シッキムヒマラヤ・カンチェンジュンガ トレッキング  
   2003・4・19〜5・3  
     
   4月27日 ランビ(4350m)サミティ湖   タンシン(3950m)   
       
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    早朝、ロシア人トレッカーがゴチャラ往復の準備をしている音で目が覚めた。犬も鳴いている。犬達は飼っている訳ではないがついて来ている。夜中に吠える時もあるが、なにか獣等が来た時に吠えるので役にたっているらしい。
 今日はプレク谷の橋のある所のテントサイトまでの予定だが狭いうえ、他のパーティのスタッフの1人が場所取りで残っているらしく、私達は又タンシンまでとなった。
 下りなので2時間余りで着く距離、「ゆっくり歩きましょう」との事なので三脚も担いで歩くが、みんな早い。結局、私とMさん(植物が好きでルーペで観察したりしている方)が写真等で遅れたが、そんな時でも一番最後にはサーダーのスレスさんが気長に待っていてくれる。
 タンシンでは寒いので大きなテントの中で、ビデオを撮っているSさん(女性)が頼んでくれて、ポーター(個人で雇った)の二人が“レサム フィリリ”(歌の内容に意味深の所があるらしく、若い学生の二人は恥ずかしがって歌えないところもあって、そのはにかみぶりが可愛い。)を歌ってくれたりして楽しいひとときを過ごした。
 サーダーが谷の向こう岸にプリムラが咲いていると知らせてくれ、みんなで見に行く事となったが、滑りやすい一枚板がさし掛けてあるだけなので、手をとってくれる。(その時、ツアーリーダーの鈴木さんは腰まで水に浸かったりもしたそうで感謝!)そして紫色のPRIMULAが咲いていたのだった。
 
       
                         
       
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    午後は霧が出たり、小雨が降ったりだったが、現地スタッフの人達がレサムフィリリ等にあわせて踊りを踊ってくれ、Kさんは缶を叩いてリズムをとり、私達も踊ったりもして過ごした。
 そのうち晴れて来たので、私とMさんは写真をとるべく、カッパは持っているしそんなに遠くは行かない事を“昔娘”Aさんに言って出掛けた。途中でMさんと別れて、決めていた撮影場所に行くと霧が流れて丁度いい具合だった。(^_-)-☆
 霧が又出てきたし、写真も撮れたので帰っていると、テントサイトの方でみんなが心配そうに横一線になって見ている。そのままでは帰れない雰囲気だったので、おどけて習ったばっかりの踊りを踊って帰った。Nさん(来年はピークを目指す)が「きっと、踊りを練習してるんだろう」と冗談を言っていたところに私が踊って帰ったものだから大爆笑になり雰囲気がほぐれたのだった。鈴木さんが心配したもう1人の行方不明者Uさん(女性一人で40日以上、現地コックとポーターを雇って、ヒマラヤトレッキングをしたことがある)は谷で石を探していたそうで・・皆さん心配かけてゴメンナサイね。<(_ _)>

 ゴチャラ峠往復に出掛けたロシア人トレッカーが、タンシンに来たので聞くと、天候が悪化したので途中で引き返したとの事・・・お気の毒に・・・。
 それにしても私達はラッキーだったわ!
 
       
                         
       
   
       
    夕方になるといつも霧が出て来るのに、今日はだんだん霧が晴れてきてパンディムに夕日が、三脚持参組のOkさん(昔娘Oさんのご主人)、Yさん(内田良平に習って一年)、MSさん(入選した事もあるそう)Hさん(ご夫婦で参加、山渓のコンテストで特選、物静かな奥様はマイペースで健脚)、Uさん(2ヶ月に一度は海外トレッキング、写真を見せてもらいました)がズラリと三脚を並べて撮影しました。  
     
                         
       
   4月28日 タンシン(3950m)   ツォカ(3050m)   
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      昨夜の計測は 86/94 
 今日はプレク谷まで行っている予定が手前なので道程が長い。ゾングリまで登り返すのかと思っていたら、プレク谷からフェダン(往路に昼食を食べた所)までトラバース道があるとの事で胸をなでおろす。ヤク達は倒木があり越せないので、往路を辿るとの事、気の毒〜と思ったが、このトラバース道が長〜〜い!
 プレク谷で雨が降り出しカッパを着る。道程が長いので写真を撮らないようにと釘を刺される。エヘッ!
 永遠に続くかと思われるトラバース道を行くうち、ツアーリーダーの鈴木さんが立ち止まり、「ここは休まないで行きますかネェ」と言うので、なんでわざわざ言うんだろう?と思ったら、なんと斜面一面のお花畑じゃ〜あ〜りませんか〜 ♪
真面目な鈴木さんが冗談を言うなんて〜
そういえば数日前、“昔の娘達”のAさんが「昨夜、雷が鳴りましたけど、夜雷が鳴る次の日は天気はどうなんでしょうか?」と聞くと「さあ〜女心と同じでわかりません」と答えたので、私達は鈴木さんも冗談をいうのねぇと顔を見合わせた事があったっけ。
そうそう、鈴木さんといえば食事の面でも細かい心遣いで、2日目位からずっと、日本食を作って食べさせてくれて、ほんとうに有難かったです。感謝!(料理が趣味だそうで腕前も相当でした)

 途中の木陰でのランチタイムもほんとうに楽しくて贅沢! ピクニック気分でした。フェダンに12時に着き、ここからは思い思いに歩いて帰っていいとの事で、黄色のシャクナゲも咲いていたりして一週間前の登りとは又違った感じのシャクナゲを撮影したりしながらゆっくり降り、午後2時40分にツォカに到着。テント泊最後の日という事で、コック長が腕を振るったカレーを食べたけどおいしかったです〜(今までは、用心して脂っこいもの、肉等は食べなかった)。シュラフに入って、いままでの感慨に浸りながらうとうとしていると、他のトレッカーのパーティの楽しそうな歌が聞こえてきた。例の“レサム フィリリ”等にポーター達のあいのてがすごく素敵で起きて見に行こうかな〜と思ったくらいだった。そのパーティも程なく終わり、心地よい眠りにおちた。