Opera 6.x(Win32版)

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Opera社

ベータ版の公開は、Opera社のNetNewsグループ(news://news.opera.com/opera.beta)で告知されます。

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Opera 6.xの概要

リリース記録

以下はWindows版に關する情報です。

• 2002年8月21日、「Opera 6.05 for Windows日本語版」リリース。「Build 1140」。
• 2002年8月13日、「Opera 6.05 for Windows」リリース。「Build 1140」。
• 2002年7月1日、「Opera 6.04 for Windows」リリース。「Build 1135」。
• 2002年6月21日、「Opera 6.04 Release candidate」。「Build 1133」。
• 2002年6月20日、「Opera 6.04 Release candidate」。「Build 1130」。トラフィックが高くなり過ぎた爲、僅か3時間で公開停止になる。
• 2002年6月19日、「Opera 6.04 Release candidate」。「Build 1129」。
• 2002年6月14日、「Opera 6.04」ベータ版。「Build 1125」「Build 1126」。「Build 1126」は不具合が多く、Sue Sims女史も導入しない方が良いと述べてゐる。
• 2002年6月12日、「Opera 6.04」ベータ版。「Build 1122」。Win環境でのアプリケーションの追加・削除にて6.04が6.01と表示されるのは解消した模様。
• 2002年6月5日、「Opera 6.04」ベータ版。「Build 1120」。
• 2002年5月30日、「Opera 6.03」日本語正式版リリース。深刻なセキュリティホールの修正。
• 2002年5月27日、「Opera 6.03」リリース。「Build 1107」。
• 2002年5月15日、「Opera 6.02」リリース。「Build 1101」。
• 2002年5月10日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1100」「Build 1101」。
• 2002年4月24日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1090」。1087の不具合は或程度修正された模樣。所謂「tilde」をうまく扱へないと評判。
• 2002年4月20日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1087」。レンダリングエンジン變更。ダブルバイトの文字が含まれるフォントを使用するやうに設定すると、異常な整形がなされる。
• 2002年4月12日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1078」。
• 2002年3月27日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1066」。割と安定してゐる。
• 2002年3月19日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1061」。
• 2002年3月9日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1056」。
• 2002年3月5日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1052」。
• 2002年2月23日、「Opera 6.02」ベータ版「Build 1047」。
• 2002年2月8日、「Opera 6.01」日本語ベータ版リリース。Build 1039/Build 1041(サーヴァによつて違ふ)。
• 2001年11月29日、「Opera 6.0」正式版リリース。Build 1010。
• 2001年11月13日、「Opera 6.0」ベータ版リリース。Build 998とBuild 999がある模樣。

概要

• ノルウェイのOpera社がリリースしてゐるウェブブラウザがOperaです。
• 輕量で高速なブラウザと言はれてゐます。リソースをリロードする際、キャッシュに溜め込まれたデータを利用して再レンダリングするので、體感で速く感じられたり、ウィンドウをリサイズする際の再レンダリングが比較的速かつたりするだけですが。
• 畫像のロードに時間がかかる事があります。また、畫像のロードでひつかかつて、リソース全體の整形に時間がかかる場合があります。
• 傳統的にMDIアプリケーションとなつてゐます。6.0以降、SDIモードが追加されてゐます。なほ、雜誌やブラウザ紹介サイトでOperaを「タブブラウザ」として扱つてゐる例もあります。「タブ」ではなく、MDIです。
• 4.0以前はシェアウェアでしたが、5.0以降は廣告を表示する事で無料となつてゐます。お金を拂へば、廣告ナシ版を使へます。
• 特異なキー定義がなされてゐます。一方、制作者の定義したショートカットキー(アクセスキー)を無視します。
• ユーザはマウスのジェスチュアでOperaに指示を出せます。
• 「マイナーなのでクラッキング對象になりにくい」と思はれてゐます。セキュリティホールが發見された事もあり、必ずしも安全なブラウザだとは言へません。が、Internet ExplorerやMozilla Browserと比べて、危險なブラウザだとも言へません。
• システムリソースを結構喰ひます。

シェア

　2001年11月29日の米StarMarketの調査報告書によると，Operaのシェアは世界で0.67％と極めて低い。

　しかし，2001年1月で0.3％以下だったことを考慮すると，ここ1年間で急激にユーザー数が増加していることが理解できる。

　とくに欧州市場での普及は目覚ましく，ロシアでは5.88％，ドイツでは3.37％，スウエーデンでは1.8％のシェアを獲得している（数値は2001年11月29日時点）。

レンダリングエンジン

世間では、「バグだらけ」「素晴らしい」の二つに評價がわかれてゐます。個人的には高く評價してゐます。

• 開發者に元W3Cの人がゐるので、それなりにW3Cの勸告に忠實な作りとなつてゐます。が、Internet ExplorerやMozillaと違つた獨特の癖もあり、Opera特有のHTML文書の解釋にウェブ制作者が屡々戸惑ひます。例へば、bodyのデフォルトスタイルが他のMosaic系のブラウザと異ります。
• CSS2 syntax and basic data types 4.3.5 Countersに記載されてゐる「カウンタ」を實裝してゐます。
• :first-child擬似要素には未對應。
• classの屬性値の大文字小文字を氣にしません。HTML 4.01でclassの屬性値の大文字小文字は區別されますから、Opera 6の處理は不正です。
• アンカー擬似クラス關係のスタイル指定をうまく處理しないゐないみたいです。

設定

• [File]-[Preference]で、極めて細かい設定まで變更出來ます。
  • 「日本語」使用者は、[Languages]で「Japanese [ja]」を追加(Add)しておきませう。「Javanese [jw]」は「ジャワ語」です。
  • [Browser look]では、Operaの外見を變更出來ます。「Button set」「Skin image」は、所謂スキンによる見映えの變更の設定。「Fonts and colors」はメニューやツールバー・ステータスバー等のフォントと色の設定で、「Use system default」にチェックが入つてゐない時はフォントがきちんと設定されてゐるかどうかが問題になります。
  • [Accessibility]でマウスやキーボードによる操作方法を設定出來ます。
  • [Fonts and Colors]の設定は、「日本語のウェブサイト」を閲覽したい人は、必ずしておきませう。
  • [Page style]で「Author mode」と「User mode」のスタイルを指定出來ます。ユーザスタイルシートも指定出來ます(ベータ版ではOperaの落ちる場合がありますが)。Frameも有效・無效を切換へられます。
  • [Programs and Paths]でソースの表示に使ふエディタを指定出來ます。
  • [E-mail]でメールクライアントの指定を出來ます。
  • [Network]で通知するUser Agent名を指定出來ます。デフォルトはIE5です。
• [File]-[Quick Preference]は便利。以下の事を出來ます。
  • ポップアップウィンドウの制御。
  • gifアニメーション、動畫、サウンド、Java、JavaScript、プラグインのオン・オフ。
  • cookieの受容れ・拒絶。
  • proxyのオン・オフ。
  • User Agentで名告る名稱の切替へ。
• [View]-[Links in frame]でリンク先の一覽。a要素とlink要素の兩方を表示して呉れます。
• コンテキストメニューの[Frame]の中に「View source」「Validate source」「Copy address」が隱れてゐます。
• [File]-[Print preview]の評價も一部で高し。
• SDIモードで起動するか、MDIモードで起動するか、を選べます。

• キーボード操作のメモ。案外一貫性はありません。

  [F1]

  「Opera help」

  [F2]

  「Go to page」

  [F3]

  「文書内の文字列檢索」次のインスタンスを探す

  [Shift] + [F3]

  「文書内の文字列檢索」前のインスタンスを探す

  [Ctrl] + [F3]

  ソースの表示

  [Alt] + [F3]

  對象フレーム内文書のソース表示

  [F4]

  「Hotlist」On/Offトグル

  [Shift] + [F4]

  「Hotlist」docked/floatトグル

  [F5]

  「リロード」

  [Shift] + [F5]

  「Cascade」表示にする

  [F6]

  「Tile Horizontaly」表示にする

  [Shift] + [F6]

  「Tile Verticaly」表示にする

  [F7]

  「Hotlist」を出現させる

  [F8]

  アドレス欄へのフォーカス移動

  [F9]

  キャンバスへのフォーカス移動・キーボード操作を有效に

  [F11]

  「Full screen」表示

  [z]/[Alt]+[←]

  前の文書へ移動

  [x]/[Alt]+[→]

  次の文書へ移動

  [Alt] + [z]

  前の文書のリスト

  [Alt] + [x]

  次の文書のリスト

  [w]

  見出し間フォーカス移動(上)

  [s]

  見出し間フォーカス移動(下)

  [e]

  要素間フォーカス移動(上)

  [d]

  要素間フォーカス移動(下)

  [q]

  アンカーポイント間フォーカス移動(上)

  [a]

  アンカーポイント間フォーカス移動(下)

  [3]

  次のフレーム

  [p]

  「通常ヴュー」「印刷プレヴュー」トグル

  [Alt] + [p]

  「Preferences」ダイアログボックスを出す

  [h]

  アドレス欄の入力されたURIリスト・ドロップダウン

  [g]

  畫像表示オン・オフ(トグル)

  [Shift] + [g]

  全畫像表示

  [Ctrl] + [BackSpace]

  親ディレクトリの表示

  [Ctrl] + [f]

  「文書内の文字列檢索」

  [Ctrl] + [g]

  「Author mode」「User mode」トグル

  [Ctrl] + [j]

  「Links in frame」表示

  [Ctrl] + [s]

  「名前を附けて保存」

  [Ctrl] + [t]

  「Bookmark property」表示

  [Ctrl] + [Shift] + [c]

  リンクアドレスのコピー

  [Ctrl] + [Alt] + [h]

  「履歴」の表示。アドレス欄に「opera:history」を打込んでも良い。

  [Ctrl] + [Alt] + [v]

  文書の檢證(W3C Validator)

  [Ctrl] + [Tab]

  MDI表示の場合、ウィンドウ間の移動。

  詳細はヘルプを見て下さい。

• 畫像の讀込み方法を變更可能。「畫像を讀込む」「畫像を讀込まない」「キャッシュされた畫像のみを讀込む」の3つのモードを切換へられる。

Opera 6.02ベータ版

• 以下は、過去の記事です。

不具合

• Build 1090でも、幾つかの不具合が發生してゐる。日本語Windowsで、Operaの表示フォントにMS Pゴシック等を指定すると、ASCII文字と非ASCII文字が混用されてゐる文書のレンダリングがうまくいかなくなる。
• Build 1087は、レンダリングエンジンが變更されたヴァージョン。所謂「日本語」のリソースを正常にレンダリング出來なくなつた。
• Build 1078で、ウェブ表示ペインの「日本語テキスト」をコピーすると途中で途切れる不具合が再發してゐる。
• 畫像のロードに時間がかかる。

仕樣變更

• Build 1087でsearch.iniの仕樣が變更されてゐる模樣。コンテキストメニューの「辞書」「百科辞典」「翻訳」等をカスタマイズ出來る。

Opera 6.0

• 以下は、過去の記事です。

5.0→6.0で變つた點

• unicode對應により、6.0から所謂「日本語のウェブサイト」を割と良い感じで表示出來るやうになりました。
• 所謂「日本語のウェブサイト」を閲覽したい人は、あらかじめOperaの側で、見出しや段落などのフォントをきちんと指定しておく必要があります。一應、デフォルトでも「日本語」は通るみたいです。(英語版)
• たまに異常終了する事があります。5.x以前に比べると、安定性に缺ける印象があります。

不具合

• キャンバスからテキストをコピーする時、Textの編緝領域(或はテキストエディタ)に貼りつけられない事があります。假名・漢字の類の文字が化けます。Word等、RichTextの編緝領域には正しく貼りつけられるみたいです。(Win9x環境のみ?)
• author modeとuser modeの切換へが怪しい。
• text-indentプロパティを正しく扱ひません。
• 色が變です。
• 畫像のロードに時間がかかる。
• マウスジェスチュアを使用すると、落ちる事がある。(?)
• メモリリークがある。
• 一部のプリンタと相性が惡いらしい。

おまけ

その1

operaスキーム

アドレス欄にopera:drivesと打込むと、ローカルのドライヴをブラウズできる。

ベータ版の不具合

正式版で修正されてゐます。

• 「JavaScript經由で特定のファイルに不正アクセス可能」と云ふセキュリティホールがあつたらしい。
• HTML文書をドラッグアンドドロップしても開けない。
• Windows Internet Shortcutに對應してゐない。