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 1日【皿ヶ嶺】
 最近は家にいても朝は比較的涼しいが、昼を過ぎるといたたまれないくらい暑い。エアコンを昼間からつけるのは嫌だ。おっちゃんが午前中の用事から帰ってきたので、昼から皿ヶ嶺に行く事にした。

風穴登山口 13:45 涼しい風穴でくつろぐ人たち ギンバイソウの登山道
 夏休みとあって、そうめん流しの水の元、井戸から吹き上げる冷風で涼しい風穴に来ている観光客が多い。そんな訳で林道を走る車も多く、カーブの多い道路の運転に慣れない車が多いので冷やっとさせられる事がある。13時45分に風穴を出発。涼しい井戸にはおしゃべりに興じる方々が多かったので立ち寄らず登る事にした。この前は蕾だったギンバイソウも満開だ。


クサアジサイ ウバユリ イラクサ?
 登山道脇の夏の花も咲いてきている。森林公園の杉林の中のウバユリは蕾だったが、高度が高いのに登山道のウバユリが咲いている。

 ギンバイソウ  セミ
 ギンバイソウの花を写したりして登る。竜神平の愛大小屋には15時20分に到着した。ベンチにセミがいたのだが、元気がなかったな〜。誰もいない、登って来る途中で単独男性と男性1人女性2人の3人組に会ったのみだ。ここでコーヒータイム。おっちゃんが入れてくれている間に、花のロケハン。

カワラナデシコ ヒオウギ ハンカイソウ
 この前、テレビのワイドショーでナデシコジャパンにあやかって、レポーターがナデシコの花を探していたが、ハマナデシコしか見つけられてなかった。その時に皿ヶ嶺にあるのにと思っていたので、早速咲いている筈の場所に行くと一株咲いていた。(^。^) ハンカイソウもこの前より良く咲いている。(当たり前か〜) 
コバギボウシ イワタバコキノコ
 コーヒーを飲み終える頃、ガスがさ〜っと流れてきた。おっちゃんが撮影に行ったのだが、私は涼んでいた。コバギボウシが咲いていたのなら教えてよね〜。下山路で足跡があるな〜と見ると、イワタバコが咲いていたので残っていたフイルム一枚で撮った。ブヨは少なくなっていたが、最後にみけんと耳を刺されてしまった。(*_*; やっぱり、いつ来ても皿ヶ嶺は裏切らないな〜。


 7日【皿ヶ嶺】
 皿ヶ嶺に一週間に一度は行かないと、皿ヶ嶺に咲く花を見そびれてしまう。ひとつひとつの花を全部写すという趣味はないのだが、風景の中に咲く花は撮りたい。1日に霧の中に咲くコバギボウシを撮りそこねたので行く事に決めた。

風穴登山口 10:10 モミジガサ クサアジサイ
 風穴の駐車場は既に一杯だった。9時55分に準備をしていると、見覚えのある2人が歩いてくる。おっちゃんの職場の先輩と、U氏ではないか。2人はU氏が足を痛めているのでゆっくり登るとの事で別々に登る事になった。私も写真を撮るのでゆっくりなんだけどね。

風穴を10時10分に出発する。ギンバイソウは盛りを過ぎているもののまだまだ綺麗だ。クサアジサイは今が盛りだ。

イワタバコ ギンバイソウ 11:27 竜神平への分岐
 イワタバコが咲いている所でカメラを出す。マミヤ7Uにはマクロレンズがないので、花の写真は今ひとつだったが、中古で買ったペンタックス67(レンズ4本他いろいろついていた)には135mのマクロレンズが入っていたので、最近はそれを持って来る事が多い。それでも、最短撮影距離が75センチなのでいまひとつ花に寄れない。クローズアップレンズも入っていたので持ってきた。このイワタバコで試してみたがどうなっているかな〜。

 結局、2人とは前後して歩く事になりベンチの所で一緒になった。日曜日ということで登山者が多く次々にベンチに来たので、先に出発。上林峠に向かい、途中から竜神平に行く。

ツリガネニンジン コバギボウシ 11:53 竜神平
 一週間前には、ナデシコが一株咲いていただけの場所にも、ツリガネニンジンやコバギボウシ等が咲き始めていた。愛大小屋の前に団体の登山者がなにやらミーティングのようなので、何処で休もうかと相談しながら歩いていると、手前で休んでいる男性が一人いたので、“精霊の森 剣山「一の森」”写真展の案内状を渡す。(K2・カンチェンジュンガの写真展の時に皿ヶ嶺で案内状を渡した方がたくさん来て下さったのに味をしめて (^^ゞ 会う人ごとに渡しているのだ。) すると、「あっ、この案内状持ってます」との事、聞くと、この前奈良の写真クラブの仲間から「松山に親友がいるので、電話したら2、30枚送って下さい」と言われたとメールがあったので、早速送ったのだが、その方がわざわざ送って下さったそうで、ほんとうに有り難い事だ。

 愛大小屋前の団体さんにも案内状を配り、食事の後で一人で来られていた女性にも配り、今日は29枚も配れた。前述の2人も団体さんを避けて、木陰で休んでいたのだが、コーヒーを一緒に飲んだ。

カワラナデシコ 綺麗な色の蝶 ヒオウギ
 おっちゃんのザックに綺麗な色の蝶が飛んできた。何やら吸っているのだが、ここには虫よけスプレーしかかかってない筈なのにね。この前、一輪しか咲いてなかったヒオウギもたくさん咲いてきている。このヒオウギ、ここに自生していたのか疑問だ。

 夏は近寄れない風穴の井戸
 いくら待っても、この前のようには霧が来そうにないので、ピーカンのコバギボウシを写して下山する事にした。風穴の井戸には、この前よりいっそう混雑していて、登山の格好では近寄りがたい。離れた所でも、風が吹くととても涼しいので少し涼んで帰った。


 8日〜9日【大川嶺】
 3日に、去年8日に大川嶺に行った時にシモツケソウやコオニユリがたくさん咲いていたので、今年はどうかな〜とロケハンに行った。ミツバツツジも今年は不作だったが、シモツケソウも去年より少ないような感じだった。それでも、そろそろ良い頃かな〜と、渓流釣りも出来るしと計画した。

8日
シモツケソウが咲いている 15:50 ホソバノヤマハハコ イブキトラノオ と シモツケソウ
15時50分に大川嶺に着く。3日には良く咲いていた美川峰のシモツケソウはもう色褪せてきている。大川嶺の方もやっぱり去年より悪い。お目当てのコオニユリもまだ咲いてなかった。

コオニユリ? 18:7 19:0 夕焼け
 霧が発生してきたり、飛ばされたりしたりしている。あちこち車を走らせてみるが、夕景を撮る場所がいまいち分からない。ま〜いいか〜と、車の中で夕食とした。そのうち雲が少し焼けてきたがそれ程でもなかった。夜中には満天の星だったが、起き出さず寝ていた。

9日
4:40  4:55
 朝もそれ程期待してなかったのだが、4時30分頃に外を見ると、赤くなっている。起き出して外に出ると、昨日は見えなかった山がはっきり見える。見覚えのある形だ。おっちゃんに「石鎚山よね」と言うのに、「そんな筈はない」などととぼけた事を言っていたが、前に見えている美川峰の方角から来たからと、「石鎚やな〜」と言う事になった。そして明るくなって、雲海が出来ているのが見えてきた。

朝焼けも終り、朝のコーヒーとパンを食べた後で美川峰の方へ雲海のロケハンに車を走らせた。朝のロケハンは出来たので、今度来る時はチャンスを逃さないゾッと。

クサアジサイ キノコ キツネノカミソリ
 次は、おっちゃんの渓流釣りの番だ。去年は引越し疲れでいまいちの体調だったが、今年は大丈夫と言っていたのだが、おっちゃんが車のキーを私に渡すのでおかしいな〜と思っていたら、渓流に入り少し行った所で滝に阻まれてしまった。この滝を高巻くのはちょっと大変そうだったので私はそこらへんを撮影したりして待っている事にした。私がそう言うのをおっちゃんは読んでいたのだ。

 今日の釣果
 まあ、被写体に岩の上のクサアジサイや小さなキノコなどがあり、慣れないペンタックス67で遊ぶには丁度良かったのでたいくつせずに2時間程を待つ事が出来た。そして、今日の釣果はまずまずの形のあまごが7匹でおっちゃんが満面の笑顔で車に帰ってきたのだった。夕食は大きいのを4匹塩焼きにして食べ、3匹は年末の甘露煮になる予定だ。


 13日【大川嶺〜小田深山】
 8日、9日に大川嶺に行った時にコオニユリの蕾を見つけた。去年は2本は折れていたのか蕾はなく、1本だけに花が一個咲いていたのみだった。今年は3本ともに蕾がついている。そろそろあの蕾が開花している筈、出来れば平日に行きたいと気が気でなかったのだ。平日は無理だったがやっと行ける日がきた。

シコクフウロ コオニユリ お花畑
 土曜日だと言うのに、車に一台も出会わなかった。そして、その場所に行ってみると丁度良い具合に咲いていた。この花は、他にも観察している人がいるのか、ちゃんと笹まで刈ってある。傷つけないように撮影する。私のカメラでセットするのは気合がいるので出来なかったが、おっちゃんのデジイチで寝ころんで撮影してみた。7月に堂が森で笹ダニに刺されたので、笹に寝ころぶのは勇気がいったのだけどね。(^_^;) 寝ころんだ時に倒れた笹は戻しておいたのは言うまでもありません。

権現滝 キツネノカミソリ キツネノカミソリのアップ
 その後、小田深山のキツネノカミソリが気になっていたので、おっちゃんに言ったんだけど小田深山と言ってるつもりが、面河と言っていたのよね。国道33号線まで行って気がつき、仕方なく権現滝に変更したんだけど、イワタバコは全然なく(大雨で流されたのか・・・)、おっちゃんに無理を言って引き返して小田深山へ行って貰った。

 小田深山には、家族連れが釣りをしたり、バーベキューをしたりして楽しんでいた。そして、キツネノカミソリはちょうど見頃だったんだけど、撮りにくかった。そのうちゴロゴロと雷が鳴り出し、車に戻ったとたんに大粒の雨が降り出した。それでも軒下でコーヒーを沸かして飲んで帰った。国道33号線は大雨で、久谷に下りた頃からずっと虹が見えた。(^。^)

 14日【皿ヶ嶺】
 先週の日曜日は、“精霊の森 剣山「一の森」”の案内状を29枚も配れたので、今週も配らなきゃ〜と決めた。

風穴出発 8:50 風穴の井戸 ウバユリ
 風穴を8時50分に出発。この時間、さすがに観光客はいない。森林公園のウバユリは満開だ。

タマアジサイ ダイコンソウ 
 名前のとおり蕾が玉のタマアジサイも丁度見頃だ。登山道の花々も早くも秋が近づいている感じだ。

キンミズヒキ   ミズチドリ
 会う登山者ごとに案内状を渡すのだが、1月の「白き神々の山」写真展に来ていただき芳名帳に記入いただいた方には案内状を出しておいたので、「昨日、案内状が届きました。楽しみにしています。」と言って下さる方が多い。有り難い事だ。竜神平のユリも一個咲いている。竜神平から上林峠に向かう登山道脇にはツリガネニンジン、コバギボウシが咲いている。カワラナデシコは最盛期を過ぎたみたいだ。

 頂上に向かう途中で、皿ヶ嶺にくれば良くお会いするNさんに会えた。1月の写真展の時は、何故か会えず案内状をお渡し出来ず残念だったので、今回渡せる事が出来て良かった。頂上までの登山道脇にはミズチドリや蕾のホトトギス、珍しいキノコが生えていた。

キノコ キノコ いつもの枯れ木
 そして、頂上に到着してビックリ、先週も会ったおっちゃんの先輩とU氏が休んでいたのだ。竜神平は涼しかったのに、頂上は暑いので竜神平まで下りて昼食にする事にした。竜神平のベンチがひとつ空いていたので座ったとたんに、後ろの森から雨音がしてきた。そこらへんで休んでいた人みんなで愛大小屋に駆け込む。おっちゃんの先輩とU氏も十字峠の方から下りてきて駆け込んできた。

 その中に、Tさんと言われる88歳のおじさんがおられて、お元気なのにビックリした。山登り、写真、ダンス、囲碁など多趣味な方で「どこに行っても最高齢です」とみんなを笑わせていた。Nさんとキツネノカミソリの事が話題になり、「変種の彼岸花を見つけたと思って、いろんな人に言ったんだけど、あれはキツネノカミソリよと言われたんよ」とおっしゃるので、「私も、最近花の名前がすぐに出てこないし、思っている事と言っている事が違う事が多いです、たとえばここの竜神平の事を明神平(奈良でよく行っていたので)と言っていたり・・・」と話が弾んだ。

 そうこうしているうちに、外が明るくなり雨が止んだので外でコーヒーを沸かし、先輩達と一緒に下山した。

森林公園を下りる 風穴 水の元
 風穴の井戸の周りも、駐車場も、水の元のそうめん流しも今までの最高の人出だったんじゃないかな〜。水の元にはアイスクリーム屋も出ていたので買って食べた。(*^。^*) 林道は2時を過ぎているのに、どんどん上がってくる車が多く渋滞している所もあった。

おまけ
 翌日の15日に、あまったフイルムを使い切らないと現像に出せないので、ちょこっと風穴に撮影に行く。おっちゃんの写真です。
タマアジサイ コバギボウシ キツネノカミソリ