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CD Release

第298回 君といたmemory

はじめに

 こちらでは7月の上旬に梅雨も明け、本格的な夏に突入しました。正直な話、暑いのは苦手なので気分が滅入ってくる季節でもあるんですが、その一方でいよいよライブの時期というを思うと、楽しみがある季節ということにもなりますか。
 今回は、ライブとなるともはや欠かせないものになっている「君といたmemory」から何かしら書いてみようと思います。

曲の印象

 この曲でもそうですし、他に「君と大空へ」だとか「君へ続くストーリー」、あるいはバラードにいって「君へ。。。」など、まーちゃんの普段考えていることを予備知識として持たずに聴いた場合、普通に誰か特定の相手をイメージしたラブソングという感じに聴こえる曲はけっこうあります。それに、実際のところ、そうした聴こえ方になるようにも作っているとは思うので、それが間違いだとは決して言えないんでしょうけど。
 ただ、ブログやTwitter、あるいはラジオなどでまーちゃんの考え方、感じ方に接する回数が多くなると、また違った聴こえ方になってくるのがこうした曲なんでしょう。個人的な感想なんですが、全ての出会いとそこから得られたものを大事にするまーちゃんなだけに、こうした曲が出会ってそこにいてくれる全ての人に対して向けられたもののように感じるんですね。特に、ライブで聴くときにはそうした色が強くなるようにも思います。
 ちょっと面白いのは、そうした印象というのは、何度も聴いている曲に対して現れるわけじゃなくて、その曲を聴いた第一印象で出てくるというところでしょうか。実際、「いつも君を見つめてる」もそうしたところがあるんだと思いますが、私がその曲を初めて聴いたとき、まだラジオなどのメディアでまーちゃんの考え方に接していたわけではないので、1対1での応援歌として聴いていたんですね。そして、それが今でもどこか続いているわけなんですけど。本当に、曲の印象というのは歌っている人にどれだけ触れているかで変わってくるものだと思います。

ライブで歌われて

 さて、アルバム「SMILE×SMILE」が発売されてから今年の7月24日で丸10年になります。そして、それ以降では27タイトルのライブ、あるいはライブツアーが開催されているわけですが、この曲は22タイトルで使用されています。Data Fileのライブ使用曲の康を見てもらえば分かりますが、すでに「DESTINY」や「ストロベリーキャンドル」といったところと並んでいます。
 改めてデータを見てみると、20回前後のところにこの曲や「恋の色」、「聴かせてよ君の声」、それに「とびたつ季節」といったところが集まっています。このあたりの上には「ロマンチックだね」や「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」があって、それらが使用回数で突出しているのが分かります。
 まーちゃんのライブの場合(あるいは他でもそうであることが多いでしょうけれど)、元気に活発にということが多いのが事実ですね。そして、その上でみんなで動きを合わせたり、あるいは掛け合ったりして気持ちを共有できるものが、使われる回数が多くなって来るんだと思います。そうした曲が2002〜2003年、徳間ジャパンコミュニケーションズに活動の舞台を移し、より自分の色を出しやすくなった頃に立て続けに出たんでしょう。だから、それまでにあった曲を上回る頻度で使われていったんだと思います。
 そうして使われていくうちに、発売当初には思っても見なかったレベルでそれらの曲がお互いに大事なものになっていったのは、結局今もなおライブで欠かせないものとして認識されていることで明らかでしょう。実際、私はアルバム「SMILE×SMILE」では「ユニフォーム」や「ぎゅっと」といったあたりを好んでいるんですが、ライブの時にこの曲がないとどこか寂しいというか、物足りない感じになることは、今ではあるわけですしね。そうした認識に次第になっていくことが、「曲の成長」というもののひとつの現われなんだと思います。

そして今では

 そんなふうに歌われ続けて時間を重ねてきたこの曲は、きっとこれからもライブでは欠かせないものとしてあり続けるんでしょう。そして、歌われるその度ごとに、新たな約束や想いが加わって、少しずつ深さを増していくだと思います。
 今でさえ、改めて歌詞を刻み込むように呼んでいくだけでその言葉の一つ一つが染みこんできます。もう、まーちゃんのライブに行っている回数は簡単には把握できないものがあるので、その全ての記憶が渾然一体となって、それぞれの時にどうだったというのは曖昧にもなってしまっているのが正直なところではあります。それでも、その積み重ねた回数の分だけ、お互いに歌詞に込めた気持ちは深くなっていることが、そうした気持ちを呼んでいるんでしょう。
 曲の中では、今のその場面がそうしたメモリーとして記憶され、先へと進んでいけるんだということを歌っていますが、いまや重ねた全てがメモリーであり、そこにまたひとつ加えるんだと、さらに今までも加わって、より時間の幅が広くなってきたのを、改めて歌詞に触れて思いました。これからも、そんな感じで時間の幅と共に歌詞に込められた思いは深くなっていくんでしょうね。それもまた、「曲の成長」ということでしょう。

最後に

 「君といたmemory」から思ったことを書いてみました。本当に、ライブでは欠かせないもののひとつだけあって、私がライブで忘れられないシーンのひとつに、この曲でみんなが腕を振っているシーンがあります。あるライブで間奏の時にふと横を見たんですが、その時の一体感といったらもう…。きっと、この曲はこれからもそんな存在なんでしょうね。


 次回は「Babyblue」です。色のことなのか、自分のことなのか、あるいは歌詞に込められた想いのことなのか……どの想いをどう書くのか、ですね。

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