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CD Release

第317回 DESTINY

はじめに

 先日、まーちゃんのファンクラブイベント、「会報100号記念撮影会」が行われました。まーちゃんのファンクラブが発足してから16年、本当に長い時間が経ったと実感できるイベントでした。そして、それはまた歌い手としてのまーちゃんにも言えることなんでしょう。アルバム「かたおもい」や「ミントと口笛」の曲は、それこそその時間をずっと一緒に過ごしてきたわけですしね。最近だと、ライブで聴く方も歌う方も、感慨深いものになっているんじゃないか、と思います。
 今回は、その中でも一番の感慨を呼び起こすんじゃないかという曲、「DESTINY」から何か書いてみようと思っています。

まーちゃんの原点として

 この曲は、2枚目のアルバム「ミントと口笛」に収録されています。まず色々な方向性を探ってみた1枚目の「かたおもい」から、より自分の歌いたいものへとシフトしてきた時に、この曲が生まれているわけですね。だからかどうか、まーちゃんがずっと思っている「出会いの大切さ」が思いっきり前面に現れたものになっているように感じます。だから、この後、色々な曲を歌っていくわけですけど、やはりここに帰結するものが多いと感じられるんでしょう。
 もちろん、歌い手として年数を重ねていく中で、他にも大切な曲、例えば「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」や「君といたmemory」といったところが生まれてきて、ライブで歌う頻度自体は若干減ってきます。あるいは、おそらくこの曲の気持ちに歳を重ねて感じたものを重ねて「I.Chi.Go」が生まれてもいるように、全てがこの曲を作った当時のままというわけでは無論ないんでしょうけどね。
 それでも、今もなお「キミとヒカリ」や「SENTIMELODY」など、根底の部分でこの曲を作った頃の気持ちと変わらないものを送り出しているのを見ると、やはりこの曲は歌い手としてのまーちゃんの原点にしっかりとある曲なんだと思います。だからこそ、今ではライブで歌うとこちらにも特別な感慨があるんでしょうし、それはまーちゃん自身においてもそうなんじゃないだろうか、と思います。

時間と経験と想いを重ねて

 とは言うものの、いつまでもこの曲がまーちゃんの心情の代名詞、というわけにもいかないんだろうなというところもあるわけですね。まーちゃん自身、それが分かっているから、以前にどこかで「2枚目でこの曲を作れたことが嬉しい悩み」というようなことも言っているわけですし。
 ただ、それがまーちゃんの根底に深く根ざしているところだけあって、それを越えたと思えるようなものができるのには時間がかかったんじゃないか、というのは感想としてあります。「DESTINY」の時は、出会いがもたらす希望をひたすら見ている感じですけど、もちろん、出会いの先には別れやほかの悲しいこともあるわけで、そうしたことを経験した上で、さらに歌の上でしっかり目を向けられるようになるまでに、10数年かかったんじゃないか、というようにも思うんですね。
 そして、その結果生まれたのが、先にもチラッと書きましたけど「I.Chi.Go.」なんだろうな、というように思っています。だから、「I.Chi.Go.」は「DESTINY」の発展系として、更なる芯の強さや確かな意思をもしっかりと感じさせるものになり、12年における、そしてその先でのまーちゃんの思いを端的に言い表したものになるんだろうな、と思います。とは言え、「DESTINY」は根本としてずっとあり続けるんでしょうけどね。

偶然じゃない出会い

 アーティストブック[soave]でまーちゃんは間奏後のフレーズを「筆頭に聴いてもらえれば」と言っています。そうすれば、まーちゃんがこの曲に込めた想いが分かるんじゃないか、ということですね。まーちゃんがそのフレーズをどういう意味を込めて書いたのか、あるいは歌ってきたのかは、本当に正確なところはまーちゃんにしか分からないでしょうけど、私個人の感覚と重ね合わせると、こんな感じかな、と。
 サイトを立ち上げたばかりの頃に少しだけ書いたことがあるんですが、結局のところ、人が関わる行動の場合、偶然に見えても選択の集積体っていうところはあると思うんですね。この曲の詞と、まーちゃんのことを今でも見ている行動を重ねてみると、まーちゃんが歌うことを選んだ、こっちが聴くことを選んだ、その選択が重なり合って、まーちゃんとの出会いがあったわけで、そうなるとそれは決して偶然なんかじゃないんじゃないか、そんなふうに思えるんですね。
 そんなふうに自分たちが選んだことで、ずっと気持ちに残り続けている何かを得ることができる、あるいは素敵な時間を何度も重ねていくことができる、そんな魅力的なことをずっと続けていられるのは、実はすごく素晴らしいことなんじゃないかと思います。それこそ、「DESTINY」という言葉に結び付けたくなるほどに、でしょうか。

最後に

 というわけで、ひとまずの最後に「DESTINY」から思ったことを書いてみました。ここに辿り着くまで13年強、色々なことがありながらも、まーちゃんもこちらもやってくることができています。それは、まーちゃんが歌に託した気持ちがこちらのほうにしっかり届いていたから、というところはあるでしょう。それもまた、選び選んできた「DESTINY」と言っていいのかもしれないですね。


 とりあえず、このコーナーの定期的な更新は今回が最後、ということになりました。読んで下さった方がどれだけいたかは分かりませんが、ありがとうございます。今後は、書く場所を変えて、新しい曲が発表された時にやっていこうと思っています。その時にも、目にとまりましたらちょっと見ていただければ幸いです。それでは、その時まで元気でやっていって下さい。こちらは、サイトの更新自体は今までどおりにやっていきますので、そちらの方もたまにはよろしくお願いします。

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