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CD Release

第288回 僕らの夢

はじめに

 去年の暮れに次のアルバムの製作が発表されてから1ヵ月半ほど経ちました。その間に、もちろん冬のライブはすべての日程が終了し、まーちゃんは次にどんなことをしようかと考えているというのが今の状況でしょうか。それでも、どんなことをするにせよ、「みんなと一緒に楽しめることが力になる場所を」というのは変わらない気がしますね。
 今回は、いつしか抱くようになってたそんな願いが込められた「僕らの夢」から何かしら書いてみようと思っています。

時間の流れにつれて

 まーちゃんの歌手生活も16年目です。そして、その間に「夢」に関して歌った歌もいろいろと生まれてきています。それらを眺めてみると、時間の流れによる差異が確実にあるな、というのは見えてきますね。
 歌い始めて間もない頃の、「ロマンチックだね」や「がんばって!」、「あこがれ」といったあたりでは、自分の中の思いをしっかりと抱きしめて、ひたすらにそれを叶えるために歩いていこう、というところが歌われています。それから少し時間が経って、「Dream」や「0%」だとそうした面に加えて、お互いの思いを共有していこうというところが見えてきています。
 そして、また時間が経って、この「僕らの夢」だとかつて抱いた思いを今でもしっかりと持ち続けているということを確認して、そこからまた先へ向かって歩いていこう、という雰囲気ですね。そのあたり、例えば「Smile!」だとか「TRUST〜キミの笑顔は僕の宝物〜」などにも通じる気持ちじゃないでしょうか。
 そんな感じで、時間と共に見える範囲や時間の幅が大きくなっているようにも感じるんですが…そのあたりは次節で。

ライブを重ねているうちに

 そうした違いが何処から来ているのかっていうのを考えた時に、やっぱりライブというのはあるんだろうな、というように思います。結局、歌い始めた頃は、それぞれの曲やアルバムなどについての感想はもらえるにしても、どんな風に受け止められるかを歌ったその場で感じられるわけでもないですから、まずは自分の中の思いをしっかり歌うということになるんでしょう。
 それが、ライブの回数を重ねていくにつれ、みんなと一緒に力を作り出せる場所を大事にしていきたいという思いが生まれ、それが曲に反映されてきたのが数年経った頃でしょうね。そこからまた時間が経ち、その時々にその場所で重ねた思いもしっかりと自分の中に蓄積された上でのメッセージが、今になって託されているんじゃないかと思います。
 歌い手として時間を重ねていくのにおそらく不可欠なものがライブだと思いますが、まーちゃんはそれをかなり定期的にやっていっています。そこで感じた喜びも傷ついたことも、全て受け止めて次へと向かっていく、そんなサイクルがその時々の曲に反映されているんでしょう。それは、もしかしたらこちら側にも言えることかもしれなくて、それをライブの場所でまーちゃんが感じ取り、その双方を取り込んで生まれたのが、「僕らの夢」などの曲ということになるんでしょうね。

最後に

 「僕らの夢」から思ったことを書いてみました。このあたりの曲は、「ファイト!!」あたりに収録された分から雰囲気が変わったようにも思えます。今思うと、その頃から少し不安があって、それを自分で励ますために…というところがあるのかもしれません。ただ、その分より大きな視点の曲にもなっていますから、何がどう作用するかはわからない、ということでしょうか。


 さて、次回ですが、「約束の午後」から何か書いてみようと思います。春に向けて、少しずつ暖かくなって、気持ちも華やいでくる頃にはいいんじゃないかな、と。

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