部スタイルシートのURIを指示します。
なほ、Internet Explorer(5.5以前)やNavigator(4.x以前)等の古いブラウザは、この部分の實裝がなつてゐません。古いブラウザは、preferredもalternateも區別せず全部のスタイルシートを利用してhtml文書をレンダリングしたり、全ての(或は一部の)スタイルシートを無效にしたりします。
複數の外部スタイルシートを使用する場合、それぞれの文書の間で指定が衝突する可能性があります。User Agentは單純に、head要素の後の方に記述されたファイルの指定を有效にします。