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CD Release

第306回 キミとヒカリ

はじめに

 全開のあたりで、大きな台風がいくつか過ぎ去ったので、それ以降は秋晴れのいい天気の日が続くかと思いきや、すっきり晴れた日というのはそう多くもないので、ちょっと物足りなくもある今年の秋です。まぁ、それでも晴れるときはしっかりと気持ちよく晴れてはいるので、そうしたときには外に出て行くのがなんとなく楽しい気分にもなりますでしょうか。
 「キミとヒカリ」の光は、必ずしも陽の光というわけではないようにも思いますが(苦笑)、とにかく、今回は「キミとヒカリ」から感じたことの話です。

昔あったもの

 もちろん、日々を過ごしていく中でいろんな物事に触れていくわけですけど、その中で大切になっていくものに本当に気がつくのは、結局のところいつも後からなのかな、というようなことも思います。だから、この曲の中でもサビの最初の部分は過去の話として描かれているんでしょうしね。
 結局のところ、その頃にあった何かに、改めて触れたときに、「ああ、やっぱりこれって大切だったんだ」と深く感じると言うのは、それだけの時間が経ってからということになるんでしょう。まーちゃんの場合、このところはライブやイベントのたびにそういうことを感じてる節があるような気がします。一方、こちら側は、例えばライブで何らかの曲に触れて、その頃にことを思い出したときに感じるというのはありますね。ま、個人的な経験ではありますが(笑)。
 実際、まーちゃんの曲を思い返して見ても、「かたおもい」や「ミントと口笛」のころにはこうしたテイストの詞の曲はなくて、多分「2004年のdiary」が一番最初でしょう。その時点ですでに歌い始めてから8年目に入っているわけですね。それから次第次第にそうした曲は増えていくんですが、今回のアルバム「センチメンタルCANDY」は特にそうした色が強いのかもしれない、と思います。まーちゃん自身のその経験である「まゆみ」をカバーして収録したということもありますし、他にも「瞬き」や「SENTIMELODY」でそうした部分を多かれ少なかれ感じられるわけですから。それだけ、まーちゃん自身の中で昔と今と先のそれぞれを感じられる度合いが深くなってきたということになんでしょうね。

その思いを抱えつつ

 その一方で、この曲はもちろん先へ進んでいく決意を歌っていくものでもあるわけです。というか、そちらの方がメインなんですが(笑)。もちろん、過去には戻れないわけですから、大事なのはその大切なものへの思いをかかえつつ、しっかりと先へ進んでいこうということにはなるはずですしね。
 この間のファンクラブの会報では珍しく「何もしたくない日もあった」ということも話していましたが、基本的にはまーちゃんはどんどん先へ進んでいく人ですからね。だから、そうした大切だったものを精神的に失うということはないと思いますし、その輝きに見合った先へと進むこともできるしょう。それがひとつ、まーちゃんの魅力でしょうし、今まで続けてこられた大きな要因でしょうから。
 それでも、大切なものがこれから先も増えていく分、終わることを決めるときまではそれに見合っただけの力で先に進まないといけないわけでしょうから、それは次第次第に大変になっていくんでしょう。その重さに負けないように、度々こうした曲を歌っていくことで先への意識を新しくしていっているのが、アルバムごとにこれらのナンバーが増えている理由なんじゃないでしょうか。

最後に

 「キミとヒカリ」の歌詞や曲を振り返りつつ、思っていることを書いてみました。この曲がリードナンバーのアルバム「センチメンタルCANDY」は「切なさと甘さ」がテーマですが、内側には「過去と未来への想い」も見えているということを、書きながら感じていました。


 次回は「Milky Way」です。そろそろ1年のうちで一番星空が華やかになる頃ですからね。

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