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CD Release

第290回 Power to Power

はじめに

 3月も半ばに入ってきました。毎年書いていることですが、この時期は環境が変わっていきますので、それに伴って精神的な体力がより必要になってくる頃でもあるでしょう。そんな時に、どうやって自分を賦活させていくかは人それぞれではあるでしょうけど、好きな曲を聴いて…という人も多いんでしょうね。
 今回は、そんなふうにパワーの必要な時に与えてくれそうな「Power to Power」から何か書いてみようと思っています。

力強さと寄り添う気持ちと

 基本的には、この曲は「お互いがんばってやっていこうね」と言う曲でしょうね。そうしたメッセージを力強いバックに乗せて送ってくるわけですけど、使っている言葉やその詳細を見ると、伝え方は案外柔らかいようにも思います。
 実際、改めて歌詞を読んでみると、例えば「がんばって!」や「LET'S!!」といったような、元気な励ましの曲の世界を感じさせると言うよりは、「君へ。。。」あたりのそっとそばに寄り添っていることで、じんわりと元気や力をしみこませていくような、そんな雰囲気を感じさせます。
 もちろん、最後にはお互いに伝え合った力を持って、元気にしっかりとやっていこうというメッセージを送るわけですが、そこに至る過程で単純な力強さではないところを感じさせることによって、深さも出ますし、よりスムーズに与えた力が入っていくようにも思います。
 単純な力だけだと、受け取る側の気持ちによっては入っていかないこともありますが、その背景からそっと寄り添うことで、より深いところから動かしていく、そんな感じでしょうか。バッキングの力強さに、こうした詞が乗っているのが、この曲の魅力なんだと思います。

曲に重なる気持ち

 そうしたところが多くの人たちの気持ちにしっかりと届いたのか、この曲は翌年のベストアルバム「BESTRAWBERRY」発売前の投票でベスト10に入っています。もちろん、この曲はその頃ではまだ一番新しい曲の部類ですから、時期的なものは多少あるとは思いますが、それでもしっかりとした評価を得たといえるでしょう。
 もうひとつ、そうした評価を受けた要素としては、ライブで結構皆で一緒にやりやすいフリにしていた、と言うのもあるんだとは思います。そうした場所で、皆で力を交換した記憶と言うのはプラスの印象としてしっかりと残りますしね。
 そんなこんなで、こうした評価を受けたのはまーちゃんにとっては素直に嬉しいことだったようで、それ以降、特に力強さや元気を伝えたい夏のライブにおいて、この曲はたびたび使われるようになっています。特に、いろいろなことがあった後の「Strawberry Trust Summer 2011」でこの曲をセットリストに入れたことは、そうした積み重ねが局の力としてしっかりと蓄積された、と言うことなんだと思います。お互いに気持ちを伝え合った歌が、歌自体にも力を与えたという表現もできるんでしょうね。

最後に

 と、「Power to Power」から思ったことを書いてみました。この曲に関しては、時間と想いが重なって大きくなっていく、そんな過程の最初の頃を実感しながら見ていたという感覚が強いですね。それだけ、当時の私の感覚としては意外なところでもあった、と言うのが正直なところなんですが、その分、そうした印象も強いのかもしれません。


 さて、次回ですが、「befriend♥」から何か書いてみようと思います。こちらもライブ方面もちょっと入るのかな…などと思いつつ、ですね。

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