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CD Release

第307回 Milky Way

はじめに

 次の週末から、1年の締めくくりの12月に入ります。それでも、今はまだ秋が終わり始めたというくらいで、冬が来たとはちょっと言いにくいような気がします。それでも、夜の空を見上げると冬の星座で、季節が巡っていることを感じさせます。そして、冬の空は1年の中でも星が華やかに見せて、天の川も見えやすい時期でしょう。
 と言うことで、今回は「Milky Way」から何かしら書いてみようと思っています。

その道が

 そうは言うものの、この曲で言う「Milky Way」は天の川そのものじゃないんですけどね。要は、自分たちが歩いていく、希望の光が射している道ということですね。その道は、最初は「ミルフィーユ」で描かれているように、ある意味普通に二人で歩いてきたものかも知れないですが、その時間や思いが重なって、大切なものになっていくにつれて、そこに光が溢れるようになってきたということでしょう。
 その結果、ただの道が光輝く道になったことで、例え周りが闇の中だったとしてもその道を見失うことはないんでしょうし、それがやがて陽のあたる場所につながっていくと信じることができるんだと思います。だから、改めて決意としてまっすぐにこの道を歩いていこうということを思えるんでしょう。
 そうして二人で歩いていくことで、その道がほっとできる場所になると同時に、果てしなく広がる未来へ続くと感じられるようになるんじゃないでしょうか。その気持の昇華の過程が、曲に出てくるところの「上昇気流」であり、その結果として、歩いている道に感じている光と夜空に輝いている天の川の光が同一のものとして受け止められるようになるということですね。

空の全てに

 さて、この曲のタイトルは「Milky Way」ですが、前述した通りに天の川は象徴的な存在として扱われている一方、虹や風、あるいは空そのものといった、外に出て目や肌で感じるものにも触れています。それがこの曲を聴いたときに感じるスケールの大きさの一因になっているのと同時に、夜の輝きだけではなくどこか包み込むような温かさを感じる要因でもあるんでしょう。
 今回のアルバム「センチメンタルCANDY」全体の発想の根源は空を見たときに生まれたのはまーちゃんが度々話しています。なので、「キミとヒカリ」、「CANDY SKY」、「瞬き」、「Shining Shining」と空に触れた描写のある曲が多いものになっています。それが、アルバムを聴き終わった時にどこか感じる解放感につながっているんでしょうね。
 ただ、それは今回だけのことじゃなくて、それこそ一番最初の「完ペキなスマイル」からまーちゃんの中にはありつづけていることです。ここで度々書いていることですが、街生まれで街育ちのまーちゃんには、そうしたものに対する敬意や憧れがずっと存在し続けているんでしょう。だから、デビューしてから16年、空に見えるものの描写が変わらずにあり続けているんでしょうね。
 そして、これからもそうしたところに触れることで「まーちゃんらしいな」って思うんでしょう。それぐらい、空とまーちゃんっていうのは切れない関係なんじゃないでしょうか。

最後に

 「Milky Way」から思ったことを書いてみました。天の川と虹に触れているからか、どこかファンタジックな雰囲気がありますね。その中に芯の強い想いを感じられるんですけど。そのあたり、まーちゃん本人の見た目と精神というところにも重なるのかもしれません。そういう意味でも興味深い曲なのかもしれないですね。


 次回は「瞬き」です。時間の流れる速度っていう話になるんでしょうかね?

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