4月
3日【堂ヶ森】
今年に入って、山と言えば2月1日に石鎚山(二の鎖元まで)に行った他は皿ヶ嶺ばかりだ。そろそろ他の山に行こうと堂ヶ森に決めた。梅ヶ市からは久し振りだ。登山口までの道もダムから奥はあまり覚えてなかった。当hpの“山域別の記録(四国編)”石鎚山系→二の森・堂が森で見ると、2002年9月15日に登っている。
9年前にはあった駐車場は駐車出来なくなっていたので少し先の広い所に車を停める。フロントガラスに雨の露が落ちてきた。天気予報ではそれ程悪くはないと思っていたのだが・・・。路ばたにはフキノトウが咲いていた。鎖がかかっている堰堤への道を15分弱で尾根道への登山道がある。
カッパを着る程の雨でなかったのだが、尾根道へ入るとスズタケ(?)が濡れている。樹林帯であまり雨があたらないだろうと思ってカッパを着てなかったので、休憩をかねてカッパを着る事にする。高度を上げてくると、雪らしきものが降ってきた。木々には少し霧氷も着いている。
4月になって霧氷が見れるとは驚いた。2001年12月16日に行った青瀧尾根への赤テープをおっちゃんが見つけた。おっちゃんは、こんなマイナーなルートの事はよく覚えているみたいだ。
ブナ林の下には雪がまだ残っている。登山口から2時間強でやっと樹林帯を越えて堂が森が見えてきた。
保井野からの分岐にも人影はない。青滝山の方に滝雲が流れている。
崩壊している場所のすぐ上にまだ雪が残っている。シュルンドと言うのか、雪の下が融けている所は笹の上を歩かないと危ない。見えてるのになかなか着かない堂ヶ森の頂上・・・のっこしにやっとこさ着く。今日は、愛大小屋を見に行く予定なので頂上は帰りに寄ることにする。
粉雪と言うにはふわふわとたよりないちりのような雪(風情がないけど)が降っていて、二の森方面は見えない。お地蔵さんもまだ埋もれている。気をつけないと時々壺足になる。
のっこしから15分程で愛大小屋に着いた。木の香が漂う素敵な小屋だ。寒いので中で食事をさせて貰った。ふと外を見ると雪がぼたん雪に変わって降りしきっている。
食後のコーヒーも飲んだから45分くらいお邪魔した。戸締りをして、さあ〜下山、堂ヶ森頂上へ登りかえす。頂上からも鞍瀬の頭・二の森方面は霞んだままだ。
記念撮影がすんだら一気に下るのみ! 途中のブナ林の模様(地衣類)が綺麗だ。なまった身体と、足の筋肉・・・、尾根道から堰堤への道に下りる少し前から膝が痛くなった。(*_*; これから、少しづつ体力をアップしないと!
それにしても、こんなメジャーな山、4月の日曜日、登山者に一人もあわないなんて・・・、と思ったまだ春遠い堂ヶ森だった。
13日【皿ヶ嶺(水の元)】
朝早く出掛けたおっちゃんがお昼前に帰ってきたので、ちょこっと春を探しに行くことにした。
水の元にアワコバイモが咲いている筈、と登山道周辺を探す。ツクシでも、ワラビでもそうだが、目が慣れてくるまで全然わからなかったが、一花見つかると次々に見つかった。落ち葉と同じような色なので気がつかないと踏んでしまいそうだ。お腹が空いたので、そうめん流しの所でおにぎりを食べる。その後、上林峠への途中にある自然林へ行ってみる。木々はまだ芽吹いてないが、そろそろの雰囲気だ。
咲いていると言えば、ハシリドコロと、ハルトラノオ、蕾はシロバナノエンレイソウと、ルイヨウボタン(?)葉が出たところだがすでに蕾の粒が見える。ここでも帰り道にアワコバイモを見る事ができた。ここはいつ来ても気持ちのいいところだ。間伐の為に登山道が広い作業道になっていて、結構きつい傾斜に感じた。
14日【源太桜】
明日から、富士フォトサロン大阪で開催される100人展の巡回展に行くので山に行けない。おっちゃんは昼からお出掛けなので、急に思いついて源太桜(エドヒガン桜)を見に行く事にした。
東温市の公式ホームページの観光ナビで、『桜並木で知られる桜三里に残る最も古い桜を「源太桜」と呼んでいます。松山藩士、矢野五郎右衛門源太が藩の囚人を使役し、中山川沿いに桜を植えた際に、苛酷な労役にたえかねた囚人が「桜三里は源太が仕置き、花は咲くとも実はなるな」と怨嗟の声を残したという故事にちなんだものです。樹齢は約300年で、現在は2本の桜が残っているだけです。』と紹介されている。
アクセスは観光ナビを見て土谷集会所に車を停める。私は、桜三里のもっと先に看板があったと思っていたのだが・・・。旧金毘羅街道図(旧桜三里)を見て歩き始める。街道らしく、お地蔵さんがあり奈良の滝坂の道を思い出す。
30分くらいで前方に白いものが見えたので、「あ〜あ、こんな所の崖をセメントで固めている〜」と言うと、おっちゃんが「何言うとん、桜や〜」、よ〜く見るとほんと桜だった。\(◎o◎)/! そして、坂を下りてみると、源太桜が聳えていた。
奥にある桜も大きい! 写真を撮っていると、夫婦らしい二人連れも来て、けっこう遠いですねと話しかけられる。標識の順路通りに帰る事にする。堰き止められてダム湖になっている向こう岸に桜が咲いているのが見える。トンネルを通って桜並木を歩く。
「これって、車の所まで国道を歩くのよねぇ〜」、こともなげにおっちゃんが頷く。これが、恐怖だったのよ〜!! 歩道もない狭い国道のカーブ、大型トラックがばんばん通る。風圧が怖い。土谷集会所に車を停めて源太桜を見に行くのなら、引き返した方がよい。街道歩きも雰囲気が良かったが、桜を見るだけならダムの方に車を停めてピストンする方がよい。
20日【皿ヶ嶺】
予定では渓流釣りの予定だった。ところが昨夜おっちゃんが眠れなかったそうであえなく中止に。おっちゃんは横になったらコロっと眠る(眠ったらいけない時も)たちで、昨夜もたかだか10分くらい寝付けなかっただけで、眠れないと階下へ降りていった。そんなの私はいつもの事なのに・・・。という訳で行く所は、皿ヶ嶺だ。
水の元に車を停める。高知ナンバーの車があるな〜と思っていたら花の撮影にいそしんでいる方が高知のご夫婦だった。花の咲いている場所を教えて貰う。いろんな花の咲きは、アワコバイモがこの間よりも良く目につくようになったくらいで、イチリンソウ、ツクバネソウ、サイゴクサバノオ等もまだ葉だった。
風穴で、なんとかアワコバイモの気にいったのがあって写す事が出来た。ヒマラヤのケシの井戸の中にはまだ雪があった。おいわさんのhpでヤブレガサじゃなくてニシノヤマタイミンガサと言うらしい野草の群生が可愛い。
やっと、春も本番と思っていたら、一昨日の夜から昨日の朝にかけて天気が荒れていたが、なんと4月も後半だというのに霧氷が出来ていたらしい。
森のフラダンサーの周りも、落ちた霧氷の氷で真っ白だ。竜神平に行くのは止める。上林峠への道にはトレースもなくシャリシャリと気持ちが良い。
長い階段を降りて、ベンチで休憩。3月27日に通った時には凍った道だったが、今日は全然楽勝だ。水の元方面へ下りて行くと、誰がつけたか天狗の庭に着く。13日に蕾だった白花のエンレイソウがそろそろ咲いている筈だ。ここはいつ来ても気持ちのいい場所だ。白花のエンレイソウが恥ずかしげにうつむいて咲いていた。
今は、ハシリドコロが全盛だ。いろいろ探せば他にも咲いていたのだろうが、アワコバイモは写せたし、いたずらに踏み荒らしてもと思い下山した。朝は萎んでいた花をおっちゃんが写しに行った。ここの花は登山道に咲いていたりするので踏んでしまうかも・・・、見つけた人は枝で囲ったり、石を手前に置いたりと心遣いをしているみたいだ。
30日【水の元〜風穴】
ひょんな事から奈良の写真クラブの仲間からペンタックスの67判の中古はいらないかと電話があった。私が使っているマミヤ7Uはレンジファインダーなので広角レンズでパンフォーカスに撮る以外はピント合わせが思うように出来ず、同じような写真の羅列になってしまう・・・と悩んでいたので譲って貰う事にした。
TTLが壊れているとの事で、測光が問題なのだが・・・。そのカメラが送られて来たので、試し撮りに行く事になった。35mmのカメラ、フラッシュメーター、マミヤ7Uといろいろ測ってみたものの・・・、そのうち頭の中がパンク寸前、結局マミヤ7Uと同じ露出でシャッターを押したのだが・・・。帰って35mmカメラと露出が合わなかった原因が判明、フイルムのISO感度が問題だった。(*_*; これから何度こんな間違いを犯す事か・・、先が思いやられる。
上林トンネルを越えて直瀬方面に行き試し撮り、面河川のカワツツジのロケハンをして、水の元に戻る。前回から10日後の林床はどうなっているだろう。
水の元では、大勢の人達がバーベキューを楽しんでいた。とりあえず風穴まで下ばかりを見て歩く。エイザンスミレはあちこちに咲いていた。下りてきた2人づれも、カメラを片手に下ばかりを見ている。風穴のトイレまでの途中に延びている道を歩いてみる。森林公園とはこの事かよく整備されていて、東温市方面がよく見える場所に展望所がある。
うろうろしていると、ショウジョウバカマ・きのこ・白花のエンレイソウの群落など、注意して歩けばいろいろ咲いている。♪
今日は松山のヴァンサンカンで開催していた「カラコルムの山々」の撤収に行かないといけないので、皿ヶ嶺に登るのは止めて引き返し、上林トンネルまで道路を歩き、天狗の庭を経由して水の元に戻る事にした。
天狗の庭の白花のエンレイソウも綺麗に咲いている。ミツバツツジは明日には咲くのかと思われるくらい蕾が膨らんでいる。下りて来た男性は「今年は花が遅いですね」、「ミツバツツジがだんだん少なくなってきているのは、手頃な大きさの木は掘って帰る人がいるから」と話された。
森は明るく、芽出しが逆光に映えて綺麗だった。