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CD Release

第274回 りょうおもい。

はじめに

 昨日は七夕でした。しかし、例によって例のごとく、夜空が雲に覆われていたところが多かったようですね。そのおかげで、恋人たちは会えずじまいの、だいぶ切ない状況だったのかもしれません。そんなカップルがいる反面、もちろんすぐ隣に相手がいて、楽しさや嬉しさ満載という人たちもいるわけですね。
 今回は、そうした幸せいっぱいの「りょうおもい。」から何か書こうと思っています。

対比

 タイトルからしても分かるとおり、この曲ははじめから若干「かたおもい」を意識して作られています。で、その「かたおもい」なんですが、近年のライブでまーちゃんが歌うときには、切なさはあるけれど、それと同時に想うことの喜びというものも聴こえてきます。ちなみに、このあたりは作詞作曲をした大津美紀さんが自身のライブで歌うときにも感じられる部分ですね。
 その一方でこの「りょうおもい。」はひたすらに喜びに溢れた、そんな曲ですね。だから、ライブなどで聴くときにはその気持ちがストレートに入ってきて、一緒に楽しくなってきます。やっぱり、気持ちの通じた相手がすぐそばにいるというのは幸せな気持ちにしてくれることなんでしょう。
 もちろん、この二つの曲はそれぞれで別の物語です。とは言え、特に「りょうおもい。」を聴くときにはどこか「かたおもい」の記憶、あるいは感情も想い起こされるので、その分だけさらに「りょうおもい。」の明るさや喜びが強く感じられるんだと思います。それがどこかで関連付けられた曲を聴く楽しみということでしょうか。

反復

 歌詞のみならず、文章、あるいは言語表現の一つの手法として、同じ言葉を重ねて、そこから受ける印象を強調していくというものがあります。この曲でも、そうしたやり方で好きだと思う気持ちやその熱さの印象をより強くしていっているわけですね。
 もちろん、文章として受け取るだけでもそうした強調性というものは伝わってくるわけですけど、音楽上でそれを行うときには、たいてい同じメロディも重なってくるわけですから、二重に強調されてきます。その分、ややもするとくどくなりそうな気もしますが、この曲でそうなっていないのは、ある種まーちゃんの声の持っている爽快さからくるのかな、とも思います。
 まぁ、そのくどさが逆に魅力になってくるような場合もあるんですけどね(笑)。水樹奈々さんの「PARTY! PARTY!」だと同じフレーズを6回繰り返して、曲自体にそこはかとなく流れているテクノ的な雰囲気をボーカルでも表現している部分があり、そこが楽しいところにもなっています。
 それだけに、こうしたところでどれだけやってくるか、というのは選択の幅が広くて難しい、というところでしょうか。その分、決まったときには相当に気持ちいいんですけど。

最後に

 「りょうおもい。」から思ったことを書いてみました。こうした要素が重なって、訊いていて楽しく、いつの間にか同じ気持ちの温度になれる曲になっているというのは確かなんでしょうね。
 ちなみに、あとひとつ、この曲に関しては、発表当時から気になっていることがひとつあって、歌詞の最後の部分は「Little Love」ってことなのかな…と。その辺、いつか訊こうと思いつつ今まで訊けずにいますね(苦笑)。


 次回はライブ直前ですので、そこでどんなのがいいかな〜などというのを想像してみたいと思っています。

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