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Sweets only for you

プロフィールPROFILE

私とお菓子

 私には華やかなプロフィールというものがありません。フランスにお菓子留学した経験もなければ、立派な資格も持っていません。ですから、私がお菓子教室をはじめるまでをお話ししてみたいと思います。

 
 私はことごとくお菓子が作れませんでした。高校の時に作ったゼリーや苺のムースは固まらず、シュー生地はつぶれ、何一つまともなお菓子が出来上がりませんでした。

 結婚して初めてのバレンタイン。夫にチョコレートケーキを作りました。オーブンに入れる前はチョコレート色だったのにオーブンから出してみるとなぜか白と黒の2層のケーキになっていました。夫は喜び口にしましたがあまりのまずさに「喰えない」といってはき出し、あげくに「お前、お菓子作る才能ないな」といわれる始末です。
 長男が生まれて1歳の時、かぼちゃのプリンを作り、たまたまあったグリコのプッチンプリンと食べ比べさせるとすかさず私のかぼちゃプリンをテーブルからたたき落とし、プッチンプリンをむさぼり食べる有様でした。
 
 しかし、私はここでスイッチが入ったのです。何としても...何としても家族に美味しいといわれるお菓子を作り、子どものおやつを手作りすると...。
 
 それから私は本屋へ走り、やさしいお菓子の本を1冊購入し、来る日も来る日もお菓子を作りました。ようやく1冊の本のお菓子を作り終える頃には、家族も美味しいといってくれるまでになりました。でも、その「おいしい」に、私は調子に乗ってしまいました。「もっと深く勉強してみたい。」「パティスリーのようなお菓子を作ってみたい」と...。

 そこで当時福岡市百道でお菓子教室をされていた河田晴美先生のところへ通わせていただきました。先生はフランスに留学されていて、本当に素敵な、そして美味しいフランス菓子を作られる方でした。私は先生のお菓子の虜になり、学んだお菓子を作っては食べ、作っては食べの生活を続けました。それはもう何かにとりつかれたように、朝から晩まで台所にこもり、お菓子を作る日々でした。そして、気がつけば10年の月日がたっていました。

 しかし、10年もたつと子どもたちは成長し、いつしかおやつの時間もなくなり、私の作るお菓子も食べる人がいなくなりました。
「もう、お菓子はやめよう。」、そう何度も思いました。でも、しばらく作らないと、どうしてもまた作りたくなってしまう。その繰り返しだったのです。そして思ったのです。「お菓子教室をはじめてみようかな...。」

 むかしの私のように、お菓子を作りたくてもどうもうまくいかない。そんな人がいたら、少しだけ力になれるかもしれない...。

 こうして今から6年前、自宅の小さなキッチンでお菓子教室をはじめました。細々と続けてきた小さな小さな教室ですが、甘い香りに包まれながらレッスンできることを、今とても幸せに感じています...。


UN DETOURフランス菓子教室

Mail Adress undetour@kuf.biglobe.ne.jp







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