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CD Release

第324回 ファンファーレ!

はじめに

 世間一般的には、新年度が始まって1ヶ月ですね(私のところは12月始まりなので…)。いろんなことが始まって、そろそろ疲れが出てくる頃なのかもしれません。だから、「五月病」なんて言葉もあるんでしょうし。とは言え、連休中ならともかく、普段の日にはそうも言ってられないのも事実ですね。
 なので今回は、そんな気分を晴らしてくれそうな「ファンファーレ!」から何かしら書いてみたいな、と思っています。

それだけじゃいられない

 いろんなことに慣れてくる頃でもそうでしょうし、逆に慣れていることでも辛い時というのはあるものだと思います。それが精神的なものか肉体的なものか、は置いておきますが(笑)。それが疲れからくるものでも、障害物からくるものでも、日常を生きていく上では越えていかないといけないわけですね。まぁ、中には躱していくという人もいるかもしれませんが。
 そんな時に、いつもいつもチャレンジばっかりじゃいられないってことを、まーちゃんもソラさんも解ってるんでしょうね。ためらうときだってあるし、ちょっと立ち止まる時もあることが、ちゃんと詞に乗っています。それでも先へ進む意思があればいいっていうのが、この曲のテーマということになりますか。その辺りは、「君は君のままで」なんかでもそうですね。
 それに、その進み方が、大きなものじゃなくていいっていうのも、ある種の力をくれます。遠くを見ると進めなくなるから、ほんの少しだけでいいんだよってことですね。そして、その意思があればどこかで同じファンファーレを聴いた人たちと集える時が来る、という事でしょう。そのつながりを信じて進んでいければいいんだっていうことを、詞の方では染み込ませてくれます。

元気に高らかに

 詞の方は浸透力が目立つものですけど、一方でサウンドの方はブラスロック的なもので、タイトルにふさわしいものになっているという印象ですね。普通、「ファンファーレ」と言ったら金管楽器の華やかなサウンドで、何かのスタートを高らかに告げるというものでしょうから(ちなみに…経験から言うと、そういう場面でファンファーレを吹くのは結構充実する気分になれるものでしたけどね)。
 そうした「始まりの場面」でのファンファーレと言ったら、茅原実里さんの「FLAGSHIP FANFARE」がけっこうイメージ通りなのかな、と思います。サウンドは行進曲調ですけど、実際に、2016年の「Summer Dream 4」ではこの曲でライブをスタートさせてますしね。
 まぁ、この曲では純筋なスタートではないにせよ、「再始動」ということで言えば、それもまたスタートなんでしょうから。そういう場面に聴こえてくるのにはちょうどいいんだと思います。その辺、「Dear」にも通じるところはあるんじゃないか、と思います。何かを始めるのにはやっぱり元気のいいサウンドの方がふさわしい、という事でしょうね。

最後に

 そんなふうに、「ファンファーレ!」について見てみました。元気のいい、叩き込むようなサウンドとちゃんと読むと浸透力に溢れた詞という、ある意味では対極のものが並列的に扱われていて、それぞれが打ち消し合わないでしっかりと効果を発揮しているんじゃないか、というのが改めて聴いてみての印象です。だから、興味深く聴けるものに仕上がっているのではないでしょうか。


 次回は、「my precious」を見てみたいと思っています。いくら大切だと言っても、「指輪物語」のゴクリのようにはならないと思いますけどね(笑。分からない人は、原書を読むか映画を見てください)。

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