2021年  

 

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 25日【陳ケ森】



 23日に絶滅危惧種の花が見えたのに気をよくして、くだんのおじ様が言っていた花を探しに行く事にした。10時45分、上林トンネル南口から上る。大分ナンバーの車(15日の救急車・パトカー騒ぎに関連しているのかと思うがどうだろうか)がトンネル出口に、まだ停まったままだ。上林峠への道までの登山道脇にツチグリがたくさんあった。上林峠と陳ケ森の分岐を陳ケ森方面へ。


 11時、白糸の滝駐車場と標識がある分岐を下りてみる。こんなだったかな~と言いながらずんずん下りる。上林重信林道に続く工事がすぐそこに来ているのか、ガラガラと工事の音がすぐ近くに聞こえる。2011年9月10日2013年6月12日に下りているのだが、おっちゃんは、「おかしい、違う所を下りている」と言うので、11時26分、もう少しで巨木がある尾根だと思うが引き返す事にした。
 11時49分、分岐に戻る。花は見つけられないのだが、気を取り直して陳ケ森方面へ向かう。



 アップダウンをくり返し尾根道を行く。倒木の根が鹿の角のようだ。


 やがて、ドコモの鉄塔が見えて来て、12時20分陳ケ森に到着。ここで昼食の弁当を食べる。東温アルプスの縦走路を少し下りたりして、13時に下山する事にした。


 ギンリョウソウの子供が少し出ている。ドコモの点検路をブラブラ下りていると、上林トンネル南口の先の広場に停めた我が車と、それより先の広場に停まっている車の人影が見える。


 点検路の道端にギンランが咲いている。このツチグリが今日見た中で一番良いな~とおっちゃんが写している。13時51分、車に戻り帰路についた。今日は「初夏の花巡り」とは成らなかったのだ。


 22・23日【初夏の花巡り】


22日 上林林道沿い


 梅雨の雨が上った。通る度に気になる工事の道。土曜日なので、ここの工事はないだろうと歩いてみる事にした。道端にウマノアシガタが咲いている。白いコンクリートの道を奥に歩く。

    
 奥に堰堤が出来ていて、オオカワヂシャ(おいわさんより)が咲いている。堰堤の横に大木が見える。天狗の庭に行く途中の杉林の崩壊場所が上部に見える。堰堤で行き止まりなので引き返そう。道端にサワギクが咲いていた。


 大きなナルコユリ(?)が咲いていた。ちょっと、ベニバナヤマシャクヤクを見に行ったが、あまり綺麗には咲いてなかった。風穴のトイレ裏の花壇も覗いてみる。キスゲのような花が咲いていた。

 その後、ギンランを見に行くと、ダブルストックのおじ様が来て、「あ~、少し遅かったか」と言っている。少しお話しすると、どこどこに〇〇があるとか、いろいろ教えて下さるのだが、大抵はどうしても見たいと思っていないので深く聞いてないのだ。


23日 四国の道~岩屋寺


 天気が良いので、昨日のおじ様が言っていた岩屋寺の花を見に行く事にした。それで、以前歩いた『四国のみち』も少し歩く事にした。イナモリソウはまだ咲いてない。サワルリが咲き始めている。このテンナンショウの仲間は花の部分が赤い。


 キク科の花、ナットウダイは実になっている。ヒメアマドコロ?、この木の根はいつ見ても凄いな~。


 トチの木の原生林、トチの実を菌糸が巻いていたり、蝶もとまっていたりして原生林の深さを感じる。


 岩屋寺の参道に出て、上り始める。いつ来ても急勾配の参道だな。「昨日のおじ様が言っていた花の姿も名前も知らないのに来るなんて、砂漠の中で~を探すようなものよね」と言っていると、階段の向こうから下りてくる方は・・・、まさしく昨日のおじ様ではありませんか~!! 思わず駆け寄り、携帯の画像を見せていただき、咲いている場所を教えていただき、やっと見る事ができた。ご利益があったとはこの事だ。イワギリソウは、咲いているのがふと目に入ったのだった。


 18日【皿ヶ嶺】



 13日には、崩壊跡を見る為に出掛け、畑の川登山口まで行ったのみ(ついでに天狗の庭にも下りた)だったので、今日は上林林道の上林トンネル南口から畑の川コース登山口までの途中の広場に車を停め、畑の川コース~竜神平~上林峠と歩く予定だ。

 10時20分に車を停め準備をしていると、走ってきた車が停まり、助手席の奥さんらしい女性が嬉しそうに「山へ行かれるの? 〇〇に花が咲いていて嬉しかったです~」と話しかけられた。よっぽど嬉しかったのね。でもね、誰にでも言うと、盗掘の癖がある人だったらどうするの~。こうやって、貴重なお花の自生地が荒らされていくのよね。

 畑の川コース登山口には車が三台停まっていて、waiwai隊が登山口に近づく頃には、先程の車が引き返そうとしているところで「イナモリソウはまだでした」と言って帰って行った。コース上の沢の水流が増えていて、沢は滝になっている。


 ヤッパリ梅雨よね、可愛い色や形のキノコが生えている。


 竜神平が近くなると、霧が濃くなってきた。丁度昼頃になったので、愛大小屋を利用させて頂こう。先客の男性2人、女性2人の登山者が食事中だった。相席させて頂く。おっちゃんが、「畑の川コースからですか?」と聞くと違うと言っていた。先客の4人が食事を終える頃、単独男性が入ってきた。そして、男性1人、女性2人のグループがきたので、waiwai隊は早々に撤収した。後からきた3人のグループの人が、2時間後には雨は上りますと言っていた。雨雲レーダーででも見たのかな~。


 15日には、反時計回りに竜神平の周回路を歩き風穴に下りたのだが、今日は上林峠に向かう。竜神平から森に入る所で上を見上げると、何カエデ?だろうか花がぶら下がって可愛い。今年初めてギンリョウソウが生えているのを見る事が出来た。


 快適な尾根道を歩き、階段を慎重に下りる。おっちゃんも何時になく慎重だ。以前、同じ所で二度滑り転んだからね。


 順調にササユリの花芽がついている。盗掘に遭わないようにね。

 上林トンネル南口の陳ケ森ドコモ点検路のゲートの端に、大分ナンバーの車が朝から停まっていたが、まだ停まっている。まさか、15日の救急車・パトカー騒ぎに関連しているんじゃないよね。13時40分、車に戻ると、愛大小屋に後から来た3人のグループが畑の川コースを下りて来て通りかかった。



 15日【皿ヶ嶺】

 四国地方の「梅雨入り」が発表された。1951年の観測開始以来、もっとも早い「梅雨入り」だそうだ。

 13日に上林林道の崩壊跡を見に行き、その足で天狗の庭に下りたのだが、あまりにも花が終わって少なかったので、風穴から上の花はどうなっているのかと気になり、午前中は曇りで昼から雨との事だが出掛けた。風穴を10時に出発。カメラだけ下げた男性が下りてきた。


 ミヤマハコベが地味に咲いている。半直登コースを上り、赤い花の群生地を見るが、ほとんど終わっている。ここまでのヤマシャクヤクも終わりを迎えている。


 登山道から山側に踏み跡があり、谷側にも深い足跡がある。雨上がりで地面に雨が染みているし、腐葉土だからね。向こう側にヤマシャクヤクの蕾&開花しているのが見える。さっきの男性かな? 足跡を撮っていると、カメラだけの単独女性が上ってきた。「上へ下へと踏み跡がありますね。でも、せっかくだから行きたい」と言ってきた。さすがに、私がいるから行かなかったが・・・、帰りに行ったかも。この花の自生地で、植林地(新聞にも載っていた久万高原町の)で撮った写真を見せて「色が薄い」と言っていた。彼女はここで下山して行った。


 コケイランが咲き始めている。引地山の分岐まで足を延ばす。タニソバが群落して咲く縦走路に柵が設置されていた。少し休んで尾根道をイワカガミの咲く場所へ。ほとんどが散って少し残っている写真を撮る。尾根道脇にチゴユリが咲いているのを見る事が出来た。ゆっくりと見ないと見逃してしまいそうだ。


 十字峠には行かず、竜神平へ向かう。水場にある石楠花は10日に咲いていた花は終わり、蕾が咲いてきていた。12時15分、愛大小屋を利用させていただき弁当を食べる。外に出る頃にはボツボツと雨が降ってきた。登山者でない若い単独男性が靄の竜神平を携帯で撮っていた。


 反時計回りに竜神平の周回路を歩く。10日にはツツジが満開で、まだ葉が出てなかったが、五日を経て葉が展開し花は散っているのが多かった。雨でブナの木から水が滴り落ちている。下山路のベンチ辺りで下から救急車とパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。上林林道のつづら折れの道を上ってきているのだろう、音が大きくなったり小さくなったり聞こえる。誰か滑落でもしたのだろうかと話すが、それならヘリコプターだろう。すぐ下で聞こえてきたが、そのうち遠ざかったので上林トンネルを越えたのかな~。

 カッパを着た2人連れの女性が上ってきて、花の様子を聞かれた。彼女達も花を見るだけでザックは持っていない。今の時期、目的の花を見るだけで来る人が多いのだな。もっともwaiwai隊も目的はそうなんだけど。14時10分、車に戻る。上林林道を下りていると、東温市の車と、県警のパトカーと、派出所の小型のパトカーにすれ違った。霧が発生していたので、交通事故かな~。この事件(?)は、翌日の新聞にも載ってなかった。


 13日【皿ヶ嶺】



 10日に畑の川コースから竜神平へ行く予定だったが、風穴へ右折する所から畑の川方面は通行止めになっていた。看板には、《トンネルより1.4km皿ヶ峰登山道口先、当面の間、全面通行止め》となっていた。今日は、山へ行く予定はなかったのだが、おっちゃんが歩いてなら山腹崩壊の場所に行けるかもしれんと言うので、出掛けた。10時30分、家を出発。上林までの道路から塩ヶ森方面に滝雲が出来ているのが見えた。

 上林林道~上林重信林道~上林峠~上林トンネル南口と歩いて行こうと思っていたのだが、通行止めの看板がなくなり通常通りに通れるみたいだ。畑の川コース登山口を越して尚走ると11時25分、崩壊場所が現れた。バイクのお兄さんも見上げていた。網で養生している場所のようだが、崩れたみたいだ。上林林道は、いつ崩れてもおかしくはないこんな場所ばかりだよね。


 畑の川コースに引き返し、去年、シャガ―道で削られた為に見られなくなっていたイナモリソウが復活していたので、今年はどうかと見てみた。まだまだ花芽も出ていなくて、咲き出すのはもう少し先のようだ。waiwai隊は、行き当たりばったりの山歩きが多く、その分、思わぬ出会いに感動も大きいのだ。その後、ジャガ―道を少し歩いてみた。雨が降る度に崩れて石がゴロゴロしている。雨の日は危ないよね。岩の間に色あせたフデリンドウを見つけたが咲き終わったのかな~。

 12時30分、上林トンネル南口の近くの広場に車を停め、車の中で、買ってきたおにぎりを食べる。


 その後、上林トンネル北口を過ぎた広い所に車を停め、上林重信林道を歩く。おっちゃんが、左の写真の所にあった『工事中通行禁止』の看板がないと気にしている。相変わらず、ゲートはしまっている。定点観測の滝を写して、天狗の庭に下りる。1日~2日未明にかけての大荒れの天気のせいか、なんだか様相が変わっている。


 春のスプリングエフェメラルは終わってしまったようで、花観察の登山者も誰もいない。にぎやかだったヤマブキソウも雨に濡れてびしょ濡れだ。ホウチャクソウはあちこちに咲いている。ユキザサも先のほうまで咲いて、終わりかけているのもある。


 さあ、定点観測の木を写して帰ろう! 14時10分、上林重信林道に上り車に戻る。辺りは暗くなっていた。


 10日【皿ヶ嶺】



 新型コロナワクチンの予約電話日が6日、7日と二日過ぎた。土・日は受付日でないので、今日で三日目だ。相変わらず、録音テープや話中なので、一時間程のトライで止めて皿ヶ嶺に行く事にした。

 今日は、畑の川コースでと、以前、ツチアケビが生えていた所へ行ってみて、竜神平まで引き返した後、上林峠経由で車まで戻ろうと計画していた。ところが、上林林道に入る所に
【通行制限】林道上林河之内線、トンネルより1.4km皿ヶ峰登山道口先、当面の間、全面通行止め・久万高原町行けません 山腹崩壊のため と看板が立っている。向こうからダンプがきたのでバックすると、運転手が2本指を見せて何か言っている。後、二台来ると言っているようだ。おっちゃんはVサインかと思ったそうだ。

 10時30分、風穴に到着。予定を変更し風穴コースを歩く。植えられたクマガイソウに蕾が出来ている。


 10時40分出発。風穴の井戸までの道のウバユリ、フキ、ニシノヤマタイミンガサ等の大きな葉がボロボロに破れている。5月1日から翌2日未明にかけて、外でバラバラと音がして荒れ模様だったが、その時に雹か霰が降ったのだろう酷い有様だ。


 登山道脇のヤマシャクヤクがあちこちに咲いている。登山道の斜面を上ったり、下りたりの足跡があちこちにある。一人が足跡を着けると、自分も行きたいと思うのか「足跡があるから言ってみます」と言って、老夫婦の男性が行こうとしている。ユキザサは満開、ヤマブキソウは例年より少ないが咲いている。前回は「今年はヤマブキソウが少ないなぁ~」と言っていたのは、未だ咲いていなかっただけだったのかも?フデリンドウの大株が咲いているのを見るのは難しいな~。


 つづら折れの道を過ぎて、上を見ながら歩くと赤い花が咲いているが例年より少ない気がする。いつも咲いている所は崩れてしまっているからな~。それでも、滑りながら上の花の写真を撮ろうとしている足跡がたくさんある。おっちゃんが、笹が枯れた斜面にクロモジの木がたくさん生えていると言っている。クロモジの黄色い花がたくさん咲いているな~。


 見上げると、ブナの新緑が美しい。今日は暑いので、休みながらしか上れない。ベンチに11時50分到着し、ミカンを食べる。森のフラダンサーの辺りのツツジが今年は良く咲いている。


 この辺りのツツジがこんなに咲いているのを見るのは初めてのような気がする。種類が違うのか色が違う。


 愛大小屋の手前の水場の所のシャクナゲが綺麗に咲いている。つっかえ棒をしてくれてあり、倒れかかっていたのが立っている。登山道の補修をしてくれたり、笹を刈ったりして下さり有難いな~。12時15分、愛大小屋前の広場に到着しお昼にする。数グループが休んでいる。愛大小屋でも休んでいる方がいるようだ。12時40分、畑の川コースから行こうと思っていた場所へと出発。


 これはコシアブラだろうか。一昨年、ツチアケビが生えていた所は、去年は一本のみで今年はまだ出ていない。同じ所に出るとは限らないからね。13時20分、愛大小屋に戻ると、また新たなグループが休んでいた。


 帰りも、いろいろな色のツツジを楽しむ。


 ベンチへとグルっと回る道を下りる途中から見えるブナ林を写すのだが、何かおかしい・・・。よ~く見ると、谷の間に生えていた木が折れて、間が抜けたような景色になっている。


 登山道から下に続く掘れた後は、花の無い時期なら猪が掘った後なのだが、今の時期は、登山者が下りた跡なのだ。その先にヤマシャクヤクが三輪咲いているのが見える。こんなのがあちこちにあるのだ。14時35分、下山した。さあ、早く帰って、一時間でも予約電話をかけよう!


 6日【小田深山渓谷】



 新型コロナワクチンの予約電話を開始時間の9時からかけているのだが、混み合っているのでかけ直すようにとのテープが回っているのみだ。いい加減いやになったので、小田深山の岸ツツジを見に出掛ける事にした。お昼は、道の駅小田の郷せせらぎで食べて12時55分に営林署の宿舎跡に到着。ここに宿泊施設が建設される予定なのだが、何も進んでいない。元深山荘の駐車場には、2台停まっているのみだ。
 撮影の用意をして、コンクリートの橋を渡ろうとして年配の女性がしゃがんでいるのに気がついた。声をかけるが水音に消されて聞こえないのか返事がない。通り過ぎて顔が見えると小さく挨拶を交わせた。岸ツツジは、近くで見るとまだ蕾が多いようだ。ひなたのは午後なので花びらがしおれたようになっている。


 まずは遊歩道を下流の方に行く。最近はおっちゃんの趣味の古い石造物が目に付くと注意深く見る癖がついているので、小さな石柱があったので見ると、明治33年と年号が見え、スギ・ヒノキ面積三九・・・と見える。植林した印かな~。カメラマンが戻ってきたのとすれ違う。松野から来たそうで、最近は道が良くなったので楽に来れるとの事だ。遊歩道は、少し先で木が倒れ込んで塞がれていたので、引き返す。道端には、ニリンソウとラショウモンカズラが咲いていた。


 今度は、遊歩道を上流へ向かう。最近、ちょっとした階段を踏み外したり、よろけたりするのでおかしいな~と思っていたのだが、新しく作った遠近両用メガネをかけているのが理由だと分かった。この間も、大丈夫と思って段差を飛んだら目測より高くて、もうすこしで危ないところだった。だから、こんな階段は慎重に下りないといけないのだ。


 やっと、撮影出来そうな咲き具合の岸ツツジを見つけたのでカメラを出す。しかし、こんな場所は以前は比較的平気だったのに、岩の上に行くのが怖くなったな~。ヤマウツボやニリンソウが咲いていた。数枚撮っただけで撮影は終わり、帰ることにする。


 道の駅小田の郷せせらぎのベンチでコーヒーを入れ、買ったあんこ餅を食べる。16時、道の駅を出て橋を渡ると常夜燈が見えたので、車を下りて観察する。常夜燈には、何も彫ってなかった。
 16時30分、砥部の街中でも常夜燈が見えたので立ち寄る。その常夜燈は、「陶街道五十三次」の一つで江戸時代の旧庄屋屋敷「坪内家」の入口にある。家の中に入れるようなので少し見学する。それにしても、大きな屋根・広い屋敷だ。少し荒れていたけどね。