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CD Release

第325回 my precious

はじめに

 今年も正月にまーちゃんのライブがありました。その後、2、3月、5、6月にファンクラブイベントがあり、7月には岸野組さんでの舞台がありますが、ライブということになるとまだ発表がないという状態ですね。それと同時に、新曲への動きもまだちょっとこっちには見えてないな…というところでもありますし。
 その間は、年明けの事やそれ以前のことを時に思い出しながら、次の機会を待っていくということになるわけですね。そんな気持ちも支えながら進んでいく「my precious」から何かしら書いてみようか、と思っています。

秋の斜陽の先に

 この曲が最初に発表されたのは2016年の年明け、「Strawberry Start 2016」でした。その時、冒頭のフレーズではっとした記憶があります。アーティストとしてのまーちゃんのイメージは、暖かい、あるいは暑い時期の明るい野外というところがあるので、斜陽を感じさせる静かな入り方というのはあまりなかったんじゃないか、と思います。
 2009年に「君へ。。。 with MAYU★冬SELECTION」をリリースして以降、発表ペースはそれまでに比べてゆっくりしたものになっている中で、次のことを楽しみにして進みつつも、それまでのことを思い返しながらという時間も長くなっているので、そうした状況と冒頭の印象が重なって、強い印象を残したんじゃないでしょうか。
 そうした状況の中で、ゆっくりだったりあるいは先が見えなくなるような場面もお互いにあったんだとは思いますが、それでもその先に少しでも見えている何かに向かって歩いていく、という意思と希望を確かに持って歩いていく、というのは、結局のところいつものまーちゃんに戻ってきているわけですね。だから、意外な始まりから見えるいつものまーちゃんの気持ち、というのがトータルの印象になるのかな、と思います。

箱を閉じるときは

 記憶の箱をそっと開けて、いろんなことを優しい表情で思い返していると、うまくいったこともありますし、苦いこともあるんだとは思います。すべてのことがうまくいくわけではもちろんないでしょうから、そうしたことはごく普通にあると思いますが。それでも、そうしたことをひとつひとつしっかり受け止めて先へ進む力にしているから、最終的にはすべてを優しい気持ちで大事に思えるようになっているんでしょうね。
 岡崎律子さんが「いつでも微笑みを」の中で記憶の箱を開けたら、最後は笑って閉じてね、と言っています。きっと、まーちゃんはそうすることができているんだろうな…という気がしています。だから、曲を聴いた後にまーちゃんの表情を想像すると、優しい微笑みになってるんですね。
 そういうことができるのがどこかで分かってるから、先にある悲しいことや切ないことを恐れないで進んでいこう、と思えるんでしょうし、今を大切にしていこう、という気持ちも持てるんでしょう。そして、そうして歩いて行った先に確かな光があるんだと思います。

最後に

 「my precious」から2点、書いてみました。最初に聴いた時、もちろんこの曲のことはまるっきり知らなかったわけですけど、それでも自然と今までのことをそっと思い返すような方向に気持ちが動いていたのを覚えています。そして、その時に温かい気持ちでいたことも、ですね。
 そういうものを作れたのは、きっと最初のころからまーちゃんを知っている大津美紀さんと一緒に作ったからなんだろうな、と思います。最近はこの組み合わせも少ないですけど、折に触れて2人で作っていってほしいな、という気持ちはありますね。


 次は「ラミドゥベイベ」から書いてみようと思います。「恋の色」から15年、今なりのストレートさがどう見えるのかな、という感じでしょうか。

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