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CD Release

第316回 虹の咲く場所 music clips

はじめに

 冬もどうやら終わりまして、暖かい時期から夏に向かって季節が進んでいこうかという頃になってきました。そういう時期なので、もしかしたらこれから通り雨などあれば、虹が見られるのかもしれないですね。もちろん、まーちゃんがここで使っている虹というのは、比喩的な表現なので、そのものではないんですが。でも、触れた時に気持ちをすっとさせてくれるというのは、どちらにせよあるのかもしれないですね。
 今回は、2002年の夏のまーちゃんの活動をミュージックビデオとともに追った「虹の咲く場所 music clips」を見て、何か書いてみようと思っています。

並べ方の妙

 こういうミュージックビデオ集を作る場合、メイキングも入ってくることが今は多いんでしょうけど、その時にどう並べてくるかっていうのもひとつ作り方の論点としてはあるんでしょうね。私が持っている水樹奈々さんや堀江由衣さんのクリップ集だと、クリップはクリップでまとめて、メイキングはメイキングでまとめているのがほとんどなので、このDVDのように1曲ずつメイキングの後にクリップというのは新鮮に感じます。
 このDVDにおいて、そうしている理由は通して見た時にちゃんと時系列で並んでいるようにするというのが大きなところでしょうけど、それとはまた違った効果もひとつ生まれてきていて、そこがこのDVDの魅力のひとつにもなるんじゃないか、というようにも思います。
 つまり、撮影の様子をあらかじめ見ておくことで、その映像にどんな処理がさらに加えられてミュージッククリップになっていくかという、その過程をより実感できるんじゃないでしょうか。撮影過程の印象が消えないうちに本編を見ることができるので、そこで見られる不思議映像の効果がより高くなるように感じます。それが、こうした並びにしていることの大きな効果であり、魅力なんでしょうね。

1ツアーを通して見えてくるもの

 さて、ある一定期間のまーちゃんの活動を追いかけたDVDということでは、後に「B.B.B.」も発表されるわけですが、そちらがどちらかと言えばアルバム「10 LOVE」の作成過程に重点をおいているのに対して、こちらは「Strawberry Rainbow Tour 2002」のツアーを通じて虹が共有されていく過程に重心があるように感じます。もちろん、どちらのDVDでもアルバムの制作からライブ、イベントまで色々なことをカバーしているわけですけどね。
 そして、「虹の咲く場所 music clips」で扱われているライブは「Strawberry Rainbo Tour 2002」のみなので、その最初の公演になる渋谷野外音楽堂から最終のSHIBUYA-AXに至るまでの間、それぞれの会場でどんなことがあり、それが最後のAXにおける大きなパワーにつながっていったのかが見えるように思います。
 それはつまるところ、「やさしい右手」のシングルから始まったこの年のまーちゃんの「虹を描く」という目的がいろんな人に共有され、ひとつの到達点に辿り着く、その過程ということになるでしょうか。それを見ていて感じられるから、最後の方の「いろんな色を、いろんな気持ちを」というまーちゃんの言葉が、こちらにも実感としてしっかり伝わってくるんでしょうね。本当に、今でもその家庭に触れることで気持ちを新たにできる、そんな映像なのかもしれないですね。

最後に

 と、「虹の咲く場所 music clips」を見て思ったことを書いてみました。もう12年前のことなので、映像に出ている人たちの年齢などで今とは当然差異があって、寂しさを覚えるところもないわけじゃないですけどね。その一方で、見直してみることでこの時の魅力も今の魅力も感じることができるのかもしれません。それが、今こうして振り返ることでの価値なんじゃないでしょうか。


 さて、DVDシリーズも一通り段落がつきまして、次は「DESTINY」ですね。まーちゃんのことも、自分のことも振り返りつつ書いていけたらな、と思っています。

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