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CD Release

第294回 クリスタルデイズ

はじめに

 5月になって、だいぶ温かく、時には暑くなってきた頃ではありますが、その一方では極端に気温が低い日もあったりして、なんとなく落ち着きがない気候のこの頃ですね。それでも、日差しは確実に強くなっていますから、新緑とあいまっていろんなものが鮮やかに見えてきています。
 今回は、そんなときに気持ちのほうでもきらめきを出すのにいいんじゃないかという、「クリスタルデイズ」から何か書いてみようと思っています。

輝きは日々の中に

 もともとこの曲は広がりを感じさせるストリングスのサウンドに感情やメロディの幅の広さということで、けっこうスケールの大きさを感じさせるものになっています。その大きさを持たせる要素としてもう一つ、時間の幅の広さということもあるでしょうか。冬から秋まで、1年をしっかりと受け止めている感じですね。
 まーちゃんの曲を見るだけでも、夏にはアルバム「Stories」で歌ったような喜びも切なさもありますし、冬には冬で「ふゆがきて」のような楽しい場面もありつつ、逆に「グッピー」では一人の淋しさもあるわけなので、どの季節にも輝きも陰りもあるわけでしょうけどね。
 詞の中で「長い冬」と言っているように、楽しいだけじゃない場面もしっかり見つめて、その上でそれら全ての日々が今はしっかりと輝いているということを改めて認識しているのがこの曲ですね。まーちゃんも、この段階で11年目に突入しているわけで、その経験が自然とこの辺りの表現を導き出したのかもしれないですね。

新しい始まりに

 さっきさらっと書きましたが、このアルバムの発売時点でまーちゃんはCDデビュー以降の11年目に入っています。その前年のアルバム「10 LOVE」で目標としていた「10年、アルバム10本」を共にクリアして、ここからまた新しくスタート、という感はまーちゃんにもあったでしょうし、聴くこちら側にもあったでしょう。
 そういう気持ちが双方にあるからか、それまでの経験で得た想いや大事にしたい光景をどこか心に留めてまーちゃんは作った様にも思いますし、こちら側は聴いているとどこかでそうしたことを思い浮かべながら、ということにもなっているんじゃないでしょうか。
 それを新しい始まりのアルバムの一番初めに持ってくることで、改めてまーちゃんが大事にしたい事をみんなで共有できた、そんな曲になったんじゃないかと思います。そういう意味で、節目をしっかりと刻んだ1曲なんでしょうね。

最後に

 「クリスタルデイズ」から思ったことを書いてみました。まーちゃんの声の魅力の一つは透明感だというのはずっと思っていますが、ある意味、それも改めて感じさせるところもあるのかもしれません。いろんな意味で、再スタートにいい曲なのかもしれません。


 次回は「忘れない。」から何か書いてみようと思います。時期としてはちょっと早いのかもしれないですが、次のアルバムへのことも触れられたらな、というところです。

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