2015年                      

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 11日【皿ヶ嶺】
 一日10000歩のノルマを果たすのは難しい。朝は起きれないし、夕方も19時頃まで日が当たり暑いし・・・。昨日は近くの龍沢泉(別名 錦水(きんすい)泉)まで歩いた。(往復約1時間) 今日は皿ヶ嶺に行こうと決める。

  
 夏休み期間中は水の元でそうめん流しをやっているので、いつもと違い家族連れでの観光の車が多くて離合に苦労する。しかし、行きは10時前に上林林道を走ると下りてくる車も少ないのですいすいと行ける。

 今日のコースを風穴〜森林公園〜上林林道を上林トンネル北口まで〜荒谷山復旧治山工事道〜上林峠〜竜神平〜風穴と決め、風穴の上の駐車場に車を停める。バイクで来た若者たちが風穴へ向かっている。waiwai隊も10時17分、出発。すぐ先で、履き替えたのだろうか?車が走り去った後に忘れられたスリッパが寂しげだ。私も以前、ストックを忘れたことがあったっけ。その時は、翌日行ってみたがなくなっていた。

  
 上林森林公園の木道から見えるオオキツネノカミソリはほとんど咲き終わっていた。林道のヘリにはトチバニンジンの実が赤く色づいている。10時39分、上林トンネルの北口にある荒谷山復旧治山工事道に入る。工事の車が入るのでならされて歩きやすい。

   
 路肩に薄紫色と白のソバナが咲いている。葉が互生なのでソバナに間違いない。10時49分、上林峠への階段を上る。ノダケが咲き始めている。

  
 途中の沢を横切る所でで一ヶ所、登山道が流されて一枚岩が露出しているがロープがあるから安心だ。峠のお地蔵さんに挨拶をして上林峠に11時10分到着し小休止。先日と同様、すぐ下で工事の音がしているが様子はうかがえない。

  
 木道をゆっくりと上る。下から薄い靄が上がってきていたが、階段を上りきると少々濃い靄になっていた。ヤマジノホトトギス、アキノタムラソウを写す。11時46分竜神平への分岐を通過、ピンクの印が付けられた枯木が切られているので確認の為に尾根道を歩く。

  
 枯木を切っただけでこんなに明るくなるものか・・・。まあ、生態系が変わりどんな森になるか楽しみではある。苔むしたこの木の年輪を数えてみると、waiwai隊と同年齢ではないか、早くも枯れてしまったのね。

  
 この株は中心部に虫が入ったのかな〜。私の写真集「精霊の森 森遍路」(22ページ【梅雨ごもり】)の木だが、左の一番下の枝に枯れてないのにピンクの印がついていた。この前通りかかった時に見つけて取っておいたのだが、無事に残っていて安心した。危うく切られてしまうところだった。12時4分、分岐を竜神平へ。 

   
 竜神平へ近づくと、話し声が聞こえて来たので、女性達が食事している様が窺える。12時40分、愛大小屋の前で作業の方が未だ何やら作業中だったが、我々はベンチで昼食とした。皿ヶ嶺の“常連Nさん”と女性達数名も木陰で昼食中だった。私達が食事中も作業の人らは伐採した木の枝を揃えてまとめる作業をしていた。暫らくして一段落したのか『あとは、XXさんらと13日に会うので、それから段取りを決める・・』云々の話が聞こえて来た。

 皿ヶ嶺の登山道脇の枯れ木は『愛媛森林管理署』が、危険の除去の為(行政機関の責任で)伐採しているのだが、小屋周りの木については生きている木の伐採なので。自ずからその意味合いは違っている。小屋の敷地を借りている愛大山岳会が、小屋に倒れて来るかもしれない木の伐採を要請したものだ・・・と聞いている。

 女性グループの休憩が終わり、いつも声を掛けてくれる女性と挨拶を交わす。“常連Nさん”も私達に気付き『御主人、体調はいかがですか?』と声を掛けてくれた。先日の石鎚行の事などを話していると『私、ダニに噛まれて熱が出たのヨ』と、言うので驚いた。昨年のおっちゃんの“マダニ事件”はSFTS検査の結果は陰性だったので良かったが、“Nさん”の場合は陽性だったようなので、用心しなくっちゃ・・・と、言う結論だ。

    
 さて、帰路の枯れ木のベンチには12時52分だった。ここで食後のデザートを頂く。先ほど隣のベンチで休んでいたペアが通り過ぎて行き、後に続いて降りた。観光で来たのだろう どうみても山に登る恰好ではない若い女性3人組とすれ違った。一人の足元が見えたのだが、細いヒールのサンダルだった。ミュールよりはましだが・・・、下りる時に足をひねりはしないだろうかと心配になる。

 途中の沢のところでおっちゃんがイワタバコの花を写しに沢を上がって行った。下からは花が咲いているのは見えない。やがておっちゃんが降りて来た。そこに皿ヶ嶺でちょくちょくお会いする隣組の方が降りて来た。「山の会の山行には行かれましたか?」「いやぁ〜、私なんか一緒に行けるかどうか・・」などなど、先日の話題の続きをしながら一緒に下山だ。先程の若い女性3人組はベンチで休んでいたそうだ。風穴まで降りてくると、やはり見物の人で賑わっていた。13時31分だった。


 6日【皿ヶ嶺】
 2月から罹っている私の内科の先生からも、わいわいさんの血液腫瘍内科の先生からも、一日10000歩 歩きなさいと言われている。昨日の大川嶺・天狗高原のツリガネニンジンの事が気に掛かっていた。似た花でソバナがある。野草の本を見ると、葉の付き方が違う。ソバナは葉が茎に互生する、ツリガネニンジンの葉は長楕円形で、先は尖り、基部はくさび形、3〜4枚が茎に和生となっている。わいわいさんが写す花の写真は花の名前を同定する為に写してないので葉が写っていない。竜神平までなら夕方から行っても間に合う、一石二鳥と出掛ける。

   
 16時を過ぎて上林林道を走ったので下りてくる車と離合は少なかった。一番早く竜神平へ行けるのは畑の川コースだと、16時45分に登山口を出発。新しく付け替えられた橋を渡った側から写した。未だ5時前だが、思ったより登山道は暗い。17時12分に頂上と竜神平の分岐を通過。

  
 愛大小屋周辺が明るい。17時15分に竜神平に到着。小屋を覆うように生えている木の内、この前残っていた二本も切られていた。

  
 まず、ツリガネニンジンを確認する。今回は花だけでなく、基部の葉も写す。間違いなくツリガネニンジンだな。ヌマトラノオと、コバノギボウシが咲いている。なんか気が焦って登ってきたせいか、冷房の部屋から出て身体がついていかないのか、足に力が入らない感じになったので、ベンチでおやつのゼリーを食べて少し休む。

  
 さて、今日の目的の花の確認も終わったので、戻ることとした。頂上と畑の川コースの分岐を17時39分に通過。夕日が森に差し込んできた。ずんずん下りて17時59分に登山口に帰着する。

  
 昨日の大野が原と違って、風穴のオオキツネノカミソリはもう終わりかけだ。ウバユリは良く咲いているが葉は枯れたようになっているのが多い。上林のそうめん流しの看板は、店じまいして下りて来たら"休業中"と貼るのだな。


 5日【大川嶺】
 昨年の写真展「精霊の森 森遍路」の受付、撤収等いろいろお世話になった蛍さんが夏に大川嶺へ行った事がないと言っていたのを思い出してお誘いして撮影に出かけた。

  
 このところの天気は午後になると不安定で雷雨が多いので天気の良い日の午前中という事で、7時に出発して一時間半のドライブ。笠取山の手前で、オジサンが道端の草刈りをしていた。脇を抜けれないので、近くまで行ってwaiwaiさんがクラクションを鳴らすもののいくらプッ・プッっと鳴らしても気が付かないので、車から降りて声を掛けた。9時前に撮影を始める。いろいろな花が咲いていたが、もう少しというところか。皿ヶ嶺に咲いているツリガネニンジンより色が濃いし咲き方が違うような気がする。

   
 一時間程で切り上げて、朝方のオジサンに挨拶すると『町からの依頼で・・』除草作業ををしている云々・・・、その後、10分近く話しは終わらなかった。ブナ林を下り、次の目的地である天狗高原に向かう。11時30分に休憩所に行き昼食とする。ヒメユリが一輪咲いていた。ここのツリガネニンジンは皿ヶ嶺と同じ咲き方だ。ヤマホトトギスも咲き出していた。

  
 後の楽しみは姫鶴荘のソフトクリームだ。ところが、売店で注文すると、今はやってないとの事。なんで〜! 7月3日に来た時はあったのに・・・。

 大野ヶ原に向かい、ミルク園でやっと美味しいソフトクリームにありつけた。(^^♪ その後、オオキツネノカミソリを写していると、高知からの親子らしき人が手網を持って川を上がって来た。“話しかけると『一匹しかいなかった』と言うとった”と、waiwaiさんの言。久し振りに写真の話をしながらのドライブと撮影で楽しい一日を過ごす事が出来た。


 2日【石鎚山】

【waiwai記】
 今回の山行は一年ぶりの石鎚登山の実行となった。実は、先月のお山開きの翌週にも・・と予定していたのだったが、前日になって天候不順の予報で中止していたのだった。7時前に不燃ゴミ集積場へびん・カンごみ(第一・三日曜)を運び入れてから出発である。

  
 小生宅から久万方面へと出掛ける際は、奥久谷からの道を採っていたのだが、最近発見した久谷から砥部へと抜ける道を選んだ。理由は、道路の走り易さだ。そして、砥部の街中には目的のコンビニがあるのだが、生憎、相棒の目的のサンドイッチは無かった。久万の街はガスに覆われていたが、その事は今日は晴天・・・の証しでもある。8時25分、土小屋に着いたが、今の時間では駐車場の車は少ない。小さな子連れや家族連れのグループが目に付く。準備が終われば登山口は、9時に出発だ。

  
 幼い子(2〜3才だろうか?)がお母さんと歩いている。その前を行く背負子を背負ったお父さんが「しっかり歩きなさい」と叱咤していた。久万の街で出ていたガスはこの辺りは無いが、陽は雲に隠れたりしているのか案外、暑くは無い。陰になっている部分は昨夜降った雨だろうか、濡れている。

 もう降りて来たカメラマンに相棒が話しかけた。大きなカメラザックを背負ったおっちゃんである。我々は名前を存じ上げないが、石鎚のカメラマンではネット検索でヒットするであろう方だろう。そのカメラマンさんは、首から提げていたデジカメ画像を見せてくれた。朝陽や夕陽が写っていた。後からきた中高年グループも覗きこんでいた。

  
 登山口から30分ほどで第一ベンチに着いた。家族連れと中高年グループが休んでいた。我々は第二ベンチでの小休止が暗黙の了解であるので、ここはパスである。そして予定通りに第二ベンチには9時45分で小休止である。そして、先ほど休んでいた中高年グループに続いて再出発である。

  
 東稜分岐がある第三ベンチには10時15分に着いた。先ほどの中高年グループのリーダーらしきおっさんが「以前はここから東稜に登れたが今は通行止めになっている。私も以前、XXさんと降りたことがある・・・」などなど話していた。登山道脇にはもう夏の花々が次々と咲いていた。

  
 ここからは北壁の裾をトラバースする事となる。その北壁から落ちるルンゼはお花畑となっている。そのルンゼの手前で道が崩れている場所があった。

  
 ルンゼに咲くメタカラコウにアサギマダラが舞っていた。相棒が降りて来たお嬢さんに「アサギマダラよ!」と声を掛けている。そして、中高年グループと一緒に登っていたご婦人には「タマガワホトトギスが沢山咲いてますねぇ〜。皿ヶ嶺でも一か所咲く場所がありますけど・・」と、話し掛けていた。登山道・稜線の右側は、ガスに覆われている。天気予報では午後からは『山では雨(30%)』の予報である。

  
 北壁はガスに巻かれて望めないが、夏の花が百花繚乱である。そしてシモツケソウも綺麗に咲いていた。

  
 10時56分、二の鎖元に着いた。多くの家族連れの人たちが休んでいた。綺麗に建て替えられたトイレ(有料)は避難小屋としての機能も設けられている。また、外階段は冬季用に二階の出入り口が設けられている。また、向かいの広場は工事中だった。作業の人に問うと「神社の建物を建てている」との事だった。

  
 トイレには『チップ投入箱』があり、

あなたの真心を石鎚山の自然環境保全に

 自然環境の保全と快適利用のためにチップ(100円程度の協力金又はクーポン券)をお願いします。このチップは、トイレ維持管理に役立てられ、自然環境の保全やトイレの快適利用につながります。あなたの協力をお願いします。


との看板が掲げられている。また、この周辺の階段は新たに石が積みなおされていた。

   
 11時に再出発だ。単独の男性が「頂上はどちらですか?」と巻き道分岐で尋ねてきた。勿論『こちらが二の鎖で、こっちは巻き道です』と応えたのだが、そんな事も知らないで登れる山ですね。百名山ですから・・・。しかし、巻き道の鉄階段を登り始めて直ぐ、息が上がり始めた。ゼイゼイハァハァ。続いて10歩もは上がれない・・。小休止・一休みの登りで、やっと三の鎖元の手前で腰を下ろした。先行していた少し小太りのお嬢さんも同様のようで、一緒に休んだが、三の鎖元でも小休止。5分ほどの休憩で再出発は11時33分だった。

やっとの思いで弥山の広場に着くと、写真家のFさんが笑顔で迎えてくれた。先日の写真展ではゆっくりとお喋り出来なかった事もあって、相棒と写真談義。そして、朝方会った写真家は「Kさんじゃ」という事でした。Fさんとは1999年10月に初めて出会ったのだが、その後、相棒がカメラを提げて山へ登ることとなるとは、その折には“露とも知らず”だった。

  
 頂上小屋で大休止だ。Fさんの話によると昨日も雷雨となったとの事だった。話し込んでいると、何か雲行きが怪しくなってきたので、12時40分頃下山とした。降りは順調だが、二の鎖元の手前で「ポツポツと降ってきたので急ぎ足となる。直ぐ下に小屋が見えた時『ピカッ・ゴロゴロ』というか『ドカン』というような衝撃が走った。waiwai隊も急いで避難小屋へと入った。直ぐにザァーっと大粒の雨と、ピカッ・ドーンだった。一緒に入った修験の方は「前後して降りて来た人に“すぐ先の八丁あたりでは隠れるとこが無いので危ない”と言ったが、降りて行った」と心配顔だった。この修験の人は大阪の方で『大峰にも詣でている』との話をしている間に、次々に小屋へと避難してきた。雷は直ぐ近くから遠くまで絶え間なく轟いている。また、雨足も強くなったり弱くなったりと、30分ほどの足止めだった。

 小屋にはカメラマンが二名避難してきたり、家族連れなど20名余りが留まっていた。雨脚は随分弱まったが、未だ雷鳴は続いていた。丁度昼過ぎだった事もあり多くの登山者は頂上付近にとどまっているようで、下山中の人は避難小屋へ入って来たようだ。13時35分、雨脚が弱くなったのでカッパを着ての下山だ。

  
 30分ほどの雷雨で登山道は水浸しになっていた。振り返ると朝方はガスに覆われていた南先鋒・天狗岳・弥山が見えている。帰路にはもう花の写真は撮らないで、降りるのみだ。降りるに従い天候が回復して行った。三組ほどの登山者に路を譲られたが、数名の登山者とすれ違った。第二ベンチ辺りでは雨も上がっていた。

  
 14時53分に下山したが、土小屋のロータリーでコーヒを入れ、帰路に着いた。石鎚スカイラインの入り口には『石鎚山ヒルクライム』のため『8月30日、7時15分〜14時』通行止めの案内板が掲示されていた。

8月30日 通行止め
 
おもごふるさと市場〜関門      8:00〜10:30
 関門〜土小屋(石鎚スカイライン)  7:15〜14:00