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第313回 Strawberry Smile 1999 & video CLIPS
はじめに
まーちゃんの今年の年明けライブが終了してから1ヶ月弱が経過しています。今回のライブ、まーちゃんにとっても見る側にとっても、まーちゃんの来た道を振り返ることができるような、そんな構成だったように思います。そして、そうして得た気持ちをもって、これからの色々なことの準備を進めていくんでしょうね。
そうしたライブが終わった頃でもありますし、今回は久しぶりに「Strawberry Smile 1999 & video CLIPS」を見て、思ったことを書いてみようというところです。
ライブパートにて
ここに収録されている99年夏の赤坂BLITZでのライブは、まーちゃんのライブとしては通算3公演目ですね。今や、思い出して公演数を数えようとしても結構な時間がかかりそうなまーちゃんですが、この時はまだまだ本当に始めたばかりという時期です。だからこそ、この映像を今見ていると、いろんなことに気がつくこともできたりするんですけどね。
そんな中で一番大きいのは、まーちゃんはライブをやることで達成したいことっていうのは、この頃からずっと変わってないんだろうな、ということでしょうか。「みんなを笑顔にしたい」、「みんなと素敵な時間を共有したい」という願いが、この頃から顕著に現れているように思えます。MCを聴いていてもそうですし、「ストロベリーキャンドル」や「一緒に歌おうよ」といったあたりで、客席を明るくしているのもそうでしょう。MCで「素敵な時間にしたいと思います」というようなことはいつも言いますし、この間のライブでも「キミとヒカリ」あたりでは客席が明るかったですしね。本当に、そうしたことは変わってないんだな、と思います。
一方、もちろん変わってきていることもあって、今のまーちゃんはどこかにより冷静な部分を持ちつつ歌っているんじゃないか、という気はするんですね。この映像の「love letter」や「風のKiss」あたりを見ると、相当入り込んでいるように見えますから。3日の時には「love letter」もありましたけど、印象としては自分の歌っていることをちゃんと把握してやっているように見えてますしね。そのあたりは、色々な経験によって変わってきたことなんでしょう。
その他、変わったり変わらなかったりということは色々あって、変わらないほうで言えばまーちゃんはやっぱり役者なんだろうな、という表情でしょうし、変わった方では衣装の雰囲気がこの頃はだいぶカジュアルに寄ってたのかな、という点や客席にサイリウムが結構多かったり、というところですか。
客席っていうことで言うと、「かたおもい」で手拍子が入っていたのに驚いてました。今、ライブで歌ったらまず入らないで、みんなじっくり聴くんだろうなという想像はできるんですけどね。そのあたり、見る人の方も回数を重ねてより曲に合わせて楽しむことができるようになってきたって言うことなのかな、と思いました。
ミュージックビデオにて
ま、この頃はタイトルにもあるようにビデオクリップと言っていますが。今の言い方で(笑)。
それはともかく、何度か書いていることですが、歌い手としてのまーちゃんに対する私の初期イメージは「緑の風が吹きぬける光溢れる草原の中で」というような感じでした。もちろん、そのイメージを作るのには例えば「SALAD DAYS」や「ミントと口笛」、「Babyblue」といった曲から受けた印象も寄与していますが、それと同時にここに収録された「ロマンチックだね」と「ミントと口笛」のミュージックビデオの影響も大きいんだろうな、と思います。それを考えると、やっぱり歌い手のイメージにとって、ミュージックビデオの影響は無視できないんでしょうね。
その後、先日の「キミとヒカリ」まで、大体15本程度のミュージックビデオを作っています。その中には例えばここに収録されいている「星空にお祈り」、あるいは「虹の咲く場所 music clips」に入っている「やさしい右手」などのように室内で撮影されているものももちろんあります。そうしたものでもどこかに光を感じるわけですから、トータルで見た場合、ミュージックビデオから受ける歌い手としてのまーちゃんの印象は、「光を受けて、そちらに向けて歌っている」というようなものじゃないか、と思います。
「鷲崎健の超ラジ!」にまーちゃんがゲスト出演した際に、鷲崎健さんが「太陽を感じる」とか「太陽の方を向いて作っている」というようなことを言ってますが、そうした姿勢は最初の頃のこうしたところから現れていて、今の今までずっと変わらずに持ち続けていることなんでしょうね。久しぶりに見て、そこのところを感慨深く感じました。
最後に
「Strawberry Smile 1999 & video CLIPS」を見直してみて、そうしたことを感じていました。最初にも書きましたが、本当に最初の頃の作品なので、今見ると色々なところに感慨を覚えます。そして、おぼろげながらも「次にこの曲があったらこうしよう」みたいなことも感じたりしましたので、もしまーちゃんが見たらなおさらそういうことを思うんでしょうね。そういうことができるのが、映像作品として残る意味なのかな、と思います。
というわけで、映像作品がしばらく続きます。今度は「B.B.B.」を見てみようとしています。
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