2008年「waiwai隊」 秋の山歩きの記録(撮影山行)   
   2008年10月2日(木)〜10月5日(日)   
   ・10月3日(金)〜4日(土) 【横尾〜涸沢】  (涸沢山荘滞在で撮影)     
    今日は涸沢まで行程なので、余裕しゃくしゃく・・。外が明るくなる前に『朝陽が撮れるゾ』っと、皆がそれぞれにスタンバイしている。山荘の窓から狙えるのだ。自分たちの部屋だけじゃなく、隣の空き室へも三脚が立っている。
 やがて、朝陽が射して来た。それぞれのカメラのシャッター音が飛び交う。さて、仕上がりはどうなることか?乞う御期待・・。 
 
     
  明神岳の朝焼け 5:54 横尾橋 7:0  
       
    朝食を済ませば出発である。Aさんのカメラザックは“30`ぐらいある”そうで、片手で持ち上げるのは困難だ。小屋前の吊り橋を渡り、秋晴れの朝の陽が差し込まない時間の道は、清清しさを感じる。山に登っている感覚を感じない・・散歩をしているような気分である。横尾谷を左手に見ながらの道は以前、経験済みである。岩小屋跡の標識を右手に見て、しばらくで屏風岩が見える場所で三脚を降ろす。しばらくの撮影タイムである。  
     
   岩小屋 7:30 屏風の頭 8:0〜  
     
    今回、ご一緒の“Iさん”もAさん同様“若い頃は岩登りに熱中していた”そうで、涸沢を拠点にして穂高の岩場を楽しんでいたそうだ。今、撮影している屏風岩も当然アタックしたそうである。“そういえば、私の職場の先輩も60歳を目前にして若いパートナーと登ったそうです”など、雑談を交わす。暫らくの撮影タイムで再出発だが、直ぐ先の本谷橋までの間にも三脚を降ろす。それぞれが思い思いに撮影タイムなのである。  
     
   北穂高岳が見える 8:45 本谷橋 9:10  
     
    本谷橋は、登山者や下山者で賑わっていた。吊り橋の上流には、もう一つ小さな橋が架かっていた。休憩中の人たちをわき目に、我々は先を目指す。5月のG・Wの時期には、雪渓の詰まった沢を詰めるそうだ。私も一度はその時期に訪れてみたいものだ。やがて、涸沢と横尾本谷の別れあたりを見下ろすあたりで『昔、ウェストンが槍が岳を目指したルートを辿る・・という記事を雑誌で読んだ』という私の言葉に『あぁ〜、天狗原に突き上げるルート(横尾右又)は良いですよ』との事だった。私の友人が辿ってみたいというルートでもある。  
     
   横尾本谷 エスガレ から撮影 11:7  
     
    Aさんが『ここら辺りは、ソーダラップという名前がある』と、その由来を教えてくれる。今はヘリコプターで機材や食料を上げているので必要が無くなったが、昔はポッカでしか荷物を上げられなかった頃の話は興味深々である。  
     
   涸沢岳をバックに 奥穂高をバックに  
     
    高度を増すごとに辺りの山々は、その容貌を変えて行く。下山者は、口々に『涸沢の紅葉は見頃ですよ』と、声を掛けて降りて行く。穂高へは、もう40年通っているAさんは『あとどのくらいでしょうか?』と、初めて涸沢へ登る人のように下山者に声をかけている。聞いている私達は内心“上手やなぁ〜”と歓心しているのだ。涸沢ヒュッテの“吹流し”が見えるようになる場所で、三脚を降ろす。しばしの撮影タイムと、中食である。  
     
   去年歩いた常念岳〜蝶ガ岳方面 涸沢小屋到着 14:5 チシマキキョウ  
     
    コーヒを入れ、少々の中食で小屋を目指す。私達は、直接、涸沢小屋への道を辿ったのだが、涸沢ヒュッテの手前にも“撮影ポイントがある”そうで、そちらは下山時のお楽しみとする。
 小屋では、Aさんが受付を済ませて荷物を部屋へと上げ、ロケハンに出掛ける。
 
     
   北穂をバックに チングルマ  
     
    Aさんの案内で、ザイデングラードへの道を上がりながら“ここらが・・”と次々とポイントを教えてくれる。登山道での撮影は登山者が行き交う時間では難しい。また、朝の時間と午後の時間では、撮影対象も変わってくる。毎年毎年、季節ごとの対象を求め40年通っている“師匠”のアドバイスを聞きながらのロケハンである。

 以下、しばらく拙作(waiwai撮)を御覧頂いて、拙文は無し・・ヽ(^。^)ノ。
 
     
   ガスが湧いてきて ロケハンの終わり  
     
    翌、4日の朝。  
   朝焼け 5:48  
   北穂 カメラマン 映りこむ北穂  
   NHKが撮影中 田部井淳子さん  
     
   朝早くからの撮影なのだが、今日はまだカメラマンは少ないみたいだ。今日からの入山者が多いようで、明日は沢山のカメラマンで賑わうみたいだ。小さな池で写りこみを写していると、TVのクルーがやってきた。NHKのカメラの一行だった。その中にピンクのウエアーの女性にマイクを向けながらの取材だった。その女性は“田部井淳子さん”だった。初めて見る景色のように感激の声で『大阪から来た』という女性と会話していたのだ。田部井さんの『見たこと無い。初めて!』という声に“何十年も通っているのに〜そんなこと無いじゃろ〜”と、“師匠”が囁いていた。   
       
     
   
     
     
   
     
   
     
    朝の撮影が終れば、小屋へ戻って朝食である。今日一日は、昨日のロケハンの場所へと、それぞれに撮影に出掛けた。  
     
  撮影中の千代 モデル代 高いよの巻  
     
    心なし、昨日より紅葉が進んでいるようだ。昨日の午後の陽射しと違って、今は朝の陽射しなので、光線の具合が違っているか?
 兎に角、相棒の嬉々とした表情が良い。中食も忘れる位、時間の経つのも忘れて没頭している。一日の撮影の時間が経つのは早い。
 
     
     
     
     相棒がカメラのレンズ交換をしようと悪戦苦闘している。どうも“にっちもさっちも、いかん”という。フィルムも取り出せないようだ。Aさんが、昨日からの同室のカメラマンに頼んでみようか?という事で、相棒はカメラを持って部屋へと向かった。暫らくすると『どうにか治った』と、安心顔で戻ってきたのだ。原因は、フィルムを巻き取る箇所にフィルムを留めるテープが絡まって、フイルムが巻けない状態になっていたそうだ。

 結局、この状態で撮った写真は“ボツ”となってしまったが、以降の撮影には支障がなかった。
 
     
   
   
    朝、撮影してレンズ交換して、また同じレンズに交換した時に、絞り値が開放に近くなっていたので、絞りを絞って取り直そうとフイルムを交換した時に、慌てたのねぇ〜、留めるテープが絡まってレンズ交換が出来なくなったんじょ。(ーー;) 2台持っとったんで、なんとかなったんやけど・・・。やっぱり、ベテランのカメラマンがいるっていいわ〜、ちゃんとこんな時の為の黒い袋を持っていて、中でフイルムを巻き取ってくれたんじょ。故障でなくてよかったわ〜、帰って現像したら、テープが写ってました。慌てた原因の写真はちゃんと写っていたのでよかった。レンズ交換の時に絞りの所を回してたんだわ〜。(^^ゞ