2004年
           




  11


 7日【金勝アルプス】
 おっちゃんは9月の一の森滞在から帰って風邪を引いてから治ったり、ぶり返したりの繰り返しでなかなか山へ行けなかった。やっと体調も戻ったが、連休は母を徳島の病院に連れて行く用事があった。今週は久しぶりの山なのでリハビリを兼ねて低山の金勝(こんぜ)アルプスを歩く事にした。

登山口 ツリガネニンジン 落ケ滝画像にマウスポインタを置くと説明がでます。
 “関西日帰り山歩きベスト100”は公共交通機関を使ってのコースなので、マイカーで行くwaiwai隊はいつもアクセスに苦労する。今回も登山口に行くまでがああでもない、こうでもない、コンビニがないと大変だった。(山道ではあまり迷わないんだけどね〜)
 上桐生のバス停に着くと丁度着いたバスから6、7人の中高年の登山客が降りて来た。左手の駐車場(500円)に車を停めて8:30に出発。

 買ったばかりのデジカメでおっちゃんがツリガネニンジンを写そうとするが上手くいかないので、私が写したがどうも接写は出来ないみたい。今度はマクロレンズを持って来よう。池の映り込みを写したりしながら45分くらいで“落ケ滝”に着いた。水流が少ないが「絞りは?」「シャッタースピードは?」と悪戦苦闘している。自分で説明書を読んで研究してよね!(前のデジカメの説明書を読んでいるのを見たことないわ)
   茶沸観音
 来た道を戻り、北峰コースに入り落ケ滝の上に出て沢を登るようになる。分岐で“鶏冠山”へは <ほとんど眺望もないので、小休止で十分> とあるのであっさりやめる。快適な尾根道になり風が気持ちいい。10:30に“天狗岩”に着いた。【危険・○月に怪我をした人がいる】とロープがかかっている。やっぱりおっちゃんは登るわな〜。若い男女やご夫婦もやってきた。
 ベンチでおにぎりを食べた後、白石峠に向かう。森林帯から右手に今度は【岩が崩落して危険】とロープがかかっている。本では白石峠になっているが白石峰の標識になっている。ここから主峰の竜王山へ向かう。すぐに茶沸観音があり、湯のみもちゃんと置いてある。

 竜王山頂上 天狗岩・耳岩方面狛坂磨崖仏
 石の階段や木の階段を登り降りして20分弱で竜王山(605m)に着いた。耳岩や天狗岩が見えているらしいが、どれが耳岩やら・・? 天狗岩の頂上にはたくさんの人が見えた。社に手をあわせて白石峠に戻り、狛坂寺跡方面へ下る。石段の降りになり、狛坂磨崖仏が現れる。

 林道の跡 赤い岩 さかさ観音三尊石仏 りんどう
 だんだんと沢を下るようになり、林道狛坂線分岐と出会い広い道となる。橋を渡った所でコーヒータイムとした。古〜い、警笛鳴らせの標識や3トン車以上禁止の標識が立っているが、ほんとうに林道だったの〜?
 ここからは、広い道を歩くようになるが紅葉はまだまだのようだし、あっても葉っぱの先が縮れている。なぜか水が流れている所だけ赤い岩がある。整備された休憩所があるな〜と行ってみると“さかさ観音三尊石仏”だった。山上にあったが、オランダ堰堤を作る時に石を採掘して転げ落ちたとの立て札がある。明治時代に出来たオランダ堰堤とオランダ人の胸像を見て、家族連れや若人のアウトドアライフで賑わうキャンプ場を抜け13:40に駐車場に戻った。

 稜線の風は気持ちよかったが、しばらくぶりの山歩きだし、暑くて・・登りは少ししんどかった。徐々に調子をあげていかないとね〜♪



 14日【武平峠〜クラ谷〜東雨乞岳〜雨乞岳〜杉峠〜コクイ谷経由で上水晶谷〜国見峠〜御在所岳〜表道〜武平峠】



 いつ頃からなのかは記憶にないが、朝起きて一歩目に右足のかかとが痛い。10月17日の峰床山の帰りに朽木のてんくう温泉に入湯後に少しうとうとして起き上がった時も激痛が走った。何か踏んで痛めたのかな〜と思っていたが、先週の金勝アルプスの帰りにも少し違和感があったので症状でネット検索してみると

【足底筋膜炎】
 足の裏のかかと部の痛みが主症状で、歩き始めや走り始め、あるいは起床時の一歩目に強く痛むのが特徴です。初期では歩行や運動を続けることによって症状は軽減します。足の裏のかかと部に圧痛があることから診断は比較的容易です。レントゲンでは踵骨の骨棘(骨のとげ)が認められることもありますが、異常所見を認めないこともあります。

というのを見つけた。あ〜あ、バルトロ氷河で固い靴で歩きすぎたのかな〜 (-_-;)


 今日のルートは
去年6月1日にwaiwai-p隊で辿る筈だったコースで、体調回復のおっちゃんが決めた。私は足の裏(?)が心配だったけど、まあ行けるか〜と思っていた。
武平峠登山口 コクイ谷分岐 七人山を望む
画像にマウスポインタを置くと説明がでます。

 しばらくぶりの鈴鹿なので、「インターはどこで降りるんかな〜」とか言いながら車を走らせ、栗東ICで名神高速を降りて鈴鹿スカイラインのトンネル手前にある空き地に車を停めた。たいていの人は鎌ケ岳に行くが、隣の車の若者グループ(男性3人、女性2人)がwaiwai隊と同じ雨乞岳で @登山口(8:15)で撮影しているうちに先行して行った。
 曇り空で涼しくて快調な出だしだ、若者グループの女性は初心者らしくすぐに追い抜いてしまった。45分で Aコクイ谷分岐に着き休憩タイム。やがて前方に七人山が見え出し、紅葉も奇麗だった。
クラ谷沿いの紅葉 七人山のコル 東雨乞岳直下の笹の間の道
 クラ谷を何度か渡渉して B七人山のコル(10:0)に着いた。去年は笹のトンネルみたいに笹が覆い被さり腰をかがめて歩かないといけなかったV字溝も笹を刈ってくれて歩きやすい。笹が低くなって眺望が開けて来ると C東雨乞岳に躍り出て360度のパノラマが広がった。
 waiwai山行の記録“写真集”のマンネリを打開(^_^;)しようとパノラマにしてみました。
雨乞岳方面雨乞岳

御在所岳〜鎌ケ岳方面

雨乞岳頂上 イワカガミ 杉峠 
 20分程休んで雨乞岳に出発する頃に若者グループ、雨乞岳から男性二人が到着した。10分で D雨乞岳に着いて記念撮影して杉峠に向かう。途中の尾根から東雨乞岳のグループがこちら方面を見ているのが見える。尾根に狂い咲きをした E“イワカガミ”を見つけて撮影していると単独の男性が下りて来た。25分かけて F杉峠までの急坂を足裏を気にしながら下っていると、杉峠で右膝が少し痛んできた・・。

鉱山跡 鹿の痕跡? 鉱山跡の石段大鉢のかけら
 杉峠からすぐは道が崩れているが、涸れ沢に降りて歩けばすぐに登山道に出る。 G鉱山跡だろう石垣や階段が現れて鉢のかけらも落ちている。鹿だろうか木の皮がはがれて引っかき傷があった。12:10に分岐に来たので昼食とした。標識では上水晶谷方面の下に崩れて危険とマジックで書いてあったので地図を出して検討し、コクイ谷出合へ。雨がパラパラしてきたのでカッパを着た。

愛知川源流 コクイ谷出合 地獄谷
 愛知川を渡り、20分で Hコクイ谷出合に着き、15分で I雨乞・根ノ平分岐のある上水晶谷だ。このあたりは渓流も綺麗で気持ちのいい所だった。谷を渡った所で休んでいると国見峠の方から男女2人が来た。
 足はだんだん痛くなって来たが仕方がない。予定していた J地獄谷分岐に来たが、おっちゃんも疲れてきたみたいで、国見峠経由に変更した。
上水晶谷(国見峠近く) 国見峠 表道でのへっぴり腰の私
 登りは何の事はなく大丈夫。35分で K国見峠直下に来てコーヒータイムとした。そして15:10に9合目に着いてロープウェイの観光客で賑わうコンクリートの道に出た途端の・・・あいたたた・・ (>_<) (-_-;)
 私だけロープウェイで・・と脳裏をかすめたが、やっぱり完走したいし〜。 地図では武平峠に表道の途中から下りれるようになっているとおっちゃんが言うものだから、観光客やコンクリートの道を避けて表道を下りていると、武平峠への分岐にロープが張ってあり通行禁止!
 それでも岩場の下りは大丈夫、ザレ場が恐怖でしたわ〜。鈴鹿スカイラインで待っているからと言ったものの、16:15に着いたらこんな所で待つのはイヤになって、少し休んでからスカイラインを歩いてみると登りは平気なのよね〜これが・・。下の登山道にガードレールを跨いで案外簡単に16:40に駐車場に戻る事が出来た。

 山登りを始めた頃の痛みの再来に、ちょっとした故障でもこんな事になるのかと、これからが心配・・。【足底部の硬い靴が症状の原因となっている可能性は十分あると思われます。 この場合、一度整形外科を受診することをお勧めします。】とあったので、近々義母が膝の手術をするので、その時に私も見て貰おう。




 21日【東温アルプス】
 連休なので愛媛に帰った。20日、台風で倒れ掛かったアンテナの修理の件を、昼には家に着くからと言う事で電器店に頼んでいた。団地の角を曲がって家を見ると屋根の上にすでに二人上がっている。月に一度くらいしか帰らないし・・、撤去してもらってBSアンテナだけにしようかと思っていたのに、既にアンテナが立っていて・・、4万円だった。ボイラーをつけるとランプが点滅してしまって全然沸いていない・・、お風呂は温泉に行けばいいか〜。ウォシュレットもダメだ・・、なんて事なの〜! 使わなかったらみんなダメになるのね! ねずみの糞も見つけたし・・。(ゴキブリホイホイのようなネズミ捕りを仕掛けて帰りました)・・この仕掛けでは、ゴキブリ亭主は捕まりません。

 気を取り直して、おっちゃんが計画(?)している石墨神社から石墨山へ行く予定で用意をして、持って来た1:25000の地図を見たおっちゃんが「あれ〜」と言うので見ると、その地図はなんと先週の雨乞岳・御在所岳の地図だった。いかにもおっちゃんらしい(~_~)
直瀬の農村風景 林道の分岐 林道終点より稜線への木の階段画像にマウスポインタを置くと説明がでます。
 8月15日に皿ケ嶺に行った帰りに直瀬の“ふもと友愛館”で入湯した帰りにU氏が車で少し走ってくれた林道から川内さくら山行会が整備してくれた“東温アルプス”を歩く事に決めた。

 軒下にスズメバチの巣がぶら下がっていて、蔦の紅葉、干したダイコンがいい感じの民家を写す。途中で軽トラのおじさんに道を尋ねて林道に入るとありがたい事に分岐で<東温アルプス・白猪峠へ>と標識があり、要所にも立て札があったりして迷わず林道終点に着いた。
 準備をしていると大勢の声が聞こえてきた。結構長い間聞こえたので「又、整備してくれてる人達かな〜」と言いながら9:15に出発。丁度真上に5、6人の登山者が尾根を歩いているのが見え、急な階段状の道を登ると縦走路に出た。
根無山(1241m) 前を行くなべちゃんご一行様 樽谷山(1255m) なべちゃんと
 9:35に根無山(1241m)に着くと先程の登山者がちょうど出発するところで、後の方達にあいさつをした。おっちゃんが「先頭の人、なべちゃんに似とる」と言うので見るとバンダナをしていてほんとよく似ている。「ほんまやな〜、メガネかけとった〜?」「うん」と言いながら後を登った。
 9:55に樽谷山(1255m)に着く。やっぱり、なべちゃんだった。「白猪峠の所から下に車があったんで気にはしとった」「こんな所で会えるとは♪」と握手をして記念撮影。遠近法は成功してますわねぇ。 (^_-)-☆

風はきつく、ガスの縦走路 梅ケ谷山(1315m) 反射板 井内峠(1088m)
 ここで休憩するとの事で、先行した。10:15に強い風を避けて休憩していると今度はなべちゃんご一行様が先行。ますますガスが濃くなってきた。アップダウンを繰り返し梅ケ谷山(1315m)の手前に“直瀬”への標識があったので写したりして10:45に反射板のある頂上に着いた。
 なべちゃんご一行様はここで白猪峠へ引き返して、法師山〜石墨分れ〜割石峠〜唐岬の滝駐車場と帰るそうでロングコースだ。waiwai隊は井内峠(1088m)までのピストンなので、ここでお別れだ。なべちゃんが地図のコピーが一枚余っているからと、地図をくれたのでうれしかった。その地図には、こまごまと下見のコースタイムや尾根道の様子等のメモが書いてあり、几帳面な性格が垣間見える。
「誰やらとは、えらい違いやな〜」と話ながら峠までの高度差227mを下る。エントツ山さんは、唐岬の滝から石墨山まで登って引き返し、この井内峠(中間点)を越して陣ケ森まで行って引き返したそうで、尋常ではない(笑)。

松山方面 

 11:20に井内峠に着き昼食を食べて、11:50に出発。だんだん晴れて来て松山平野もよく見えて来た。下りはいいけど、上りははきつい〜!!
 12:30に梅ケ谷山に戻り、なべちゃんが昼食を予定していた展望のいい所でゆっくり休んだ。パノラマにしたので見てね。

縦走路の大木 林道終点より石墨山方面 咲き残っているカワラナデシコ 
 展望所から35分で樽谷山につきコーヒータイム。途中の大木等を撮りながら30分で林道終点に戻った。林道への階段の所で法師山の方から声が聞こえた。「なべちゃんご一行様かな〜」と言うと「さ〜?」といつもの返事。後日、なべちゃんがメールで送ってくれた山行記録を見ると、waiwai隊が白猪峠手前に着いたのが14:10分前後、なべちゃんご一行様が法師山を出発したのが14:10なので多分なべちゃん達の声だったのだろう。
 大阪から久しぶりに帰って、こんな所で偶然会えるなんて・・・それも、少しでもwaiwai隊が先行していたら・・引き返し地点がなべちゃんご一行様が手前なので会えなかったのよねぇ〜 不思議だわ〜。ヽ(^。^)ノ

重信川の夕焼け
 下山後は“ふもと友愛館”で入湯して、石墨神社への林道の探索をして帰った。心配していた膝も、愛媛に置いてある<LOWA>の靴だと柔らかくてかかとも気にならず全然痛くならなかった。
重信川の橋を渡る頃、夕焼けが川に映って綺麗だったので橋の上から撮影した。


 故郷の山は、やっぱりいいわ〜 整備してくれた“さくら山行会の皆さん”ありがとう。<(_ _)>
【東温アルプス】いい名前です、waiwai隊が留守の間にいつの間にか合併して東温市になっていたけど・・、この尾根道を先に整備して標識つけた方の特典よね!