a要素は、ハイパーテキストとしてのHTMLにおいて、極めて重要です。しかし、a要素だけがハイパーテキストを實現するための存在ではありません。
或HTML文書と、その文書と機能的・内容的・サイトの構造的に必然的な聯關性のある他のリソースとを、關聯づけ、結合するのは、a要素ではありません、link要素です。
rel屬性="リンクタイプ"
、或はrev屬性="リンクタイプ"
で明示します。
他のHTML文書との關聯を適切に記述する事で、サイト内でのナヴィゲーションに利用出來る、と云ふ事に注目して下さい。
現状、ウェブサイト構築において、a要素を並べてサイト内のメニューとしたり、所謂「ナヴィゲーションバー」を作つたりする事が一般的になつてゐます。しかし、a要素を使はないでも、link要素で全てのナヴィゲーションを行へるのでしたら、その方が文書の記述もすつきりしますし、より美しいやり方であるやうに思はれます。
もつともこれは、飽くまで理想論です。link要素のナヴィゲーション機能を實裝してゐるブラウザがさつぱり普及してゐない現状では、link要素のナヴィゲーション機能に全面的に依存したサイトを作る事は、單なる實驗としか看做されないと思はれます。
既に、Mozilla Browserがlink barを搭載し、Opera 6.0(2001年11月末現在ベータ版)が[View]-[Links in frame]でアンカーポイントとリンク要素の中身を抽出して呉れるやうになつてゐます。殘念な事に、Internet Explorerの對應が遲れてゐます。
address要素で、文書の制作者・記述者への聯絡先を明示出來ます。しかし、link要素に聯絡先のメールアドレスを記述しておく事も出來ます。
<link rev="made" href="mailto:fankee_jr@bbsarashi.taisaku.ne.jp">
CUI環境向けのブラウザ「lynx」では、link要素に記述されたメールアドレスに、簡單な操作でメールを送れるやうになつてゐます。
汎用屬性のclass、id、title、style、lang、dir(、xml:lang)が使用可能です。