文書の見出しを、文書の構造から見て一番上位に來るものから、順にh1、h2、h3……と云ふ風にマークアップします。引續き出現する一聯の文章を簡潔に表現し切つたものが見出しですので、必然的にブロック要素となります。
開始タグ・終了タグは共に省略してはなりません。中身は文字データかインライン要素です。
汎用屬性のclass、id、title、style、lang、dir(、xml:lang)が使用可能です。
屬性に、align屬性が使へます。比較的古いUser Agentとの互換性を考慮した場合にのみ使用するもので、一般的には使用しません。
中身にnoscript要素を記述してゐてはなりません。
中身にnoscript要素を記述出來ます。
參考資料。
RFC1866の記述によれば、以下のやうなレンダリング結果が典型(Typical
)であるさうであります。
- H1
- Bold, very-large font, centered. One or two blank lines above and below.
- H2
- Bold, large font, flush-left. One or two blank lines above and below.
- H3
- Italic, large font, slightly indented from the left margin. One or two blank lines above and below.
- H4
- Bold, normal font, indented more than H3. One blank line above and below.
- H5
- Italic, normal font, indented as H4. One blank line above.
- H6
- Bold, indented same as normal text, more than H5. One blank line above.
RFC1866はRFC2854によつて、完全にobsoleteにされた
、と言はれてをります。さう云ふ譯で、RFC1866の記述は、既に古い記述であり、このままでは通用しないかと思ひます。とは言へ、Internet ExplorerやNetscape Navigatorのデフォルトスタイルよりは全うなスタイルだと思ひますので、獨自のスタイルシートを作成する際などに、參考にしてみてはいかがでせうか。
171ページ「見出しの調整」に、見出しのスタイルに關する議論があります。
見出しは本文よりも目立つてゐるべきだと考へられます。
と云ふ大前提を基に、すみ氏は幾つかヒントを提供してゐます。要点を舉げておきます。
また、見出しレヴェルに應じて、表現を變へる事も推奬してゐます。
Internet ExplorerやNetscape Navigatorのデフォルトスタイルでは、文字の大きさで見出しレヴェルが表現されてゐます。
しかし、Internet ExplorerやNetscape Navigatorのデフォルトスタイルは、上記の「理想的」なスタイルと、全く異ります。h4がpと同じで、h5、h6がpよりも小さい、と云ふ、本來の「見出し」と云ふ機能が殺されてしまつたスタイルを、これらのブラウザは採用してゐます。
ここに、見出しレヴェルよりも、文字のサイズを基準に、要素を選擇しようと考へる人が多數出現する理由はあります。しかし、ブラウザのデフォルトスタイルが不條理な設計となつてゐるため、文字の大きさを基準に妥當な要素を選擇しようとする際には困難が生じます。
そもそも、見出しレヴェルを明示すると云ふ事がこれらの要素の本質的な役目である以上、文字の大きさを基準に要素を選擇する事には問題があります。
見易さ・わかり易さの觀點から言つて、IE・NNのデフォルトスタイルは極めて不適切なものとなつてゐます。問題のあるスタイルを信用して、文字の大きさを基準に要素を選擇するのは避けた方がよろしいかと思ひます。
ol要素の「カウントアップ」を汎用化した規格です。見出しで使ふと效果的であらうと思はれるので、ここで簡單に紹介しておきます。
擬似要素「:before」とCSS2のプロパティ「content」及びデータ形式「counter」を組合せる事で、第1章第1項、第1章第2項、第2章第1項……と云つた見出しを自動生成するやう記述出來ます。
Opera 6.xが、このカウンタ指定に對應してゐます。