タイトルバー トップへ メールはこちらから
トップ>歌に願いを>第284回

CD Release

第284回 I.Chi.Go

はじめに

 12月になりました。そろそろいろいろなところで、今年を振り返ってというようなことが聞かれる頃ですね。そして、まーちゃんに関して言えば、今年は2年7ヶ月ぶりにCDをリリースしたということが大きな出来事ということになるでしょう。
 今回は、そのアルバム「いちご。」のタイトルチューン「I.Chi.Go.」から、何かしら書いてみようと思います。そろそろいちごが店頭に普通に並ぶ頃ですしね。

あまりなかった?

 この曲の中では、いちごをハートの形に見立ててみたり、あるいは一目見たときでの分かりにくさをたとえるのに使ったりしています。今まで、まーちゃんの曲でこんなふうにフルーツを取り上げたのってあったかな…というように思います。
 「ストロベリーキャンドル」や「Strawberry Fantasy」は花のほうがメインですしね。果物じゃなければ、「メープルの空」でメープルシロップの色を夕暮れの色にとらえてみたり、「ミルフィーユ」を重なる思いになぞらえてみたり、というのがあるんですけどね。
 例えば、柑橘類の甘さとすっぱさを恋愛感情の象徴とするのは「トラどら!」のエンディングテーマ「オレンジ」などで出てきますし、そもそもその色を夕陽の光になぞらえるというのは、「オレンジと観覧車」にあるように、よく行われていることでしょうけど。
 逆に言えば、オレンジ以外のフルーツでそういう使い方をされているのがあまり見たことがないから、この曲を聴いたときにいちごの扱い方に新鮮なものがあった、ということなんでしょうか。

14年目の「DESTINY」

 この曲を夏のライブで聴いたとき、「14年目のDESTINY」というように思いました。その後、ファンクラブの会報を見ていると、明言はしていませんが、まーちゃんもそんなように思っているように見える節もありました。
 ただひたすらに、ひとつの出会いに感じたものを信じて、これを育てていこうという「DESTINY」はある意味初々しいところを感じます。それに対して、こちらの「I.Chi.Go」は最初に感じたものだけではなく、その先に感じるかもしれないものもしっかり受け止めていこうとしているあたりに、いろんな経験をつんで、その分より強くなった気持ちというものを感じ取れるように思います。
 2年目に「DESTINY」を発表して以降、いろんな曲が結局はここにたどり着くんじゃないか、という帰結点としての大きなポイントだと思ってきました。そして、長い時間をかけてたどり着いた「I.Chi.Go」はその帰結した先にあるものを感じ取れた、もしかしたら初めての曲なのかもしれません。
 だからこそ、この曲はライブなどで折に触れて大事にうたっていってほしい、と思います。曲調を考えると、頻繁に歌うのは難しいのかもしれないですけどね。

最後に

 「I.Chi.Go」から思ったことを書きました。今までのまーちゃんの活動をいろんなところで彩ってきたいちごですが、それと「一期一会」をモチーフに、これだけ深みのある曲が生まれたというのが、すばらしいことと思えます。ある意味、今のまーちゃんだからこそ歌える曲、なのかも知れません。


 次回はいよいよ始まる冬のライブの前日ですし、そこに向けて思うことなどを書いてみようと思っています。

Top | Past & Now | 作品紹介 | Data Files | 歌に願いを | Event Report
Photograph | まーちゃんラジオメモ | 管理人室 | 更新履歴 | Links | Contact
©2001-2025 by TyM