K2・バルトロ氷河トレッキング 25日間   
  2004・8・20〜9・13    
     
  8月31日 ウルドカス(4050m)  ゴレ2(4400m)   【8日目】   
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     朝の計測は 71/91 
 今日は行程が長いので6:45に出発。晴れたり、曇ったり、雪が降って来たりと目まぐるしく変化してさすがに寒い。

フンザ出身のパーソナルポーター達、私のパーソナルポーター(アビットさん)は一番前の方(力持ち)。

 セラック(氷柱・氷頭)が現れてきて氷河の上のトレールは石や砂が薄い所は滑りやすい。
氷河が融けてせっぴになっていたり、氷河が融けて川になっていたり、いままであった道が融けて通れなくなっていたりして、危ない所も出て来た。
パーソナルポーターがそれぞれの雇い主の手を引いて行くようになる。私は手を引いてもらわなくても大丈夫よ!
    
 
     
      
       
   
 寒くてゆっくり休んでいられないので予定通りに12:10に昼食予定地のビアンゲに着く。キッチンポーターが先回りしてこんな所にもテントを張ってくれていてうれしい。いつも着いたらオレンジの粉を溶かしたジュースを用意してくれている。この時ばかりは冷たいジュースは飲んだら寒かった。
コックさんは笛の名手で、こんな所でも寛いだ時には吹いてくれる。

余りの遅さに、後の私達とパーソナルポーター達は宝石捜しをしたり歌を歌ったりした。 (^^♪
16:7にゴレ2に到着。


これからテントは氷河の上になる。着いた時にかすかに見えていたガッシャーブルムW峰も着替えているうちに隠れた。やっと、お腹は治ったけど今度は歯茎が痛くなってきたので歯医者で貰った化膿止めを飲んだ。

夜の計測は 79/89 
 
   
       
     
     
   9月1日 ゴレ2(4400m)  コンコルディア(4650m)  【9日目】  
     
   朝の計測は 71/91 
 朝、テントを出ると雪で真っ白だった。トレッキングを始めてからずっと一日に四季があると言われるぐらい天候が安定しない。ずっと晴れているよりは、今のうちに悪ければコンコルディアではよくなるに違いないと思って来たけど・・どうなるやら・・。

 出発する頃にはマッシャーブルムが予想よりはるか高い所に見えた。
道は雪が積もって滑りやすいのでペースがますます遅くなる。セラックもだんだん大きくなり形もいろいろで遠い所へ来たんだな〜と感慨深い。ミートル(6025m)を右手に見ながら歩く。

 ムスターグタワーが見えるはずの所に来ても全然見えない。11:30にブロードピーク(8006m)がかすかに見えた。

 通常だと4時間のところが6時間40分かかった。軍の基地を通り少しでK2(8611m)の肩が見えて来た。少しでも見えてるうちに見たいと亀の歩みの人達の横を走って行くと「元気ねぇ」とビックリされた。でもカメラを用意している間に隠れてしまった。14:0にコンコルディア着。  
 
   
   
       
    昼食後、おもむろにSさん(70才男性)が歌詞のプリントを出して、「貴方達の歌は歌詞が間違っていましたねぇ」と言って来た。遊びで歌ってるんだから歌詞なんか間違えてもいいのよ〜(笑)。  
       
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    18:0頃、(右から)ガッシャーブルムY峰(7004m)、X峰(7133m)、W峰(7924.8m)と順々に焼けて見えて来た。夕日があたり特にW峰は見ごたえがあったもののK2(8611m)は頭を少し見せただけだった。

 ラワルビンディのホテルでの鈴木さんの説明では「もし、コンコルディアで9/2にK2が見えて写真も撮れて皆さんが満足されたら、予備日がありますが一日はやく戻って、アスコーレとスカルドの途中に温泉がありますから○ドルかかりますが行く事もできます、もちろん
1人でも反対があればやめます」と言っていたのに、夕食後に「調子の悪い人もいるし、明日朝、K2が見えれば昼から戻りたいと思います、これは決定です」と言われた。Sさんは「心遣いありがとうございます、賛成です」と言った。私達は、何か割り切れない気持ちだったがこの時は聞くだけにしておいた。(後でNさん本人に聞いて分った事だが、全然食べれなくなって血便まで出たそうで、鈴木さんは苦渋の決断だったのだろう)

テントに戻っているとNさん(73才男性)のテントからハーモニカの音色が聞こえた。
夜の計測は 79/89
 
       
     
       
   9月2日 コンコルディア(4650m) 滞在  【10日目】   
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     朝の計測は 83/90 
 5:0に起きて、5:30に雪の降る中スタンバイするもK2(8611m)は見えず
テントと風景を撮った。
昨夜のハーモニカの音色はNさんが今までに亡くなった方々を偲んでK2の前で吹こうと練習して来たもので、話を聞いて感動した。
雪が降ったり止んだりしてK2をはじめ周囲の山は見えない。食堂テントの中でパーソナルポーター達にトレッキング中に教えて来た2曲目の「むすんでひらいて」を披露して貰った。キッチンサーダーの笛と、燃料タンクのたいこ(?)に合わせて歌も出て来て、みんなで踊りを習って踊ったりしてK2が姿を現すのを待った。特に鈴木さんの踊りは巫女(?)のようでK2も姿を現すかも・・と盛り上がった。
こんな時にも関西組だけがせめて楽しくしていようとしているだけで、他の人達はそれぞれテントにひっこんでいる。

 “ガッシャーブルムBC28日間”の山岳会の方々(68才〜75才)がガッシャーブルムBCから戻って来られて私達の後方の丘にテントを張られた。皆さん元気そうだった。
私達のブロードピークBC手前方面へのトレッキングも中止となった。仕方なく昼食後にひと眠りした。そして昼から1時間程度トレッキングする予定も中止となった。
16:0頃少し歩いて
ピクネピーク(6350m)氷河近くの山(中ほどの岩がモハメッドがトーチを持って進んでいるように見えたんだけどどうですか? ^_^; )を写しているとエンゼルピーク(6898m)が見えた。すぐに雲が来て雪になった。  
 
     
     
       
 

  夕食後「明日の朝、K2が見えたら昼には戻りたいと思います」と鈴木さんに言われた。Sさんが「高所に長くいると身体に悪い」と言った時には心の中で「エエ〜! そんな事分って来てるんでしょ〜?」と思っていた私も、「厳しい所なので来れる体力のある内にとトレーニングも積んで来たし、二度と来られないので」と意見を言うとSさんに「貴方達は若いんだから又来たらいい」と言われた。(時間と費用はどうするの?)それで帰ってきた山岳会の方の年令の事を言うと「志のある人は当然」との返事・・。
結局、私達は「すぐには返事出来ない」と答えた。
夜の計測は 80/84