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CD Release

第270回 ストロベリーキャンドル

はじめに

 5月の連休も終わりまして、晴れていればすっかり気持ちのいい陽気になりました。桜は葉桜になっているでしょうが、それ以外にもいろんな草花があたりを彩る、そんな季節がこれからでしょうね。
 そんな中、ストロベリーキャンドルも今ぐらいが花の時期なので、今回はその曲から何かしら書いてみようと思っています。

空想の翼を

 ストロベリーキャンドル アルバム「かたおもい」の制作時に訪れたスタジオでストロベリーキャンドルの花が咲いているのを見て、「これで曲を作りたい」と思ったというのが、まーちゃんのファーストライブで語られたこの曲の誕生秘話ですね。その一方で、実際の曲は空想の世界をどこまでも…といった、ファンタジックなものなんですけど。
 こうした花で曲を作るのなら、例えば「チョコレートコスモス」みたいにその花にまつわる印象なんかを綴っていくやり方もあるんでしょうけどね。実際、写真を見れば分かるかと思いますが、この花はクローバーの一種でもあることですから、そこを切り口にしても素敵な曲になるとは思います。でも、それをせずに空想の世界でともされたキャンドルというようにしたことで、神秘的でもあり、ハートフルでもある、そんな雰囲気になっているように思います。
 そうして生まれた曲だからこそ、季節をある意味で超越して、いつでも聞けるものになったんでしょうし、ライブにおいてもたびたび使用され、さらには「MAYU★冬SELECTION」にも収録されたんでしょうね。もともとのきっかけにとらわれることなく、柔軟に思考や想像を広げていったことが素晴らしい結果を生んだ、そんな例になったんだと思います。

会場の一体感に

 まーちゃんのライブを私が最初に見たのは、「Strawberry Smile 1999 & video CLIPS」の映像です。その時の印象として、「ロマンチックだね」やこの曲での会場が一体となった盛り上がりが強烈に見えた、というのがありますね。それから十数年経っているわけですが、今でもこうした曲、あるいは後に加わった「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」や「君といたmemory」、「僕のパートナー」といったところでの一体感は強いな、と思います。
 そうしたところがしっかり出来上がっていると、慣れている人はいいんですけど、新しく入っていく人にはとっつきにくく思えるのも事実でしょうね。実際、私も2001年になって初めてライブに行く時に、「そうしなきゃいけないのかな…」なんて思ってたりもしましたからね(どちらかと言うと、私は自分の気分のままに動きたいタイプです)。
 それでも、実際に行ったときにはこの曲でしっかり周りと一緒になって盛り上がってました。その会場に満ちていた一体感に引っ張り込まれたような、そんな感じですかね。その時に強く印象に残ったことのひとつですし。だから、自然と周りを引き込むようにして生まれてくる一体感は心地よく入っていけると、そんな風に思えるようになったのがこの曲ですね。そういう意味では、意識を変化させた曲のひとつなのかもしれません。

最後に

 と、「ストロベリーキャンドル」から思ったことを書いてみました。やっぱり、この曲について考えるとき、ライブからは離れられませんね(笑)。かつてのように毎回採用されているわけではないですが、それでも出てきた時は盛り上がりますし、時間を本当に共有できる、そんな曲なんだと思います。


 さて、次は「君想う空に願う」から何か書いてみようと想っています。どんな空の下になるんでしょうかね。

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