2002年7月19〜20日:デュッセルドルフ(ドイツ)


(7月19日)
 ベルギーの首都ブリュッセルから電車で3時間半、途中ケルンで乗り換えて「デュッセルドルフ」に到着した。デュッセルドルフは日本企業のオフィスが多いことで有名らしく、メインストリートとその周辺に日本の大手デパートや日本食レストランなどが軒を連ねている。漢字の看板をいくつも見ると、ヨーロッパにいるのに不思議な感覚である。

到着した日の夜には、市内を流れるライン川沿いで花火大会があるとホテルのオーナーが教えてくれたが、夜には翌日の結婚式(後述)の前祝いの集いに出席したため、花火は見ることができず。

 翌日(7月20日)、午前中市内で買い物をしたのち、今回の旅で初めてレンタカー(写真)を借り、このあとの結婚パーティーとハーメルンへの移動に利用した。初めは右側通行に慣れるかどうかが心配だったが、それより車両感覚に慣れることと、道がわからないうえに市内は一方通行が多く、思うようにたどり着けない方が大変だった。ふつう10分くらいでいけそうなところを40分くらいかけてなんとかホテルに着き、結婚パーティーへと向かった。(結婚パーティーの様子はこのあとの「ドイツの結婚式」で)

 パーティーの後は、前もって予定していたバレエ「シンデレラ」を見るために市内中心部へと向かった。ホテルからは「トラム」で10分程度で行くことができた。(バレエの様子は別ページ観劇でカンゲキに)。市内中心部では、まるでカーニバル状態で、大道芸のパフォーマンスやら、「カラオケ」大会のようなものまで開かれていて、レストランのテラスも楽しむ人たちでいっぱい。


特別企画:ドイツの結婚式

今回の旅の大きな目的のひとつが、「ドイツ人の結婚式」に出席することであった。日本の結婚式とは違うところもあり、非常に興味深い経験となった。結婚式そのものは教会で午前中に済ませていて、いわゆる「披露パーティー」の方に招待された。2人はともにドイツ人で、新郎が友人の会社でかつて共に仕事をした同僚だということで、我々もお呼ばれすることになった。

パーティー会場のお城 披露パーティーは午後2時半から、デュッセルドルフ郊外クルマで1時間程度のところにある「お城」で行われた。お城の外見はいつもどおりだが、建物のなかは、カラフルなハート形のリースやモールなどで飾られている。城の門から入るとすぐに中庭があり、その奥に建物がある。建物への入口にはのアーチが飾られている。

パーティーの参加者たち 服装は、新郎は礼服で新婦はウエディングドレスと日本でもごくふつうのスタイルだが、列席者は思い思いの服で出席していた。日本では礼服やパーティードレスがほとんどだが、子供たちや親族の中にもジーンズ姿の人たちもいて、とてもカジュアルなスタイルだった。そして、みんな背がむちゃ高い。我々もふつうのスーツやドレスで出席した。

 ご祝儀は、日本のようにお金で持っていくのではなく、それぞれあげたい物などを持っていくのがふつうのようだ。我々は日本の「お茶セット(急須、夫婦茶碗、お茶葉)」を持っていった。友人は会社の同僚ということで、別に南部鉄瓶(英訳解説つき)をプレゼントした。

親族での記念撮影風景 パーティーの様子だが、第1部にはちょっと間に合わず、第2部(?)がちょうど始まるところで、建物から中庭へ出てくる2人を、列席の子供たちがお祝いの歌や演奏で迎えた。途中からは「Kuessen!(キス)」の大合唱になり、みんなの前で堂々と、と思いきや意外と恥ずかしそうにやっていた。その後、大きな白い布に書かれたハートをハサミで切り抜く、いわゆる「初めての共同作業」を披露した。その後は引き続き中庭で親族での写真撮影や、「日本からやってきたお客さん」に囲まれた写真など、女性カメラマンが列席者を次々と指示しながら撮影が続いた。

新婦のはしゃいだ様子 中庭にはいくつかの小道具があり、新郎新婦は大きな「シャボン玉」作りに挑戦している。ウエディングドレス着てそんなにはしゃいで大丈夫?、って見てる方が心配になる。あと「額縁の枠」が置いてあり、それを2人(新郎新婦だけでなく、列席者どうしでも)で持ってポーズをとったところを写真に収めたりして中庭でのひと時を楽しんだ。

 再び建物に戻り、コーヒーとケーキでの第3部がスタートした。招待客は70名くらいのようだ。みんなに「結婚式の歌」とかかれたコピーが渡されて、みんなでそれを歌ってお祝いしたり、列席者のスピーチがあり、とここまではふつうだけど、ウエディングケーキを新郎新婦間「アーン」しあったり、新婦が列席者にケーキを「アーン」するのは日本じゃまずないかな。新郎新婦がお礼?のあいさつをして1時間ほどで第3部も終了。ふたたび中庭に出たり、隣の部屋ではダンスパーティーが開かれたり、とふたたび思い思いに楽しみ始めた。

ちなみに、このドラジェが各席に置かれていた。この五つの砂糖菓子を食べるときに、願い事を唱えながら食べると願いが叶うという言い伝えがあるとのことだ。だから、5つの願い事を考えることができる。#某友人は、「5つだけじゃたりな〜い!」と言っていた(笑)。
まだまだ披露パーティは続く(夜にはバーベキューパーティーをやるとのこと)そうだが、夜には別件の予定を入れていたため、お礼を言って5時過ぎにおいとましてきた。

現地の人ともちょっとした会話(英語と片言のドイツ語で)をすることもできた。新郎と友人の会社の上司にあたる方が隣になり、日本にも滞在した経験があり、滞在最後の1ヶ月かけて日本をあちこり旅行した(北海道や阿蘇の名も出た)そうだ。この披露パーティーのスタイルは一般的なのかと質問してみたところ、ふつうとはちょっと違う、と言っていた。

やりたいスタイルで「時間無制限」的にパーティーを盛り上げているスタイルで、堅苦しくない雰囲気は非常に好感の持てるパーティーで心から祝福することができた。お二人とも幸せに。


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