制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2000-09-10
改訂
2004-09-16

HTMLどうすりゃ委員会」を斬る

目次

例によつてソース拜見

今囘は念入りにチェックしてみます。いつにも増して悲慘なHTML文書ですので。(2000.6.23現在のソースによる)

いきなりIEのトランジション

私はこのトランジションと云ふ奴が大嫌ひです。こんなものを喜んで使ふ人間の氣が知れません。何でそんなに嫌ひかと云ふと──文書間を移動するのに無意味に時間がかかる、と云ふのが最大の理由です。トランジションの效果が現れてゐる間、進む事も退く事も出來ません。實に迷惑です。(※Internet Explorerの問題です)

例によつて文書型定義宣言ナシ

謎文書です。これは今更驚きません。

mokuji.htmlにリンクするaとcenterの入れ子構造が間違つてゐる

<a href="mokuji.html">

<center><img src="sintyan.gif" hspace=0 vspace=4 border=0 width="309" height="117"></a></center>

ツールのミスか、記述ミスか。

屬性値を引用符で括つてゐたり括つてゐなかつたり

<input type="text" name="xxroller" size=56">

size=56">」の類の「ミス」は、NetscapeNetcenterでも見掛けた事がある。

imgにalt屬性がない(廣告バナーにだけある)。

悉く無い。

pを改行の爲に用ゐてゐる。

書き間違ひ

<!0-- center -->

強調の爲にbを用ゐてゐる

強調はemで示すべき。

見出しの積りでbを用ゐてゐる

見出しはh?で示すべき。

揚げ足取り。

「前置き」

ブラウザーを起動すると、最初に接続されるのはブラウザーに予め設定された何処か他所のホームページです。 しかし、自分が良く見に行くリンクや好きな画像の入った自分専用のページを作って、そこからネットサーフィンをする方法があります。 それをブラウザーに予め設定しておけば良い訳です。

これができれば楽しいし、何よりも自分専用のカスタマイズをしておけば使い勝手が良いことでしょう。

駄目講座のキーワード「楽しい」が早速登場してゐます。なぜ皆さん、そんなに「楽しい」が好きなのでせうか。

オフラインでホームページを創って見て、次の段階はサーバー上に個人のホームページを開きたいと思っている人は、是非、このページを参考にしてください。 テクニックが上がれば次のような動いて音の出るページだって作れるようになりますよ。

安易に「動いて音の出るページ」の公開を推奬するのは止めて欲しいものです。BGM垂れ流しページなんてものは迷惑で仕方がありません。

ネットサーフィンをやっていて自分もこんなホームページを創ってみたいと思っている人は沢山いることでしょう。 でも、どうやって創るのかわからない、なんだか難しそうだ、どうせ若い人のやっていることだからと思っている人も多いことでしょう。

私も試行錯誤しながら自分のホームページをやっと創って見ました。 思った程には難しいものではないというのが感想です。 最初はプログラムを書くような印象を持っていたのですが、プログラムを書くというよりは文書を書くと言ったほうがピッタリでしょう。

「試行錯誤しながら」HTML文書を作るべきではありません。ちやんと勉強すれば、すぐに簡單にHTML文書は書けるやうになります。

一人でも、本を読めばなんとか書けるようになるものです。 ただ、表現のセンスは本を読んで覚えるという訳にはいきませんが.... 本屋さんに売っている「ホームページの作り方」や「HTML入門」などの本はやれ書式がどうとかリンクがどうとか書いているので途中で読む気がしなくなった方もいると思います。

さう云ふ面倒臭がり屋を俺は相手にしてやつてゐるのだぞ、と云ふ、或意味非常に傲岸不遜な發言であるやうにもとれますね。

ここでは実際に即したいわば最もシンプルなHTMLの書き方を目指して見ます。 さて、前置きはこのくらいにしてHTMLを使った最も簡単なホームページ創りに挑戦して見ましょう。

「動いて音の出るページ」が「実際に即したいわば最もシンプルなHTML」だとはとても思へません──その兩者の接點は一體どこにあるのでせうか。

用意するもの

例によつて「ブラウザ」と「エディタ」。

「『ホームページの作り方』や『HTML入門』などの本」を投出すやうな人には、htmlエディタの類を勸めた方が良いやうな氣がしますけれどもねえ。同じ駄目htmlを作るにしても、htmlエディタの類に作らせた方がテキストエディタで作るよりも時間がかからないし、面倒臭がり屋には向いてゐると思ひますがねえ。FrontpageExpressやComposerは無料配布されてゐるのだから、やつぱりお金は一錢もかかりませんよ。

追記(2000.11.3)

異常なhtmlソース

http://www.asahi-net.or.jp/~rg7f-tkhs/simple.htmlのbody要素が妙。

<body background="ski_g081.gif" width=171 height=121 topmargin="0 text="#000000" link="#0000ee" vlink="551a8b" alink="ff0000" onLoad="xxroller()">

body要素の屬性にwidthやheightはない。まさか、背景畫像のサイズか。topmarginなる屬性はIE獨自のもの。

無駄なJAVA Applet

http://www.asahi-net.or.jp/~rg7f-tkhs/mokuji.htmlも非道い。

最近はHTMLが分らなくてもホームページを作れるツールが出廻っています。でも、基本を知っていると、自分の思いどおりのデザインを作ることが出き、費用もかからず、応用が効きます。超簡単HTML超入門編はこのような考えかたに基づいて作りました。

こんな文句をJAVA Appletの「一行傳言板」に流してゐる。この講座の制作者はHTMLの基礎を何もわかつてゐないので、こんな事を言へたものではないと思ふ。

しかしこの手の講座の制作者は、何ですぐに「費用」の事を言ひますか。FrontpageExpressやComposerはただですし、それなりの「デザイン」も出來ます。まあ、そもそも「htmlのデザイン」なんて、すべきではありません。と言ふより、出來ません。多くの制作者が、出來ると思つてゐますが、幻想です。

それに、「応用が効きます」ッて、どんな「応用」なのだらうか。間違つたhtmlの使ひ方を「応用」と言つてゐるやうな氣がする。FrontpageExpressやComposerが常に正しいhtmlのソースを吐く譯ではないが、正しくないhtmlの書き方を「応用」と稱して教へられて平氣で誤用をし捲るよりは、その手のツールで或程度までしか誤りのないHTML文書を作る方がまだ増しだと思ふ。